あなたは「恙虫」を何と読みますか?
ちょっと嫌な虫ですよ…
目が悪いと見えません…
「恙虫」の読み方のヒントは?
1.「恙虫」をひらがなにすると5文字になります。
2.「恙虫」は北海道と沖縄を除いた全国に生息します。
3.『蕃害は避け得たが、恙虫に刺されて命を落した者もいる。』中村地平「霧の蕃社」より引用
正解は…
正解は「つつがむし」でした!
「恙虫」は、ツツガムシ科のダニの総称。
国内だけで約100種以上生息しているそうです。
「恙」の音読みは「ヨウ」、訓読みは「つつが」「恙い(うれい)」です。
なお、「つつが」は災難や病を意味する言葉です。
問題がなくて無事な様子を「恙ない(つつがない)」といいますね。
刺されると「ツツガムシ病」に?!
有毒な「恙虫」の幼虫に刺されると「ツツガムシ病」を発症する恐れがあります。
「ツツガムシ病」になると、40度近い高熱が出て全身に紅斑が現れ、血栓ができたり出血しやすくなり、死に至るケースもあるそうです。
「恙虫」は東北地方で風土病として広がった過去があり、多くのお堂や神社が建立されました。秋田県横手町には、今も「ケダ二地蔵」があります。
妖怪「恙虫」
室町時代の「下学集」という辞典には、飛鳥時代に「恙(つつが)」という吸血虫が記されています。
また、「恙虫」は妖怪としても知られています。
江戸時代の「恙虫」は赤虫や島虫とも呼ばれ、非業の死を遂げた者の怨霊だと考えられていました。