漢字読み講座

【今日の難読漢字】「巻繊汁」「屠蘇」「冬麗」3つ読めたら漢字マスター!(まきおりじる)と読んでしまったら・・・?

今日の難読漢字は

「巻繊汁」

「屠蘇」

「冬麗」

の3つです。早速いってみましょう!

まず最初は「巻繊汁」

ヒントは全体で6文字、「〇〇〇〇〇〇」となります。

ある日本の料理の名前ですが、全国的というよりは郷土的なイメージのある料理ですね。

最初の一文字目は「け」です。

最後に汁という字が入っている通り、汁物の名前です。

郷土料理っぽいのですが、かといってどこ地方かといわれると、 それもピンとこないという印象があります。

もしかしたらあなたの地元でも、この名前の汁物があるかもしれません。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「巻繊汁」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「けんちんじる」

です!

けんちん汁は一般的に、たっぷりの野菜や豆腐、こんにゃくなどゴマ油で炒めて、醤油と出汁で作られたすまし汁です。

地方やご家庭によっては、使われている材料や作る手順など、だいぶ違うかもしれませんね。

元々は精進料理だったようで、肉や魚は使わない・出汁も昆布やしいたけだけが使われていたそうです。

名前の由来も諸説あるようですが、鎌倉にある建長寺で作られたことから、建長汁(けんちょうじる)が由来とする説が有力なようです。

2つ目は「屠蘇」

ヒントは全体で2文字、「〇〇」となります。

ある飲み物の名前で、お正月に飲むことがあります。

最初の一文字目は「と」です。

飲み物といってもグビグビと飲むようなものではなく、縁起物として お正月にちょっと飲む風習ある、といった感じですね。

また頭に「お」を付けて呼ばれることが多いので、その呼び方なら ピンと来る方も多いはず。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「屠蘇」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「とそ」

です!

屠蘇とは、お正月に飲む縁起物のお酒のことです。

「おとそ」と呼ばれることが多く、ご自宅で飲むことはもちろん、 初詣でにぎわう神社などで、振る舞われたりすることも多いですね。

日本酒を屠蘇として扱う、というわけではなく、屠蘇散(とそさん)と呼ばれるいくつかの薬草を 配合したものを日本酒や本みりんなどに浸して作ります。

最近ではお茶のティーバッグのような タイプの屠蘇散が、スーパーやドラッグストアで売られているようです。

家族の健康や長寿を願って、お正月でぜひ飲んでみてはいかがでしょうか。

最後の難読漢字は「冬麗」

ヒントは全体で5文字、「〇〇〇〇〇」となります。

俳句で使われる季語のひとつで、文字通り冬の季語となります。

最初の一文字目は「ふ」です。

麗は「れい」とか「らい」といった、音読みで使われることが多いですが、 今回は訓読みとなります。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「冬麗」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「ふゆうらら」

です!

冬麗(ふゆうらら)は、俳句で使われる季語のひとつで、寒さは強いものの、 太陽の日差しはしっかりと、空気が澄みわたる冬晴れの様子を表しています。

麗(うらら)は穏やかな春の雰囲気を表すことが多いそうですが、冬麗となると 天気は晴れ晴れとしつつもキリッとした冬の空気を感じさせる言葉となります。

厳しい冬の寒さとあたたかくやわらかい日差し、陽の光の明るさとそれが作る影、 そういった対照的なもの同士が生む対比関係(コントラスト)が、自然や人間のもつ 美しさを感じさせるのかもしれませんね。