今日の難読漢字は、
「毳」
「蜷」
「白膠木」
の3文字です。
どの漢字も読めたらスッキリするはずです。
早速挑戦していきましょう!
目次
難読漢字第1問は「毳」
口(くち)が3つ重なって「品」、車(くるま)が3つ重なって「轟」、日が3つ重なって「晶」・・・
同じ漢字を3つ重ねたら別の文字になる漢字って、いくつかありますよね。
でも、毛が3つ重なった「毳」は初めて見たという人も多いかもしれません。
毛が3つだから「けけけ」?
それとも毛がたくさんだから「けむくじゃら」?
残念ながらどれも違います。
正解を探っていきましょう!
「毳」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
「毳」は、紙や布などの表面が擦れた時にできる細かい毛のようなものを指します。
洋服も、お尻の部分などよく椅子と擦れるのでよくこの状態になります。
ニットも元々ふわふわなので、コートなどと擦れてよくこれに・・・
ひらがなで「〇〇」の2文字ですが、よく「〇〇立つ」という言葉で使われます。
分かりましたか?
「毳」の読み方の答えは・・・
正解は、「けば」でした!
髪や布などの表面が擦れて細かい毛が立つことを「けばだつ」と言いますよね。
一般的には「毛羽立つ」と書きますが、同じ意味で「毳(けば)立つ」も使われます。
また、「けば」と同じ意味で「けばけば」という言葉も使われますが、これも「毛羽毛羽」とも「毳毳」とも書くんですよ。
難読漢字第2問は「蜷」
虫へんのつく漢字は様々ありますよね。
「蝶(ちょう)」や「蚊(か)」、「蟋蟀(こおろぎ)」や「蜘蛛(くも)」など、数多くの虫の名前に「虫へん」が付いているのは皆さんご存知でしょう。
ただ、今回の問題である「蜷」は、実は虫ではない生き物の名前を表す漢字なんです。
何と読む生き物なんでしょう。
さっそく探っていきましょう!
「蜷」の読み方のヒントは・・・?
「蜷」は、「虫へん」プラス「巻」の旧字体である「卷」からなる漢字です。
ヒントはずばり、巻いている形の生物です!
虫へんがつくものの、虫とは限らないのでご注意を。
例えば「蛸(たこ)」や「蝙蝠(こうもり)」、「牡蠣(かき)」など、虫以外の生物にも虫へんは使われているのです。
「蜷」の読み方は、ひらがなで「〇〇」の2文字です。
巻いている形の生物「〇〇」、分かりましたか?
「蜷」の読み方の答えは・・・
正解は、「にな」でした!
「蜷(にな)」は、淡水にすむ巻貝の総称です。
体長は5㎝ほどで、やや赤みを帯びているのが特徴の貝です。
ちなみにこの「蜷」は、苗字にも使われる漢字です。
「蜷川(にながわ)幸雄」さんや「蜷川(にながわ)実花」さんは特に有名ですね。
難読漢字最終問題は「白膠木」
「白膠木」は、「木」が付くことからもわかるように、ある樹木の名前です。
ただし、読み方はとっても変わっています!
一発で読めた人は、正真正銘の漢字マスターです。
読めなかった人は・・・何と読むのか見ていきましょう!
「白膠木」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです。
変わった読み方をする「白膠木」ですが、この木は古来より人間の暮らしに溶け込んでいた馴染みのある木なんです。
この木を折ると、白い膠(にかわ)の液が出てきます。
この液を漆のような塗料に使っていました。
また、葉に多くのアブラムシが寄生してできるコブ状の「虫こぶ」も、歯痛の薬や黒色塗料の原料、染め物などに使われてきました。
何と「お歯黒」の黒色も、この「白膠木」からできる塗料を歯に塗っていたんですよ。
このようにさまざまな塗料などに使われていた「白膠木」。
塗料を塗る際には手を使っていたことから「白膠木」は「ぬ〇で」と読むようになったのです。
手で塗るから・・・
もう、分かりましたよね?
「白膠木」の読み方の答えは・・・
正解は、「ぬるで」でした!
「白膠木(ぬるで)」はウルシ科ヌルデ属の落葉小高木です。
山野に自生して、夏には黄白色の花をつけ、紅葉もきれいな木なんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!