今日の難解漢字は、
「蝟」
「畄める」
「灰殻」
「毬藻」
「冗漫」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
- 1 1つ目の漢字は「蝟」です!
- 2 「蝟」の読み方のヒントはこちら
- 3 「蝟」の読み方!正解は…!?
- 4 2つ目の漢字は「畄める」です!
- 5 「畄める」の読み方のヒントは?
- 6 正解は…
- 7 「畄」の異字体と旧字体
- 8 3つ目の漢字は「灰殻」です!
- 9 「灰殻」読み方のヒントは?
- 10 「灰殻」読み方のもうひとつのヒントは?
- 11 「灰殻」の読み方、正解は・・・
- 12 4つ目の漢字は「毬藻」です!
- 13 「毬藻」の読み方のヒントは?
- 14 正解は…
- 15 「毬」と「藻」の成り立ち
- 16 5つ目の漢字は「冗漫」です!
- 17 「冗漫」読み方のヒントは?
- 18 「冗漫」読み方のもうひとつのヒントは?
- 19 「冗漫」の読み方、正解は・・・
- 20 まとめ
1つ目の漢字は「蝟」です!
「蝟」の読み方をご存知でしょうか?
「虫」編に「胃」で「むしい」ではありませんよ。
虫の字がついているけれど、虫ではない何かです。
さて、あなたには読むことができますか?
「蝟」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
- とっても可愛くて人気があります
- 虫編ですが虫ではありません
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「蝟」の読み方!正解は…!?
正解は「ハリネズミ」です!
「虫」編に「胃」でなぜハリネズミなのか、疑問に感じますよね。
「蝟」という字を使った「蝟集(いしゅう)」という言葉には、多くの物事が一ヶ所に集まるという意味があります。
ハリネズミには針のような毛が密集しているため「蝟」と書いてハリネズミと読むのです。
ハリネズミはその名前からネズミの一種だと思われがちですが、ネズミではありません。
生物学的にはモグラに近いということで、ちょっと意外ですね。
ハリネズミはモグラと同じように、土を掘って穴の中で生息しています。
ペットとして慣らせば、名前を呼ぶと振り返るようになるそうなので、意外と頭が良いのかも知れませんね。
2つ目の漢字は「畄める」です!
今日の難読漢字クイズは「畄める」です。
「思」を逆さまにしたような、「宙」に似た不思議な漢字ですね。
早速ヒントを見てみましょう!
「畄める」の読み方のヒントは?
1.「畄める」をひらがなにすると4文字になります。
2.「畄める」の類義語には「阻止する」「食い止める」「押さえる」などがあります。
3.「節約中だから、最低限の買いものに畄めておこう」のように使います。
正解は…
正解は「とどめる」でした!
音読みは「リュウ」「ル」、訓読みは「畄まる(とまる)」「畄める(とどめる)」。
ロシアの通貨単位「ルーブル」を表す漢字でもあります。
「畄」の異字体と旧字体
「畄」は「留」の異字体なので、「留守(るす)」は「畄守」と書いても正解です。
昭和17年の標準漢字表では「留(畄)」と収録されていたため、「留」「畄」どちらも使用できる漢字でした。
しかし、昭和21年の常用漢字表では「留」のみとなり、「畄」は一般的に使用されることがなくなりました。
国語審議会では、何度か「留」より「畄」を採用しては? という議論があったのだそう。どうして採用されなかったのでしょう?
理由はなんと「簡単すぎる」から!
ちなみに2つの漢字の旧字体は「畱」です。難しすぎても簡単すぎてもダメなんですね…。
3つ目の漢字は「灰殻」です!
「灰殻」読み方のヒントは?
「灰殻」読み方のもうひとつのヒントは?
「灰殻」の読み方、正解は・・・
4つ目の漢字は「毬藻」です!
今回の難読漢字は…「毬藻」です!
北海道旅行のお土産としてメジャーな存在ですよ。
知れば知るほど不思議な生きものです。
「毬藻」の読み方のヒントは?
1.北海道の阿寒湖(あかんこ)には、直径30cmもある「毬藻」が生息しています。
2.環境がよければ、300年も生き続けるのだそう!
3.日当たりに注意すれば、おうちでも育てられます。
正解は…
正解は「まりも」でした!
ご当地キャラクターの「まりもっこり」が有名ですね。
「毬藻」とは、糸状の緑藻が集まって球体になった植物です。
緑藻が集合体になること自体はよくありますが、阿寒湖の「毬藻」のように大きく美しい球体に育つことは世界的に珍しく、1921年天然記念物に指定されました。
ちなみに、阿寒湖のお土産屋さんで販売しているのは天然記念物ではなく養殖された毬藻です(念のため)。
「毬」と「藻」の成り立ち
「毬」は「毛」と毛皮を引き締める様子をあらわした「求」の組み合わせ。毛皮を中心からぎゅっと引き締めると丸くなりますね!
「藻」を構成するのは、さんずい・草かんむり・喿(ソウ)です。
植物をあらわす「草かんむり」、水を意味する「さんずい」、そして「喿(ソウ)」には「浮つく」という意味があります。
5つ目の漢字は「冗漫」です!
「冗漫」と書いて、なんと読むか分かりますか?
思いつくままにダラダラとした文章を送っていると、「冗漫」な文章だと思われてしまいます。
LINEでもダラダラとまとまりのないやり取りを続けているのって、なかなかに不毛ですよね……。
反対に言いたいことだけだと、短文過ぎて味気ないという時には、気の利いた一言を付け足してみるといいですよ。
さて、「冗漫」と書いてなんと読むでしょうか?
「冗漫」読み方のヒントは?
「冗漫」とは、表現に締まりがなくてむだが多いこと。
そして、その様子を表せる言葉です。
「何が言いたいのか分からない」ような文章や、
「ただ繋がっていたいだけ」のLINEなどは「冗漫」と言えるでしょう。
他にも前置きが長すぎてわかりにくい文章など、読む気すら失せてしまいますね。
「くどい」「長い」「しまりのない」などは、冗漫という一言で表せることができます。
「冗漫」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇〇」です。
冗談の「冗」と、漫才の「漫」です!
さて、もうわかりましたか?
「冗漫」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「じょうまん」
です!
寂しい気持ちになると冗漫になってしまう気がします。
ぜひ、使ってみましょう。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!