漢字読み講座

「罷り通る」「顰蹙」「禰宜」これらの読み方は?【難読漢字に挑戦!】

今回のお題は「罷り通る」「顰蹙」「禰宜」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「罷り通る」

今回の難読漢字クイズ!

「罷り通る」です。

難しいのは1文字目、「羅」でも「罹」でもないとしたら?

「罷り通る」の読み方のヒント

1.「罷り」は、「通る」を強調しています。

2.「通る」には、「押し通す」「やり通す」といったニュアンスがあります。

3.そんな勝手な言い分が罷り通るものか(怒)!

4.不正なルールが罷り通る世の中です。

そろそろピンときましたか?

正解は…

正解は…

「まかりとおる」

でした!

「罷」の音読みは「ヒ」です。

例えば、職務をやめさせることを「罷免(ヒメン)する」といいます。

訓読みでは「罷り通る(まかりとおる)」の他に、「罷める(やめる)」「罷れる(つかれる)」とも読みます。

「罷」本来の意味は?

「罷り(まかり)」には本来、2つの用法があるそうです。

謙遜(へりくだった表現)と、強調(語気を強めた表現)です。

謙遜の表現は「まかりなる」「まかりでる」などがありますが、今ではあまり使われません。

強調の表現は「まかりとおる」「まかりならぬ」などがあります。こちらは今も使われる言葉です。

また、古語における「まかる」は、支配者や権力者の許しを得た行動を意味します。

「罷り通る」は、「偉い人の許しを得たので、堂々と押し通す」と言い換えられますね!

2問目はこの漢字!「顰蹙」

「顰蹙

これ、何と読むかわかりますか?

 

見るからに難読漢字。

読めたらすごいです!

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「顰蹙」読み方のヒント!

 

読むのも書くのも難しい「顰蹙」。

 

ヒントは「人から買う、とあるもの」を表す言葉です。

あまり買いたくはないものなのですが…

 

さて、読めるでしょうか?

 

「顰蹙」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「ひんしゅく

です!

 

「顰蹙」は

「不快に感じて顔をしかめること」や「眉をひそめて嫌に思うこと」を表します。

 

あまり良い言葉ではないですが、使われる場面は多く

「態度が悪く顰蹙を買う」

「時代錯誤な発言が顰蹙を買っている」

などで使われます。

 

周りに配慮をしていない態度や言動で

批判をされたり嫌われている様子がわかりますよね。

 

「顰」も「蹙」も、難しい漢字ですが、

どちらも「不快感で顔をしかめる」「眉をひそめる」という意味なので、

組み合わせて、さらに嫌さが増しています。

 

ちなみに、なぜ「買う」という言葉を使うのかというと、

「買う」には「自分の行動によって、ある結果を招く」という意味もあるんです。

 

「恨みを買う」「反感を買う」などでも使われていますね。

どれも悪い意味についているのがわかります。

 

自分では買いたくないものですが、

知っておいて損はない漢字「顰蹙」。

書けなくても読めるようになっておきましょう!

 

 

最後はこの漢字!「禰宜」

「禰宜」って何て読むか分かりますか?

 

「宜」は「宜しく」(よろしく)とも読みますが、「便宜」(べんぎ)「適宜」(てきぎ)などの読み方が分かれば「宜」(ぎ)という読み方ができると分かります。

 

「禰」の読み方を考えてみましょう。

 

さあ、一体何と読むのでしょうか?

 

「禰宜」の読み方のヒントは?

「神社の神職のひとつ」です。

 

役職順は宮司→禰宜→権禰宜となります。

 

「禰宜」は宮司を補佐する立場で、原則的に宮司と禰宜は各神社に1名ずつ在籍しています。

 

何と読むか分かりましたか?

「禰宜」の読み方、正解は……

正解は……

 

「ねぎ」

 

です!

 

禰宜の語源は「労う」(ねぎらう)の語源である「ねぐ」が由来であるとされています。

「ねぐ」を目上の人に使うときは「祈ぐ」(ねぐ)と書き、祈るや祈祷するという意味もあります。

 

神道では人は直接神様に願いや思いを伝えることはできないとされており、神職とは人と神様を繋ぐ仕事のことです。

 

神道は不思議な宗教でオンリーワンの神様がいません。

布教活動も行わないので、世界でも珍しいと言われています。

 

日本人の多くの慣習には神道をもとにしているものがたくさんあります!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!