今日の難解漢字は、
「宥める」
「梔子」
「御凸」
「瓜実顔」
「恣」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「宥める」です!
「宥める」の読み方をご存知でしょうか?
ウ冠に有の字ですが「ゆうめる」ではありませんよ。
画数が少ないので一見簡単に読めそうで、実は読みにくい難読漢字…
さて、あなたには読むことができますか?
「宥める」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇る」の4文字
- 意味は、不安や怒りで興奮している人を落ち着かせること
- 泣いている子供を宥める
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「宥める」の読み方!正解は…!?
正解は「なだめる」です!
ほとんどの場合ひらがなで書くため、読めなかった方も多いのではないでしょうか?
ヒントでは「興奮している人を落ち着かせること」という意味を紹介しましたが、「広い心で罪を許すこと」という意味もあります。
しかし現代ではほとんどの場合、落ち着かせるという意味で使いますね。
「なだめる」の反対語は「けしかける」で、相手を勢いづけてますます興奮させたり、自分の思い通りに動くようにそそのかしたりすることを言います。
2つ目の漢字は「梔子」です!
「梔子」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字は見慣れないけれど、実は身近な存在のあるものなのですが…
さあ、あなたは何と読みましたか?
「梔子」読み方のヒント!
「梔子」は、とある植物の名前です。
一瞬「枇杷(びわ)」の「杷」に見えるため、
「わし」や「わこ」と読んでしまう人も…
どちらも不正解です。
4文字の読み方なのですが…
さて、読めたでしょうか?
「梔子」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「くちなし」
です!
「梔子」は、
「アカネ科の常緑低木で、夏に白い花が咲き、香りがいい植物」です!
植物がお好きな方や、花の香りに詳しい方はすぐに読めたのではないでしょうか?
とってもいい香りがするので、お庭で見かけることもある植物です。
もう一つ有名なのが、その果実。
古くから染料として使われていて、
栗きんとんやたくあんの黄色い色は、梔子の実の色なんですよ!
ちなみに海外でも人気のお花で、
ヨーロッパでは「天使が地上に降ってきた」と例えられ、
アメリカでは男性から女性へ贈ることで、ダンスのお誘いを意味したのだとか。
花言葉は「とても幸せです」。
まさに幸せを象徴するようなお花ですね!
日本人にとっても海外でも、人気の高い「梔子」。
これを機にしっかり覚えて、スマートに読めるようになりましょう!
3つ目の漢字は「御凸」です!
「御(お・ご)」という漢字をつけて何かをていねいに・上品に言い表す敬語の一つを「美化語」と言うのはご存知ですか?
「お魚」「ご挨拶」などなど、多くの「美化語」がありますが、和語には「お」、漢語には「ご」をつけるのが決まりなんですって!
それでは「御凸」は何と読むのでしょうか?
さっそく見ていきましょう!
「御凸」の読み方のヒントは・・・?
それでは、ヒントです。
「御凸」は、体の一部です。
「凹凸(でこぼこ・おうとつ)」の「凸」は、「両端が低く中が出ばっている」様子を表す漢字です。
体の部位で、出っ張っている部分はどこでしょう?
「御凸」の読み方の答えは・・・
正解は、「おでこ」でした!
「御凸(おでこ)」は、髪の生え際から眉毛までの間の部分のことです。
「額(ひたい)」とも言いますよね。
「御凸(おでこ)」は、額(ひたい)の砕けた言い方として生まれました。
特に出っ張った額(ひたい)の事を「御凸(おでこ)」と揶揄するように使われていた一面もあります。
額(ひたい)も御凸(おでこ)も同じ部分を指す言葉ではありますが、「猫の額」「額に汗する」などと額を使った慣用句はあるものの御凸(おでこ)を使った言葉はありません。
人間の額(ひたい)の特徴を表す言葉なので、御凸(おでこ)は人間以外には使わないんですって!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
4つ目の漢字は「瓜実顔」です!
「瓜実顔」の読み方をご存じでしょうか?
「うりみがお」と読むのは間違いですよ。
ちょっと読みにくい漢字ですが、あなたもきっとどこかで聞いたことのある言葉です。
顔の見た目を表す言葉のようですが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「瓜実顔」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字
- 意味は、色白で面長な顔のこと
- 「瓜実顔の古風な日本美人ですね」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「瓜実顔」の読み方!正解は!?
正解は「うりざねがお」です!
「瓜実顔(うりざねがお)」とは、色白で面長な顔を瓜の種の形に例えていう表現になります。
「瓜実」と書くため瓜の実のような形と誤解されやすいのですが、実ではなくて種のことなので、注意が必要です。
美人の顔は時代と共に移り変わりますが「うりざね顔」は平安時代から美人の特徴とされていて、それは現代でも変わっていないようですね。
5つ目の漢字は「恣」です!
「次」と「心」を合わせた「恣」。
画数は10画と少なく、覚えてしまえば簡単に書けてしまう漢字ですが、読み方はわからないという人が多いのではないでしょうか。
「恋(こい)」や「忌(き)」と似ていますが、違う漢字ですよね。
何と読むのか?
さっそく見ていきましょう!
「恣」の読み方のヒントは・・・?
「恣」という漢字の意味をヒントにします!
- 気まま・わがまま(自分のしたいようにするさま)
- 自分勝手に振る舞う
何だかあまりいい意味の言葉ではないように思えてしまいますね。
次のヒントは、「恣」の漢字の成り立ちです!
「次」は人が溜め息を吐いてリラックスしている状態を表す象形文字。
「心」は心臓の象形文字。
合わせて「心をリラックスさせる、気ままにする」という意味を表しています。
最後のヒント!
読み方はひらがなで「ほ〇い〇ま」です。
もう、分かりましたよね?
「恣」の読み方の答えは・・・
正解は、「ほしいまま」でした!
「ほしいまま」とは、「欲しいまま」と言う意味です。
漢字1文字で5文字の読みの漢字って、珍しいですよね。
でも「恣(ほしいまま)」の他にも、「志(こころざし)」や「姑(しゅうとめ)」などがあります。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!