今日の難読漢字は
「帳」
「戸隠」
「砧」
の3つです。早速いってみましょう!
まず最初は「帳」
ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。
あるものの名前ですが、現代で使っている方はなかなかいないと思います。
最初の一文字目は「と」です。
ものとしては使っている方はかなり珍しいですが、
言葉としては文学や歌詞など、時々使われていますね。
特に「夜」とセットで使われていることが多いようです。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「帳」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「とばり」
です!
とばりをgoo辞書で引くと「室内や外部との境などに垂らして、区切りや隔てとする布帛 (ふはく)」と説明されています。
今でいうと、カーテンや暖簾に近いでしょうか。
演劇などお好きな方だと、開演前に観客席と舞台をの間 に垂れ下がっている「緞帳(どんちょう)」も、とばりの一種といえるかもしれませんね。
文学では「夜の帳(よるのとばり)」という言葉をたびたび目にします。
これは夜になって暗くなり周りが見えなくなったきたことをとばりに例えたもので、
暗くなって周りが見えなくなった=夜の帳が下りたと言ったりしています。
とても詩的で素敵な表現ですよね。
2つ目は「戸隠」
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。
日本のとある地方にある地名です。
隠という文字から秘境な雰囲気を感じますね。
最初の一文字目は「と」です。
ずばり、長野県長野市内の地名です!
長野の山奥という雪深い静かな土地で、忍者の流派もあるとか・・・?
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「戸隠」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「とがくし」
です!
戸隠は、戸隠山の麓に2005年まで存在した戸隠村一帯を指す地名で、長野市への編入で村としては消滅しました。
長野県の最北部、新潟県と長野県の県境に位置し、山々に囲まれた地域です。
雪の深い地域のため、特に冬の季節は周辺のスキー場や温泉地などがにぎわいます。
また戸隠流忍術でも有名です。天武天皇の時代から荒行の場として使われており、800年ほど前に伊賀流忍術を習得した仁科大助が戸隠に戻り、戸隠流忍術を開いたそうです。
忍者村(冬季は積雪のためお休み)もありますので、みなさんもぜひ一度遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
最後の難読漢字は「砧」
ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。
とある道具の名前であり、とある地域の地名でもあります。
最初の一文字目は「き」です。
道具としては今は見ることはほとんどなく、完全に廃れてしまっています。
地名としては東京都世田谷区内にある地域です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「砧」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「きぬた」
です!
道具としての砧は、洗濯した生乾きの布を、棒などで叩いて皺をのばすための道具です。
今はアイロンなど別のもっと便利な道具があるために、使われることはほぼなくなりました。
昔は夜にこの作業をすることが多かったそうで、その様子は多くの和歌に詠まれたり、浮世絵の題材とされました。
百人一首にある「み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり」も砧を詠んだ和歌です。
地名としての砧は、最寄りが小田急電鉄の祖師ヶ谷大蔵駅となります。
かつて円谷プロダクションがあったことから、ウルトラマン商店街があったりします。