今回は「鐘楼」「五位鷺」「祖」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「鐘楼」
大晦日、お寺から新年へのカウントダウンとして「鐘」がつかれますが、今回の漢字はそんな「鐘」と「楼」から成る「鐘楼」です。
「鐘」はイメージがつきますが、「楼」はどんな意味がある漢字がご存じでしょうか?
「楼」は、「二階建ての建物」を意味し、イメージしやすいものといえば「やぐら」です。
ということは、「二階建ての建物にある鐘」ということでしょうか??
余計分からなくなってしまいましたね・・・。
ここはヒントを見ながら一緒に考えていきましょう!
「鐘楼」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇〇」の5文字です。
ヒント② 「楼」がつく言葉は、他に「高楼」や「山楼」などがあります。
ヒント③ 「鐘」の部分は「かね」とは読みません。
「鐘楼」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「しょうろう」です!
ちなみに、「鐘楼」は「しゅろう」とも読みますので覚えておきましょう。
「鐘楼」とは、そのまま「二階建ての建物にある鐘」というよりも、もっと単純に「鐘が備え付けられている建物」が正解に近いニュアンスです。
「鐘」と一口に言っても、お寺などにある「鐘」なのか、西洋のチャペルにあるような「鐘」なのかで随分イメージが変わりますが、どちらの「鐘」も建物に備え付けられているものですよね?
広義ではチャペルなども「鐘楼」となりますが、お寺とチャペルが同じ「鐘楼」のジャンルって何だか面白いですね。
2問目はこの漢字!「五位鷺」
一般的には「ワンツーフィニッシュ」という言葉があるくらい、1位と2位が優勝と準優勝として称えられますが、母数が大きいオリンピックなどでは3位だって立派な成績ですね!
でも、入賞することよりももっと大切なのは、それまで努力してきた過程の方です。
それが、例え4位でも「5位」であってもです。
今回はそんな「五位」が漢字に入った「五位鷺」が問題です。
果たして「五位」でも良いのかどうか、一緒に考えていきましょう!
「五位鷺」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」の5文字です。
ヒント② 「五位」はそのまま「ごい」と読みます。
ヒント③ 最後の文字は「ぎ」です。
「五位鷺」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ごいさぎ」です!
「五位鷺」とは、「鷺」の字が入っていることからお分かりかと思いますが、「鷺(鳥)」の一種です。
体長は60cmほどですが、なんと体重は500g程度しかない、とっても身軽な鳥です。
体の上面は青色っぽい灰色で、下面は白い羽毛で被われています。
また、翼の色も灰色なので、全体的には灰色の部分が多いのが特徴です。
世界各地で生息していますが、日本では夏季に北海道に飛来し、冬になるにつれ南下して越冬することが多いようです。
名前が「五位」でも、みんなオンリーワン!
最後はこの漢字!「祖」
難読漢字クイズに挑戦です。
今回の問題は「祖」。
「ソ」ですね! 日常的によく使う漢字です。
では、「ソ」以外の読み方を考えてみてください。
「祖」の読み方のヒントは?
1.「祖」の類語には、「ルーツ」「元祖」「発祥」などがあります。
2.「祖」の対義語には、「末裔」「後裔」などがあります
3.『祖父も、曾祖父も、其以前の祖たちも、苦しんで生きた。』折口信夫「古代研究 追い書き」より引用
正解は…
正解は「おや」でした!
「祖(おや)」は「親」と同じ意味です。
他に「じじ」「はじめ」とも読みます。
「祖父」と書いて「おおじじ」と読むこともありますが、これは「大父(おおちち)」が音変化したものです。
「祖先」の左側にある「ネ」は、神様を祀る「示」の崩し字です。
右側の「且」は、加えて重ねることを表した象形文字です。
つまり、年を重ねた先祖を敬うという意味です!
「祖」を使う熟語・ことわざなど
先祖に討ち死にさせて高枕:先祖代々の資産で安逸な生活をおくる者を嘲る言葉。「高枕」は安心しきっている様子をあらわします。
祖逖之誓(そてきのせい):命をかけた決意のこと。目的を果たすまでは、絶対に帰らないという誓い。「祖逖(そてき)」は中国の将軍の名前です。