今回のお題は「盗汗」「云々」「苜蓿」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「盗汗」
「盗汗」って何て読むか分かりますか?
(ぬすみあせ)ではありません。
「盗汗」は(とうかん)とも読みますが、
ここでは、ひらがな3文字で考えてみてください。
”〇〇〇”
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「盗汗」の読み方のヒントは?
「汗」が「盗」まれた、というより「流れ出た」と考えたほうが、
分かりやすいかもしれません。
ヒント:「いつ」盗まれたのか?
起きている間?
それとも……
何と読むか分かりましたか?
「盗汗」の読み方、正解は……
正解は……
「ねあせ」
です!
「寝汗」とも書きます。
中国伝統医学では「寝汗」と「盗汗」を区別しています。
- 寝汗:サラサラとしていて、運動後にかくような汗のこと
- 盗汗:粘っこい汗。首・胴回り・腰・股などから大量に出る汗のこと
睡眠中は体温調節するために、誰でも多少のねあせをかいています。
ただし、あまりにも汗の量が多いと、寝苦しさや睡眠の質の低下に繋がります。
大量のねあせは交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、自律神経の乱れが起こり、睡眠中の体温調節がうまくいかなくなるためと言われています。
ストレスや更年期障害、月経前症候群(PMS)が原因のときもあります。
夜中に着替えが必要だったり、起きたら枕とシーツがぐっしょりになるほど汗をかいている場合は、病院で診察を受けることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2問目はこの漢字!「云々」
「云々」と書いて、なんと読むか分かりますか?
実は色々な所で見る「々」という漢字は、漢字自体には読み方が無く繰り返し記号です。
一般的には繰り返すという意味の記号で、人々(ひとびと)佐々木(ささき)など同じ音を繰り返します。
だからといって、「云々」は(いい)ではありません。
しかも「云々」はちょっと訛っています。
さて、「云々」と書いてなんと読むでしょうか?
「云々」読み方のヒントは?
「云」は訓読みでは「い(う)」と読みます。
そして音読みでは(うん)と読みます。
でも、(うんうん)とは読みません。
小説などで「云々」という漢字を見たことがありませんか?
「家庭の事情云々で、妻が実家に帰っています」
など、ぼかした感じで文章を省略できる素敵な言葉です。
「まあ色々ありますよね!そこは察して欲しい」という事も相手に伝わります。
もちろん耳障りも悪くありませんから、使いこなせると色々と便利ですよ。
「云々」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
「うんうん」が訛って「うん〇ん」になったと言われています。
さて、もうわかりましたか?
「云々」読み方、正解は・・・
正解は・・・
「うんぬん」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「苜蓿」
「苜蓿」を何と読みますか?
あまり目にしない漢字ですが、実物はきっと知っているはず!
早速ヒントを見てみましょう。
「苜蓿」の読み方のヒントは?
1.「苜蓿」をひらがなにすると5文字になります。
2.「苜蓿」は俳句の世界で春の季語。
3.『そこには枯れ枯れになった苜蓿が一面に生えていて、』有島武郎「星座」より引用
正解は…
正解は「うまごやし」でした!
「もくしゅく」と読んでも正解です。
「苜」の音読みは「モク」、「蓿」の音読みは「シュク」、どちらも訓読みはありませんが、2つが組み合わさると「うまごやし」と読みます。
「苜蓿」の原産はヨーロッパ、日本に入ってきたのは江戸時代といわれています。
「苜蓿」の別名は、シロツメクサ、クローバー、オランダゲンゲです。それぞれ厳密には別種ですが、わざわざ区別するケースは少ないでしょう。
「うまごやし」という読み方の由来は、肥料や牧草に用いられたことから、「馬の肥やし(うまのこやし)」が元になっています。
ちなみに俳句の世界では、「苜蓿」を「クローバー」と読んでもかまいません。石川啄木が編集していた「苜蓿社」の雑誌名は「紅苜蓿」。
「紅苜蓿」を「レッドクローバー」と読んだそうです!かっこいいですね。