漢字読み講座

「忝い」「勾引かす」「海胆」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「忝い」「勾引かす」「海胆」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「忝い」

「忝い」という漢字、読むことができますか?

今回の難読漢字クイズではこちらの漢字を読んでいただきます。

日常生活ではほとんど使われない上、ましてや漢字表記を目にする機会はほとんどないでしょう。

しかしきっとこの言葉自体はあなたも知っているはず。

分かりますでしょうか?

「忝い」の読み方のヒントは?

普段使うことはありませんが、ほとんどの方が耳にしたり、目にしたりしたことがあるはずの言葉です。

ではどこでこの言葉に触れるか。

ほとんどの人は「時代劇」ではないかと思います。

恐れ多いと思った時、武士がよく使うイメージです。

これをヒントに「忝い」、読むことができるでしょうか?

正解は…

正解は…

かたじけない

でした!

少し意外な言葉だったのではないでしょうか?

ちなみに、「かたじけない」には「忝い」という表記だけでなく「辱い」という表記もあります。

難読漢字マスターに近づくためには、両方の漢字表記を覚えておくとよいでしょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

2問目はこの漢字!「勾引かす」

難読漢字に挑戦してみましょう!

今回は「勾引かす」です。

勾玉の「まが」ですが、違う読み方をします。

「引かす」も、「ひかす」とは読みません。

「勾引かす」の読み方のヒントは?

老人を「勾引かす」なんて、犯人は人間じゃない。

庄やの娘が蛇に「勾引かされた」そうだ。

あの山は、夜に入るとキツネに「勾引かされる」らしい。

ヒントを見る限り、あまりポジティブな意味ではなさそうです…

では正解を見てみましょう!

正解は…

正解は「かどわかす」でした。

普段からよく使う言葉…ではありませんよね。

「かどわかす」とは、人をだまして、強引に連れ去ることを意味します。言いくるめてだますのが「たぶらかす」なのに対して、「かどわかす」は実際にさらっていくことです。

「勾引かす」以外には、「拐かす」という漢字も使われます。「拐」は誘拐のカイです。

「勾引かす」のルーツは?

日本の古語には、「だまして取る」「あざむいて誘う」という意味を持つ「かどふ」があります。「かどわかす」の語源は、この「かどふ」だといわれています!

江戸時代の幕府は、「勾引かし」を死罪と定めて厳しく罰したそうです。当時の「勾引かし」は、主に人身売買、いわゆる「人買い」でした。

時代は変わっても、社会的弱者が狙われるのは同じなのかもしれません。

最後はこの漢字!「海胆」

「海胆」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(かいたん)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

「海胆」読み方のヒントは?

ひとつめのヒントは「海の生き物」です!
海の胆と書くこの生き物は、胆の感じは見た目通りではありますが、
生きているときの見た目とは違います。

「海胆」読み方のもうひとつのヒントは?

とても美味しい高級食材です!
見た目は固そうでとても食べられるとは思えないですが、殻を割った中身はとても美味!
お寿司やお酒のおつまみとしても大変人気ですね。

「海胆」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「うに」
です!

うには海胆以外にも、「海栗」や「雲丹」とも書いたりします。
見た目のトゲトゲが栗にそっくりということで「海栗」、殻を割って食べられる部分の見た目が胆にそっくりということで
「海胆」と、外側と中身の見た目でそれぞれ別の表記があるんですね。

さらに一番よく見かけるのが「雲丹」という表記ではないでしょうか?これは食品を表す場合に使われます。丹には「赤い」という意味があるため、赤い雲のような食べ物ということでこの字が当てられたそうです。
同じものなのに、いろんな漢字が当てられていて非常におもしろいですね。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!