今回の難読漢字クイズは「搗く」「籟初」「賓頭盧廻」!
さて、あなたはいくつ読めますか?
全部読めたら感じマスター!
目次
1個目の漢字はこれ!「搗く」
「搗く」を何と読みますか?
お正月になると家族みんなで…
3つのヒントで考えてみましょう!
「搗く」の読み方のヒントは?
1.「搗く」をひらがなにすると「〇く」の2文字です。
2.「搗く」の類義語には「砕く」「擂る(する)」「碾く(ひく)」などがあります。
3.『思はずアッと言つて、尻餅を搗くところでした。』宮原晃一朗「竜宮の犬」より引用
正解は…
正解は…
「つく」でした!
「突く」の同義語ですが、穀物を杵(きね)や棒で打ったり押し潰したりするときによく使われる漢字です。餅つきは「餅搗き」なんですね!
「搗」は漢検1級13画の漢字です。
音読みは「トウ」、布をしなやかにするために棒で打つことを「搗衣(とうい)」といいます。
訓読みは「搗く(つく)」「搗く(たたく)」「搗つ(うつ)」「搗ち(かち)」、栗の実を棒で打ったものを「かちぐり」といいます。
「搗」を使う言葉
搗精歩留まり(とうせいぶどまり):玄米を精米する際に除いたヌカの分だけ軽くなること
拝み搗き(おがみづき):杵を両手で持ち上げて拝むように搗くこと
搗屋無間(つきやむげん):古典落語
『養子と小搗きは笑っても飛び出す』:小搗きとは方言で麦こがしのこと。養子は少しでも気に入らないことがあれば麦こがしのように家を飛び出すという意味
2個目の漢字はこれ!「籟初」
「籟初」を何と読みますか?
日本人なら知っておきたい言葉です。
「籟初」の読み方のヒントは?
1.「籟初」をひらがなにすると4文字になります。
2.「毎年、籟初はきもので出席します」のように使います。
3.『籟初や座附に名ある笛の家』 小沢碧童
正解は…
正解は「ふきぞめ」でした!
「籟初」とは、新年に初めて、笛・尺八・笙などを演奏することです。
同義語に「吹始・吹初(ふきはじめ)」があります。
いわば楽器の稽古始めですが、基本的に管楽器に限って使われます。
俳句では、新年の季語です。
ちなみに、お琴・三味線・琵琶といった弦楽器の場合は「弾初(ひきぞめ)」。
鼓・太鼓などの打楽器は「打初(うちぞめ)」といいます。
「籟」の音読みは「ライ」、訓読みは「ふえ」「籟き(ひびき)」、漢検1級22画の漢字。
「籟」という漢字には、風がものにあたって発せられる音、3つの穴がある笛という意味があります。
松籟(しょうらい):松に吹く風の音、茶釜の煮えたぎる音
山籟(さんらい):山を吹き渡る風の音
天籟(てんらい):あるがまま、天然で素晴らしい絶妙な音や詩歌
人籟(じんらい):人が吹き鳴らす笛の音、転じて人が出すさまざまな音を指す
「ライ」と読む熟語が数多くありますね!
3個目の漢字はこれ!「賓頭盧廻」
「賓頭盧廻」を何と読みますか?
なかなか難しい漢字ですね。
とてもありがたいものですよ!
「賓頭盧廻」の読み方のヒントは?
1.「賓頭盧廻」をひらがなにすると7文字になります。
2.「賓頭盧廻」は、別名「お賓頭盧様」とも呼ばれます。
3.『散る紅葉払ひて願ふ御賓頭盧』菅野日出子
3.サンスクリット語では「ピンドーラ・バーラドヴァージャ」さんです。
正解は…
正解は「びんずるまわし」でした!
「賓頭盧廻」とは、毎年1月6日に長野県長野市の善光寺で行われる行事です。
賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)の像を引き回し、参詣者は「福しゃもじ」で像に触れると無病息災で過ごせるのだそう。
賓頭盧尊者の像は、ツルツルで滑らかに光っています。
何故かというと、昔から「患部と同じところを撫でると病気が治る」といわれており、たくさんの人が撫でてきたから。
親しみを込めて「なでぼとけ」とも呼ばれますよ!
賓頭盧廻尊者は十六羅漢のひとりでしたが、非常に神通力が強いのをいいことに、力を弄んだせいでお釈迦様に叱責されたエピソードが残っています。
それだけ神通力が強いなら、きっと病気も治して下さる…と思わせるのかもしれません。
「賓頭盧廻」は、俳句で新年の季語です。