漢字読み講座

【今日の難読漢字】「混淆」「咳」「輪舞曲」「乙張り」「煮凝り」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「混淆」

「咳」

「輪舞曲」

「乙張り」

「煮凝り」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「混淆」です!

「混淆」この漢字、「こっけい」ではありません。

本日の難読漢字クイズは「混淆」。

「滑稽(こっけい)」ではありませんよ!

聞き慣れない言葉かもしれません。

「混淆」の読み方のヒントは?

1.「混淆」の反対語といえるのは「純正」「分類」「分離」などです。

2.「混淆」をひらがなにすると4文字になります。

3.『すなわち教会と国家という別個な二者の本質の混淆は、』ドストエフスキー「カラマゾフの兄弟」より引用

正解は…

正解は「こんこう」でした!

「混交」と書いても正解です。

よく知られている言葉は「玉石混交・玉石混淆」ですね。

読み方を間違えやすいですが、どちらも「玉石こんごう」ではありません。

異なるものが混じり、ごちゃごちゃになるという意味です。

「混淆」による新しい言葉

日本語には既存の言葉を基に新しい言葉を作る「造語法」があります。

造語法には複数の方法がありますが、そのうちのひとつが「混淆」。

「混淆」を用いた新しい言葉は、2つの単語の前半と後半を組み合わせるのがルールです。

最後にいくつか紹介しましょう!

・タピオカドリンク+食べる=タピる

・glamorous(贅沢)+camping(キャンピング)=グランピング

・ゴリラ+クジラ=ゴジラ

・ウマ+ロバ=ラバ

・財務+テクノロジー=財テク

2つ目の漢字は「咳」です!

「咳」を何と読みますか?

もちろん「せき」ですね!

さて、それ以外の読み方を考えてみましょう。

「咳」の読み方のヒントは?

1.「咳」をひらがなにすると4文字になります。

2.『咳けば少し抜けゆくかなしみよ』矢島恵(現代俳人)

3.『最早咳一つする者も無かったのです。』野村胡堂「新奇談クラブ」より引用

正解は…

正解は「しわぶき」でした!

漢字そのまま、「咳(せき)」のことです。赤ん坊や幼児が笑うことも意味します。

「咳」の音読みは「ガイ」「カイ」、訓読みは「せき」「せく」「しわぶき」「咳く(しわぶく)」です。

「咳(しわぶき)」の成り立ち

「しわぶき」という発音は「しはぶく」といわれています。

「しはぶく」の成り立ちには諸説あり、ひとつは「繁(しは)吹く」から、もうひとつは唇や舌を意味する「しは」という古語からきているという説です。

「咳(しわぶき)」の言葉や古語

昔「しわぶき」は「しはぶき」と書きました。

しわぶきひとつない:咳払いひとつない静けさ

しわぶきやみ・しわぶきやまい:咳の出る病気『このあか月より、しはぶきやみにや侍らん』源氏物語より引用

しわぶきして語り始める:何かの合図として、わざと咳払いをすること

しはぶきおぼほれて:咳込んでむせてしまうこと

3つ目の漢字は「輪舞曲」です!

「輪舞曲」。

そのまま読むと「りんぶきょく」ですが・・・正解です!

・・・もう、答えが出てしまいました。

今回は、この「りんぶきょく」ではない、カタカナ3文字の読み方を問題にします。

「輪舞曲」というのは、ある楽曲形式を表す単語の和名に当たるのです。

さっそく考えていきましょう!

「輪舞曲」の読み方のヒントは・・・?

それでは、「輪舞曲」がどのような楽曲形式なのかを解説します。

「輪舞曲」は、主題となる旋律を異なる旋律を挟みつつ繰り返す楽曲形式のことです。

読み方は、カタカナで「〇〇〇」の3文字です。

松任谷由実さんの27枚目のシングルは「輪舞曲(〇〇〇)」は、知っている方も汚いのではないでしょうか?

「輪舞曲」の読み方の答えは・・・

正解は、「ロンド」でした!

「輪舞曲(ロンド)」は元来、フランス語で繰り返し句のある定型詩を意味する言葉でした。

決まった形式の中に、繰り返し句がリフレインされるのが特徴です。

そんなロンドは、フランス語で「丸」を意味しているんですって!

和名である「輪舞曲」にも「輪」という漢字が当てられていますよね。

有名な輪舞曲(ロンド)は、モーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第4楽章』です。

繰り返すフレーズを意識しながら聞いてみてはいかがでしょうか?

4つ目の漢字は「乙張り」です!

乙張り」と書いて、なんと読むか分かりますか?

「乙」のインパクトが強すぎて、(おつはり)(おつばり)とイメージしてしまいますが、もちろん間違いです。

むしろ「乙」の読み方さえわかれば読めてしまう、比較的簡単な漢字です。

「乙」は(おつ)(おと)(いつ)(きのと)ともうひとつ読み方があります!

さて、「乙張り」と書いて、なんと読むでしょうか?

「乙張り」読み方のヒントは?

まあまあ日常で使う言葉です。

絵でも、服でも、仕事でも、時間の使い方でも「乙張り」が大事ですからね!

それから演劇などのセリフの強弱も「乙張り」を使っています。

「乙張り」の意味は、ゆるむことと張ることです。

全身ががちがちのコーディネートよりも、少しゆるんだところがあった方が好感度があがります。

セリフも、小さな声があるから大きな声が印象に残ります。

仕事もずーっと大変だったら辞めたくなりますが、たまにほっと一息つくことができればまた頑張れますよね!

「乙張り」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇り」です。

さて、もうわかりましたか?

「乙張り」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「めりはり」

です!

 

「乙張り」を意識すると、気持ちも体も楽になれます。

ぜひ、試してみてください。

5つ目の漢字は「煮凝り」です!

「煮凝り」の読み方をご存じでしょうか?

そのまま素直に読むと「にこり」ですが、もちろん間違いです。

「煮る」という漢字が使われていることから、料理名のようですね。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「煮凝り」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇り」の4文字
  2. 肉や魚の煮汁が固まったもの
  3. 寒い時期は冷蔵庫に入れなくても煮凝りができます

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「煮凝り」の読み方!正解は!?

正解は「にこごり」です!

お料理の好きな方やお酒をたしなまれる方には、簡単な問題だったかもしれませんね。

にこごりは、ゼラチン質を多く含む魚や肉などの煮汁が冷えてゼリー状に固まったもので、素材のうま味や調味料の風味が凝縮された濃厚な味。

料理の副産物として楽しまれる場合と、独立した料理として作られる場合があります。

にこごりは和食では主に魚を用いて作られることが多く、箸休めや酒の肴として人気です。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!