今回のお題は「瘤」「柘植」「売僧」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「瘤」
「瘤」という漢字・・・何となく「がん」とか「しびれ」などの病気や身体症状をイメージする人が多いのではないでしょうか?
というのも「瘤」という漢字、「やまいだれ」が付いているんです。
「やまいだれ」というのはずばり、「病気」に関する漢字に付いています。
「痺れ(しびれ)」や「癌(がん)」、「痰(たん)」や「痙攣(けいれん)」など・・・
それでは「瘤」は何と読むのか、さっそく見ていきましょう!
「瘤」の読み方のヒントは・・・?
読み方は、ひらがなで「〇〇」の2文字です。
大ヒントは、「たん〇〇」と「〇〇取りじいさん」ですよ!
もう分かりましたよね?
「瘤」の読み方の答えは・・・
正解は「こぶ」でした!
「瘤(こぶ)」とは、「皮膚が盛り上がってできた肉のかたまり」を指す言葉です。
よく使う「たん瘤(たんこぶ)」という言葉は、臓器にできる腫瘍のような瘤(こぶ)に対して、打撲によってできた瘤(こぶ)の事を指すんですって!
また、「目の上の瘤」のように「邪魔な物」という意味でも使われます。
さらに交際・結婚相手に子供や同居人がいることを「瘤付き(こぶつき)」と言うこともあります。
色々な使い方や意味があって面白いですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「柘植」
「柘植」
これなんて読むかわかりますか?
漢字はとっても簡単に見えますが、
読み方はちょっと特殊かも?
さあ、あなたは何と読みましたか?
「柘植」読み方のヒント!
「柘植」は、とある植物の名前です。
垣根などに使われたり、伝統工芸の材料にも使われているんですよ!
また地名になっている漢字でもあるので、
その地元の方であれば読めるかも。
さて、読めたでしょうか?
ちなみに「たくしょく」ではないですよ!
「柘植」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「つげ」
です!
「柘植」とは、
「主に西日本の暖かい地域に分布しているツゲ科の常緑植物」です。
日本の固有種で、西日本では垣根や庭木などに使われます。
椿のようなツヤツヤとした葉っぱが特徴的です。
また、ヒントの部分で書いたように、
伝統工芸品の材料としても多く活用されています。
特に有名なのが「つげ櫛」!
丈夫で梳かすとツヤが出るので人気が高く、
相撲や歌舞伎・古典芸能で結い髪にするときには、必ずつげ櫛を使うそうですよ!
ほかにも将棋の駒として使われることもあるそうです。
このことからも、材木の丈夫さがわかりますよね。
日本の伝統芸能には欠かせない素材「柘植」。
教養の一つとして、スマートに読めるようになりたいですね!
最後はこの漢字!「売僧」
「売僧」って何て読むか分かりますか?
(うりそう)ではありません。
(ばいそう)でもありません。
ひらがな3文字で表してください。
”○○○”
「僧」を「売」るとはどういう意味があるのでしょうか?
一見、関係が無いように思えますが……
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「売僧」の読み方のヒントは?
「売僧」は、僧侶の身でありながら、物品の販売などをする堕落した僧侶のことを言います。
もちろん、僧侶ですからそんなことをしたら批判されます。
悪徳僧、えせ坊主という意味です。
ここから転じて、嘘つきや人をだます者にも使われるようになりました。
何と読むか分かりましたか?
「売僧」の読み方、正解は……
正解は……
「まいす」
です!
茶人として有名な千利休が豊臣秀吉に切腹を命じられた理由の一つに、茶道具を高値で売りつける売僧に成り果ててしまったから、というものがあります。
利休が目利きした茶道具は、価値があり、必然的に高値がついていた可能性もありますので、売僧だったとは言い切れません。
現在は、利休は切腹せずに九州で生きながらえていたという新説もあります。
利休が残した、わび・さびの文化を大切にしたいものですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。