今回の難読漢字は「翻す」「瘋癲」「然程」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「翻す」
「翻す」・・・何と読むのか?即答できる人は少ないのではないでしょうか。
漢字をよく見てみると、「番」と「羽」が組み合わされていますね。
だから「ばんす」?「はんす」?と思いますよね。
でも、残念ながら不正解なんです。
「翻す」の「翻」は、「翻訳(ほんやく)する」という言葉でよく使われる漢字です。
ただし「ほんす」と読むのも間違いなんです・・・
何と読むのか、さっそく見ていきましょう!
「翻す」の読み方のヒントは・・・?
読み方はズバリ、ひらがなで「〇〇〇〇す」の5文字です!
そして、「翻す」は、旗などがひらひらと風になびく様子を表す言葉なんです。
さらに、意見をコロッと変える時にも使われます。
さあ、もう分かりましたか?
「翻す」の読み方の答えは・・・
正解は、「ひるがえす」でした!
「翻す(ひるがえす)」には、次のような意味があります。
- 旗などを風になびかせる。
- 急に態度を変える。
- さっと裏返す。
「軽やかに身を翻す」「風にスカートを翻す」といった颯爽としたイメージを表現するのに使われる言葉である一方、「約束を翻す」など意見や態度をガラッと変える意味でも使われるなんて面白いですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「瘋癲」
「瘋癲」
これなんて読むかわかりますか?
書くのも難しいこの漢字。
読むのもなんだかクセがありそうですね。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「瘋癲」読み方のヒント!
「瘋癲」は、なんだか見た目がいかついですよね。
ですが、とてもお馴染みな言葉として使われているのです。
それが「瘋癲の寅」!
これで読めるようになった方が多いのではないでしょうか?
さて、読めたでしょうか?
「瘋癲」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ふうてん」
です!
「瘋癲」とは、
「精神の状態が正常でないことや、その人。」
「定職を持たず、ぶらぶらと暮らしている人。」という意味です!
そう「瘋癲の寅」とは、映画「男はつらいよ」の寅さんのこと。
まさに寅さんの生き方を表現したような言葉なんです!
また、日本における60〜70年代のヒッピーの俗称としても
「フーテン」が使われていますよ。
どのような使い方にしろ、すこし批判や自虐の意味合いが含まれます。
特に、精神疾患を持っているような意味合いもあるため、
使う時には注意が必要ですよ。
なんとなく使っている言葉でも、
読み方や使い方を知ると、よりしっかりと使いこなせます。
教養の一つとしてスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「然程」
「然程」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(ぜんてい)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「然程」読み方のヒントは?
ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。
副詞で、一般的にもよく使われる言葉です。
大体の場合は、あとに打ち消しや否定の言葉と一緒に使います。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「然程」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「さ」です。
似たような意味の言葉では、「それほど」や「たいして」などがあります。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「然程」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「さほど」
です!
「然程(さほど)」とは、ある程度を超えていない、それほどでもない、たいしたことではない、といった意味を持つ副詞です。
少しかしこまったような、公的な文章でも使われるような固めの印象がある言葉ですね。
「然程」と似たような言葉に「あまり」があります。
どちらも程度を表す副詞ですが、ニュアンスが微妙に違います。
例えば、「さほど大きくない」と言った場合は「思っていたより大きくない(が、それなりには大きい)」という意味合いとなります。
一方「あまり大きくない」と言った場合は、「そもそも小さい」という意味合いが強くなるでしょう。