今回のお題は「錫蘭」「彳む」「読本」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「錫蘭」
「錫蘭」読み方のヒントは?
「錫蘭」読み方のもうひとつのヒントは?
「錫蘭」の読み方、正解は・・・
2問目はこの漢字!「彳む」
今回の難読漢字クイズは「彳む」!
ご存じ「ぎょうにんべん」ですが、他の読み方もあるんです。
早速ヒントを見て考えてみましょう。
「彳む」の読み方のヒントは?
1.「彳む」をひらがなにすると4文字の言葉になります。
2.「ぎょうにんべん」は道に関係する漢字に使われます。
3.『彳むもののせつなさよ。』北原白秋「新頌」より引用
正解は…
正解は「たたずむ」でした!
一般的には「佇む」と書きますね。
立ち止まっている・じっとその場にいるというイメージが強いですが、進んでは止まる・少しずつ歩くという意味もあります。
「彳」の成り立ち
「彳」の音読みは「テキ」「チャク」「ホク」「フク」、訓読みが「彳む(たたずむ)」です。
「彳」の成り立ちには諸説ありますが、十字路の左半分をあらわす象形なので「道を行く」という意味になったという説が有力です。
「彳」と「亻」
「ぎょうにんべん」は道に関係する漢字なのに対して、一画足した「にんべん」は、人に関係します。
例えば住居の「住」は人が落ち着いて暮らすことですが、往来の「往」は道を行き来することです。
また、武士をあらわす「侍(さむらい)」は、君主のそばに仕える人をあらわし、「待つ」は「行かずにその場にとどまる」という意味です。
最後はこの漢字!「読本」
「読本」は、「どくほん」としか読めない!
そう思いますよね。
ところが実は、正しい読み方は「どくほん」ではないんです!
正しい読み方をこの機会に覚えましょう。
「読本」の読み方のヒントは・・・?
「読本」とは、教科書や一般向けの入門書、参考書の事です。
「歴史読本」や「英語読本」などというように使われます。
この使われ方を見ると余計に「どくほん」と読める気がしてしまいますよね。
正しい読み方は、「どくほん」とほぼ同じです。
ひらがなで書くと「〇くほん」です!
「読本」の読み方の答えは・・・
正解は、「とくほん」でした!
正確な読み方は「どくほん」ではなく「とくほん」なのですが、あまりに「どくほん」と間違われるうちに「どくほん」という読み方も市民権を得るようになったのです。
辞書によっては、読み方に「とくほん」とともに「どくほん」と書かれているものもあるんですよ。
ちなみに同じ「読本」という漢字で「よみほん」と読む場合もありますが、これだと「教科書・参考書」という意味ではなくなります。
「読本(よみほん)」は、『雨月物語』や『南総里見八犬伝』など江戸時代の特定分野の小説を分かりやすく現代文に直したものを指すんです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!