漢字読み講座

【今日の難読漢字】「徒口」「初中」「為来り」3つ読めたら漢字マスター!(とくち)と読んでしまったら・・・?

今日の難読漢字は

「徒口」

「初中」

「為来り」

の3つです。早速いってみましょう!

まず最初は「徒口」

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。

とある動作を表す名詞で、とても日常的な言葉です。

あまり良いことではないですが、かといって多少は許されるべきかなと個人的には思います。

最初の一文字目は「む」です。

不必要なものという意味がありますが、人間が生きていくうえでは多少のこれは必要かなと思います。

特におしゃべりな人はこれを禁止されたら非常に辛いかも・・・?

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「徒口」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「むだぐち」

です!

「徒口(むだぐち)」とは、役に立たない、不必要な言葉や、つまらないおしゃべりのことを意味する言葉です。

一般的には「無駄口」の表記のほうをよく見かけることと思います。

実は「徒(むだ)」のほうが元々の表記で、「無駄」は当て字だそうです。

何もないという意味の「空(むな)」が語源で、それが変化して「むだ」になったとのことですが、他にも諸説あるようです。

たとえおしゃべり自体に内容がなくても、人と人とが言葉を交わすことは、それ自体がとても大切なことだと、この数年で痛感した人は多いのではないでしょうか。

無駄口やおしゃべりというのも、本当に大切な人同士だからこそできるものかもしれません。

2つ目は「初中」

ヒントは全体で6文字、「〇〇〇〇〇〇」となります。

ある頻度を表す副詞で、日常的にも非常によく使われる言葉です。

最初の一文字目は「し」です。

漢字で表記することはほとんどないですが、これの読み方を知ると、意外とそのままだなと感じるかもしれません。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「初中」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「しょっちゅう」

です!

「初中(しょっちゅう)」とは、ある物事が短い間隔もしくは高い頻度で繰り返し起こる状況を表す副詞です。

頻度としては「いつも」「つねに」と「しばしば」「たびたび」の間くらいの頻度と言われており、個人的な感覚としては80%くらいでしょうか?

語源は仏教語の「初中後(しょちゅうご)」が略されたと言われており、これは初めから終わりまで、という意味です。

初中後の「(初めから終わりまで)ずっと」という意味から「いつも」のニュアンスが残り、しょっちゅうとなったようです。

あまり悪い意味の言葉ではないはずですが、どうも悪いことやちょっとバカにしたような場面で使われている印象がありますね。

「しょっちゅうカレー食べてるね」とか。。。

最後の難読漢字は「為来り」

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇り」となります。

ある名詞で、地方によっては今でも守られているかもしれませんが、最近では耳にすること自体かなり少なくなった言葉かなと思います。

最初の一文字目は「し」です。

似たような言葉としては「ならわし」があります。

昔からの決まりごと、みたいな意味ですね。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「為来り」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「しきたり」

です!

「為来り(しきたり)」とは、長い間続けられてきた慣習・習慣・風習を指す言葉です。

特に地方や職業などに先祖代々伝わる儀式や行事といった、形式ばった決まり事を指すイメージが強いかもしれません。

日本には多くの「しきたり」があり、その最たる例がいわゆる冠婚葬祭でしょう。

結婚式やお葬式はこうしなければならない、といったしきたりが、今もなお残っているところは少なくないと思われます。

他にもお祭りや、お盆・正月などのイベント、伝統芸能や武道といった分野でもしきたりが多く存在しています。

一見すると意味の分からないしきたりも、なぜ生まれたか背景を考えたり知ることで、ずっと理解が深まるかもしれません。