本日の難読漢字クイズは…
「蛔」「犖」「胥」です。
頭の体操をしてみましょう!
目次
1個目の漢字はこれ!「蛔」
「蛔」を何と読みますか?
徊(かい)と読んでしまいそうになりますが…
早速ヒントを見てみましょう!
「蛔」の読み方のヒントは?
1.「蛔」をひらがなにすると、5文字になります。
2.「蛔」が鳴ると悲しくなるかもしれません。
3.「蛔」がおさまらない!という使い方もあります。
正解は…
正解は「はらのむし」でした!
一般的には「腹の虫」と書きますね。
回虫(かいちゅう)と呼ばれる寄生虫、または感情や様子をあらわす際にも用いられます。
空腹な様子:ご馳走を見ていたら「蛔」が鳴りました。
怒り、腹立たしさ:いまだに「蛔」がおさまらない!
腹痛、陣痛が起きた:「蛔」が齧る(かじる/かぶる)。
「蛔」の音読みは「カイ」「エ」、訓読みは「はらのむし」、漢検1級12画の漢字です。
「蛔」以外にも虫がいる
「虫の居所が悪い」という言葉がある通り、昔の日本では、さまざまな虫が人間の病気を引き起こすと考えられていました。
九州国立博物館所蔵の「針聞書(はりさきがき)」という医学書には、想像上の虫たちが63体も描かれています。
どれも可愛らしいので興味があったら検索してみてください。
例
腰抜けの虫:ぎっくり腰の虫。
悩みの虫:些細なことで落ち込ませる虫。
脾臓(ひぞう)の虫:肝臓や筋肉に悪さする虫。
2個目の漢字はこれ!「犖」
「犖」を何と読みますか?
もちろん「らく」でも正解なのですが…
難読漢字クイズにチャレンジ!
「犖」の読み方のヒントは?
1.「犖」をひらがなにすると、5文字になります。
2.「犖」は動物園にいないかもしれませんが、間違いなく身近な動物です。
3.「犖」は食材としても飲料としても栄養たっぷり!
正解は…
正解は「まだらうし」でした!
「犖」とは、毛色がまだらに生えている牛のこと。
主にホルスタイン牛を指しますが、模様のある牛は他にもいます(テキサス・ロングホーン牛など)。
ちなみにホルスタインの白と黒のまだら模様は、ある法則にのっとっていることをご存じでしょうか?
白と黒の割合には個体差がありますが、4本の足首・尻尾の先・お腹の全6か所だけは絶対に白いのだそう。
「犖」の音読みは「ラク」、訓読みは「まだらうし」「犖らか(あきらか)」「犖れる(すぐれる)」、漢検1級14画の漢字です。
優れていること、抜きんでていることも意味しますよ。
「犖」を使う日本語
・卓犖(たくらく)/犖然(らくぜん):優れているさま
・勇邁卓犖(ゆうまいたくらく):勇気があって並外れて優れていること
・卓犖不羈(たくらくふき):他より抜きんでていて、何ものにも束縛されないこと
3個目の漢字はこれ!「胥」
「胥」を何と読みますか?
お酒が好きな人は知っているかもしれません。
難読漢字クイズにチャレンジ!
「胥」の読み方のヒントは?
1.「胥」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「胥」の原材料にはいろいろありますが、スルメイカがもっともポピュラーでしょう。
3.「胥」で有名なのは北海道の函館市、青森県の八戸市です。
正解は…
正解は「しおから」でした!
一般的には「塩辛」と書きます。
「胥」は、魚介類の身や内臓に食塩を加えた発酵食品。
塩分が高いので保存食品として優秀です。
「胥」の原材料はイカの他、タコ・アキアミ・アカエビ・イワシ・ホヤなどがあります。
白米のお供としても美味しいですし、お酒のツマミとしても最高ですね!
大根おろしを合わせるのが定番ですが、北海道ではふかしたジャガイモに乗せて食べます。
実は鍋料理などの隠し味としても優秀ですよ!
鳥取県鳥取市では「しょうから」、三重県志摩市では「しょから」と発音されることがあり、沖縄では塩辛いという意味の「ガラス(辛す)」と呼ばれます。
「胥」の音読みは「ショ」「ソ」、訓読みは「しおから」「みな」、漢検1級9画の漢字。
「胥」には、塩漬けの肉、小役人、互いにという意味もあります。