本日の難読漢字クイズは…
「拠所無い」「神籬」「叢雨」です!
あなたは全部読めますか?
目次
1個目の漢字はこれ!「拠所無い」
最初の難読漢字クイズは…
「拠所無い」!
きょしょない、ではありません。
「拠所無い」の読み方のヒントは?
1.「拠所無い」をひらがなにすると「〇〇〇〇〇ない」になります。
2.「拠所無い」の類語には、致し方無い・余儀無い・不可避・必至などがあります。
3.『拠所無いことで人から頼まれたものを』高村光雲「幕末維新懐古談」より引用
正解は…
正解は「よんどころない」でした!
そうする他にない、やむを得ないことですね。
「拠所(よんどころ)」とは、「拠り所(よりどころ)」のこと。
「拠り所」は頼る・支えとするところを意味しています。
日常的な会話で使う機会は少ないかもしれませんが、事情があって約束を守れない場合や待ち合わせに遅れるようなケースに適した言葉です。
ちなみに、方言ではありませんよ!
「よんどころない」と「やんごとない」は違う?
「拠所無い」に似た響きの言葉に「やんごとない」があります。
「やんごとない」は家柄や身分が高い高貴な人を指す言葉、「拠所無い」とは全く違うので、混同しないよう注意が必要です。
例えば、『やんごとない事情で欠席します』は日本語として間違っていますが、『拠所無い事情で、やんごとない方の誘いをお断りした』は正解です。
2個目の漢字はこれ!「神籬」
「神籬」を何と読みますか?
2つ目の漢字をよく見ると…
「離」でも「籍」でもありませんね。
「神籬」の読み方のヒントは?
1.「神籬」をひらがなにすると4文字になります。
2.「神籬」は、日本ならではの風習です!
3.『青々とした神籬を作り成して』古事記より引用
正解は…
正解は「ひもろぎ」でした!
「ひもろき」「ひぼろぎ」と読んでも正解です。
「ひもろぎ」を「霊漏木」「霊諸招」と書くこともありますよ。
「神籬」とは、神様を迎えるための依り代(よりしろ)、または依り代の聖域です。
日本の神様は自然に宿っていると考えられており、祭りごとをする際は依り代となる岩や木などに招いて降りて来ていただくのが本来の歴史。
依り代の聖域は注連縄(しめなわ)で囲んだ神聖な空間です。
この空間を「神籬」と呼び、榊(さかき)の枝を立てたり、紙垂(しで)という特殊な形の紙を垂らしたりします。
時代とともに神社という特定の場所で祭りごとを行うようになりましたが、地鎮祭など神社以外で祭りごとを行う際には、「神籬」が必要です。
「神籬」の「籬」という漢字は、竹や柴で目を粗く編んだ垣根を意味します。「籬」の音読みは「リ」、訓読みは「まがき」「ませがき」、漢検1級25画の漢字です。
3個目の漢字はこれ!「叢雨」
「叢雨」を何と読みますか?
いったいどんな雨のことでしょう。
「ごうう」ではありませんよ…
「叢雨」の読み方のヒントは?
1.「叢雨」をひらがなにすると4文字になります。
2.海上自衛隊の護衛艦としても有名です。
3.「叢雨」の類語には、スコール、驟雨(しゅうう)、にわか雨、ゲリラ豪雨などがあります。
4.『軒先でしばらく叢雨が止むのを待っている』のように使います。
正解は…
正解は…
「むらさめ」です!
「叢雨」は、急に降り出して止む雨、または勢いが強まったり弱まったりする変化の激しい雨です。
「村雨」「群雨」と書いても正解ですよ。
「叢雨」と対照的に、一様に長く降り続ける雨は「地雨(じあめ)」といいます。
「叢」は、音読みが「ソウ」「ズ」、訓読みが「くさむら」「叢がる(むらがる)」、漢検準1級18画の漢字です。
秋から冬にかけて降ることが多いのですが、俳句では夏の季語とされています。
色々な雨
日本には雨にまつわる言葉が「叢雨」の他にもたくさんあります。
空梅雨(からつゆ):梅雨時にほとんど雨が降らないこと
五月雨(さみだれ):旧暦5月の雨、現代では梅雨の時期
慈雨(じう):日照りが続いたときに降る恵みの雨
遣らずの雨(やらずのあめ):帰ろうとする人を引き止めるように降る雨