本日の難読漢字クイズは…
「冬眠鼠」「野箆坊」「叔伯特」!
あなたは全部読めますか?
目次
1個目の漢字はこれ!「冬眠鼠」
「冬眠鼠」です。
もちろん、「とうみんねずみ」ではありません。
早速ヒントを見てみましょう!
「冬眠鼠」の読み方のヒントは?
1.「冬眠鼠」をひらがなにすると3文字になります。
2.「冬眠鼠」は木の上で暮らしています。
3.「冬眠鼠」を英語にすると「Dormouse」、フランス語では「Loir」!
正解は…
正解は「やまね」でした! 「山鼠」と書いても正解!
マリネズミ、モモトリ、リスネズミ、コオリネズミなど多くの別名があります。
「冬眠鼠」はネズミの一種で、夜行性で冬眠するのが特徴。
体長は7cm前後、フサフサした毛に尻尾まで覆われた見た目はネズミというよりリスのよう。虫や果実、鳥の卵などを食べる雑食の動物です。
ヨーロッパにも生息していますが、日本の「冬眠鼠」は天然記念物に指定されています!
「鼠」の音読みは「ソ」「ショ」「ス」、訓読みは「ねずみ」、漢検準1級13画の漢字です。
「冬眠鼠」の冬眠
ネズミは冬眠しませんが、「冬眠鼠」は平均気温が9℃以下になると、体温を0℃近くまで下げて冬眠します。
眠る場所は樹洞、木の皮のすき間、落ち葉の下、地中など。木を切ると冬眠中の「冬眠鼠」が出て来ることもあるのだそう!
2個目の漢字はこれ!「野箆坊」
「野箆坊」を何と読みますか?
オカルト好きな人は読めるかもしれません。
落語の演目としてもおなじみです!
「野箆坊」の読み方のヒントは?
1.「野箆坊」をひらがなにすると「〇っ〇〇〇う」になります。
2.驚かせるけれど、何か悪さをするわけではありません。
3.振り向いて…「こんな顔かえ?」
正解は…
正解は「のっぺらぼう」でした!
「野箆坊」とは、目・鼻・口が無い日本の代表的な妖怪です。
別名は「ずんべら坊」「むじな」「ぬっぺらぼう」など。
顔が無いので人をびっくりさせますが、直接的な攻撃はしてきません。
小泉八雲の『貉(むじな)』という怪談が有名ですが、古くは『源氏物語』にも「野箆坊」の原型のような「目と鼻の無い女鬼」が登場しています。
昔の言い伝えでは、太い毛が生えていたり、目鼻は無いけれど口だけはあったりしたようです。
「のっぺらぼう」妖怪以外の意味は?
漢字の「野箆坊」は妖怪ですが、ひらがなの「のっぺらぼう」は以下の意味もあります。
・一面に平らで凹凸の無いさま
・何の変化も無い、何の反応も無い、模様も飾りもない
・間の抜けている人や愚かでうっかりしていること
『のっぺらぼうに講義を聴いて、のっぺらぼうに卒業し去る公等日本の大学生』夏目漱石「三四郎」より引用
3個目の漢字はこれ!「叔伯特」
「叔伯特」を何と読みますか?
叔父さん、伯母さん、特別、などなど、親しみのある漢字ばかりですが…
読めたらすごいです!
「叔伯特」の読み方のヒントは?
1.「叔伯特」は作曲家の名前です。
2.クラシック音楽に興味がなくても、音楽の授業で聴いたことがあるはず。
3.別名「歌曲王」!
正解は…
「シューベルト」でした!
「叔伯特」は、1797年に生まれ、1828年31歳の若さで死去した作曲家。
歌曲では魔王とアヴェ・マリア、ピアノ曲は「ます」ピアノ五重奏曲が有名ですね。
タイトルがわからなくても、誰もが一度は聴いたことがあるはずです。
破天荒なモーツアルトや気難しいベートーヴェンに比べると、「叔伯特」はとても社交的で人好きのする人物だったといわれています。
生涯お金には恵まれませんでしたが、たくさんの友人に愛されてさまざまな援助を受けていました。
「叔」と「伯」の読み方の謎
「叔」の音読みは「シュク」、訓読みは「叔い(わかい)」。
「伯」の音読みは「ハク」「ハ」、訓読みは「はたがしら」「かしら」「おさ」。
どちらも「叔父・伯母(おじ・おば)」などの「お」ですが、単独では「お」とは読みません。
ちなみに、どちらも「はくふ」「はくぼ」とも読みますよ!