今回の難読漢字は「祈祷」「凜まじい」「沖魚汁」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「祈祷」
結婚式やお正月などで使いそうな「祈祷」という言葉。
おめでたい席や喜ばしい感じがする一方、お寺や神社などに関係する祭事のほか、呪術的な言葉のようにも思えてきます。
ヒントとしては、2文字目の「祷」も「祈る」という意味がある言葉。
「祈る×祈る」で、いったい何を祈るの!?
「祈祷」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント② これをやる人は主に神主さんです。
ヒント③ 「祈」の部分は「き」と読みます。
「祈祷」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「きとう」です!
「祈祷」とは、「依頼者の願いや思いを代理で伝え、その加護を受ける(受けさせる)行為」のことです。
一般的に「祈祷」というと、神様に対して行うイメージがあるので、「神社」に関係した言葉と思われていますが、仏様に対して願いを聞いてもらう意味合いもありますので、対象がお寺でも使われる言葉です。
ちなみに、よく似た言葉に「祈願」がありますが、「祈祷」は神主さんや祈祷師、お坊さんが代わりに行うのに対し、「祈願」は自身が直接お願いすることです。
そう言われれば確かに、「合格祈願」とは言いますが「合格祈祷」とは言いませんね!
2問目はこの漢字!「凜まじい」
本日の難読漢字クイズは…
「凜まじい」です。
知っている漢字のような気がしませんか?
早速ヒントを読んで考えてみましょう!
「凜まじい」の読み方のヒントは?
1.「凜まじい」をひらがなにすると5文字です。
2.『ソバカスだらけの顔を横目で見て、「凜まじい」気が致しました。』太宰治「風の便り」より引用
3.類義語には、「ものすごい」「驚異的」「烈々たる」などがあります。
正解は…
正解は「すさまじい」でした!
一般的には「凄まじい」と書くことが多いでしょう。激しいイメージの言葉です。
「凜」の音読みは「リン」。
訓読みは「凜まじい(すさまじい)」「凜い(さむい)」です。
「凜」じゃなくて「凛」では?
ここまで読んで、「凜」じゃなくて「凛」では?と思った方は鋭い!
ややこしいですが、下の部分が「禾」か「示」の違いですね。
本来は「禾」を使う「凜」が元の漢字。
「示」を使う「凛」はあとから出来た漢字です。
「凜」を使った熟語
「凜然(りんぜん)」:りりしいさま、極めて寒いこと
「義気凜然(ぎきりんぜん)」:男気に富んで、勇ましい様子
「寒気凜冽(かんきりんれつ)」:大変寒いこと
「勇気凜々(ゆうきりんりん)」:失敗や危険を恐れず、気力に溢れて勇ましい様子
最後はこの漢字!「沖魚汁」
「沖魚汁」って何て読むか分かりますか?
(おきさかなじる)ではありません。
(おきぎょじる)でもありません。
ひらがな5文字です。
”〇〇〇〇〇”
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「沖魚汁」の読み方のヒントは?
- ヒント①:海で獲った魚をすぐに煮炊きしてつくった汁のこと
- ヒント②:沖魚(おきうお)とは沖で獲れる魚を意味します
- ヒント③:沖汁(おきじる)とも言います
何と読むか分かりましたか?
「沖魚汁」の読み方、正解は……
正解は……
「おきなじる」
です!
新潟県には「スケトの沖汁」という郷土料理があります。
獲れたてのスケトウダラをぶつ切りにして、白子と一緒に鍋に入れ、長ネギ・しいたけ・にんじん・だいこん・はくさいなどの野菜と一緒に煮込み、佐渡みそで味付けしたものです。
漁師がスケトウダラを船の上でさばき、煮込んだ「沖魚汁」を持ち帰ったことから冬のお味噌汁として新潟県に根付いたと言われています。
青森県の「じゃっぱ汁」や山形県の「とんがら汁」も「沖魚汁」がもととなった料理です。
スケトウダラは身が淡白で食べやすいため、かまぼこ・ちくわ・さつま揚げ・チーたらなどに使われています。
また、卵はたらこや明太子として使われています。
スケトウダラは何にでも使える万能の魚です!
最後までお読みいただきありがとうございました。