今日の難読漢字は難問揃い!?
「与力」
「讎」
「朧月」
の3問ですが、あなたは難問読めるでしょうか?
目次
難読漢字1問目は「与力」
「与力」って・・・「よりょく」でしょ?簡単!
「よりょくを残す」「よりょくがあったら助ける」などと使う言葉!
そう思ったあなたは・・・残念。
よく漢字を見てください。
「余力」ではなく「与力」なんです。
「余力」ではない「与力」、いったい何と読むのでしょうか?
「与力」の読み方のヒントは・・・?
それでは「与力」とは何かをヒントにします!
「与力」は、江戸時代の奉行所の代表的な職名のことなんです。
御家人たちがこの役職に就き、江戸の行政や司法、警察に当たっていました。
似た役職に「同心」がありましたが、与力は同心の上司という立場。
与力は騎乗が認められ、下手人を捕まえる際には与力が指揮を執り、同心が「御用だ、御用だ」と追い立てました。
そんな「与力」、何と読むか考えてみてください。
「与力」の読み方の答えは・・・
正解は、「よりき」でした!
与力は江戸時代の代表的な役職のことでした。
もしかしたら時代劇を見ていると、「与力」が登場するかもしれませんよ。
注目してみてみるのも面白いかもしれません。
「与力」と力が余っているという意味の「余力」、混同しないようにしてくださいね。
難読漢字2問目は「讎」
「讎」を「だれ」と読んでしまった人も多いのではないでしょうか?
でも漢字をよく見比べてみると、「だれ」は「誰」なので「隹(ふるとり)」が1つ足りませんよね。
この見慣れない漢字ですが、大人気コミック『かぐや様は告らせたい』の4巻で登場する漢字なんですよ。
かぐや様から「讎」と書かれた紙を見せられ「読めないけど死ぬほど怖い」というシーンがあるんです。
そこでネットでも「あの漢字はどういう意味?」「なんて読むの?」と話題になっているんです。
何と読むのか早速見ていきましょう。
「讎」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
「讎」は、次のような意味を持っています。
- 応じる、こたえる
- 仕返しをする
- かたき
- ただす、くらべただす
そして「讎」の読み方は、ひらがなで「〇〇」の2文字です。
考えてみてください!
「讎」の読み方の答えは・・・
正解は、「あだ」でした!
現在は一般的に使われることの少ない「讎」には、異体字があります。
異体字とは、字形は全く異なっているけれど意味や発音が同じで通用する漢字のことです。
「讎」の異体字は「讐」です。
「復讐(ふくしゅう)」の讐として知られる漢字ですが、やはり「あだ」とも読むんですよ。
それにしてもかぐや様はなぜこんな文字を読ませようとしたのでしょうか・・・?
難読漢字3問目は「朧月」
「新月(しんげつ)」や「三日月(みかづき)」、「満月(まんげつ)」など・・・
満ち欠けを繰り返す月は、その形によってさまざまな呼び名がありますよね。
ただ、この「朧月」は何だか難しい漢字です。
どんな月を表す漢字なのでしょうか?
そして、何と読むのでしょうか?
「朧月」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
「朧月」とは、「霧や靄(もや)に包まれて、ほのかに霞んで柔らかく見える春の夜の月」のことを指します。
これでもピンとこない人に大ヒントです。
小学校6年生の音楽で習う曲の中に『朧月夜』という曲があります。
文部省唱歌で、作詞は高野辰之、作曲は岡野貞一の曲です。
歌い始めは「菜の花畑に入り日薄れ~♪」です。
もう、分かりましたよね?
「朧月」の読み方の答えは・・・
正解は、「おぼろづき」でした!
「朧月(おぼろづき)」は、前述の文部省唱歌『おぼろ月夜』で何となくぼんやり霞んだ月だということは知っている人も多いかもしれません。
それにしても「春の夜」限定の呼び方だったとは意外に思った人が多いのではないでしょうか。
「朧(おぼろ)」の1文字で「物の姿が霞んではっきりしない様子」という意味を持っています。
「おぼろ豆腐」も、柔らかくてゆらゆら揺れる様子から「朧(おぼろ)豆腐」と呼ばれているんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!