漢字読み講座

「岐」「労る」「夫々」これらの読み方は?【難読漢字に挑戦!】

今回のお題は「岐」「労る」「夫々」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「岐」

「岐

これ、何と読むかわかりますか?

 

知らずに使っていたり、番組の名前に使われることもあるこの言葉。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「岐」読み方のヒント!

 

「岐」は、

「分岐点」「岐路」などに使われる漢字です。

 

これらの読み方は「き」なのですが、

今回の問題は訓読み。

ひらがな3文字「〇〇〇」の読み方があるんです!

 

さて、読めたでしょうか?

 

「岐」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「ちまた

です!

 

「岐」とは、

「道が分かれる場所・分かれ道」を表す言葉です。

 

「分岐」という言葉は、まさにこの意味のままですね!

 

また、「町の中の道路」や「賑やかなところ」という意味もあります。

この意味が転じて「世間」や「世の中」を表す言葉にもなりました。

 

「ちまたの噂で聞いたのですが…」

なんて、慣用句のように使ったことはないでしょうか。

 

今回の問題「岐」は、この「ちまた」だったんです!

 

ところで、漢字が好きな方は

「ちまたといえば「巷」の漢字なんじゃないの?」

と思ったのではないでしょうか。

 

実はこちらも正解!

 

そのほか「衢」こんな難しい漢字も、

「ちまた」という読み、同じ意味で使われます。

 

あまりビジネス上で使うことはないかもしれませんが、

一般教養として知っておくべき「岐」。

ぜひスマートに読めるようになりましょう!

 

2問目はこの漢字!「労る」

「労る」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(ろうる)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

「労る」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇る」となります。
日常的に使うとても優しい意味の言葉なので、耳にする機会も多いと思われます。
何か思い当たるものはあるでしょうか?

「労る」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「い」です。
この言葉は「弱い立場にある人などに同情の気持ちをもって親切に接する」という意味の動詞です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「労る」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「いたわる」
です!

似たような言葉で「労う(ねぎらう)」という言葉があります。
今回の「労る」を辞書でをひくと「労をねぎらう」といった意味もあります。
「いたわる」と「ねぎらう」はどのように違うのでしょうか?
「いたわる」はヒントでも書いたとおり、「弱い立場にある人などに同情の気持ちをもって親切に接する」
という意味ですが、それに対して「ねぎらう」は相手の苦労に対して評価するといった意味があることから、
基本的には自分と同じくらいもしくは目下の人に対して使う言葉です。いたわるとは違ってねぎらうは
目上の人に対して使うことはタブーとなることに注意してください。

 

最後はこの漢字!「夫々」

「夫々

これ、何と読むかわかりますか?

 

漢字自体はとても簡単なのに、なんだか見慣れないな?と思う方がいるかも。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「夫々」読み方のヒント!

 

「夫々」の読み方は、実はとても簡単。

ただし漢字に釣られて「ふうふ」なんて読んではいけません!

 

実際の読み方は、普段の会話でもよく使う言葉です。

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「夫々」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「それぞれ

です!

 

「夫々」は、

「2つ以上のひとやものの一つひとつ」という意味の言葉です!

 

「それぞれ好きな映画を選ぼう」

「人それぞれ良いところがある」

などで使われる、とても一般的な言葉です!

 

ひらがなで書く場合が多いですが、

漢字で書く場合でも「其々」の方が見慣れているのではないでしょうか?

 

ちなみに「それぞれ」と読まれがちな漢字に「各々」があります。

こちらの読み方は「おのおの」です!

 

似ている言葉ですが、「各々」の方が「個別に」という意味合いが強いです。

微妙な違いを知って使いこなせると良いですね!

 

日常的に使っている言葉でも、わからなかった……という方が多いのではないでしょうか。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

 

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!