「蘭鋳」を何と読みますか?
みなさん見たことがあるはずですよ。
家で飼ったこともあるかも…
「蘭鋳」の読み方のヒントは?
1.「蘭鋳」をひらがなにすると「〇〇〇ゅ〇」になります。
2.『蘭鋳の爆発寸前のかたち』奥坂 まや
3.『この真冬に蘭鋳が悠々と尾鰭を動かしているといったぐあい。』久生十蘭「魔都」より引用
正解は…
正解は「らんちゅう」でした!
「蘭鋳」とは、金魚の品種。
俳句では夏の季語に分類されます。
体型はずんぐりむっくり、背びれがなくて尾びれが小さく、頭部に肉こぶがあるのが特徴。
金魚鉢のように横から見るのではなく、上から眺める「上見(うわみ)」という観賞法に適した金魚です。
肉こぶがライオンの頭部に似ているので、海外では「ライオンヘッドゴールドフィッシュ」と呼ばれます。
日本人は金魚好き
江戸時代には「金魚売り」がいたほど、日本人は昔から金魚が大好き。
浮世絵にも金魚がよく登場します。
当時の「蘭鋳」は「丸子(まるっこ)」と呼ばれていたそうです。
金魚売りの仕事は庶民がしていましたが、養殖していたのは武士が多かったといいます。
下級武士にとって、貴重な収入源だったんですね!
現在も全国各地で愛好家による品評会が行われていますから、日本人の金魚好きは変わっていないようです。