「仕事で嫌なことがあって、考え込んで熟睡できなかった。」
「明日は重要な商談があり緊張してしまい寝付きが悪かった。」
「このところパートナーとの人間関係がギクシャクしていてストレスで悶々としてしまい熟睡できない。」
似たような経験は誰にでもあるのではないでしょうか。ストレスのせいで寝たいと思っていても頭がどうにも冴えてしまい眠れないことってありますよね。さらに寝不足になりストレスが積み上がっていくという悪循環。
そこで諸悪の根源であるストレスを解消しようと思うわけですが、モグラたたきゲームのように一つ潰しても新しいストレスが生まれます。
ストレスをなくすことなど不可能と言えるでしょう。
しかし、同じようにストレスフルな環境にいるのにグッスリ眠っている人がいるのも事実。つまりストレスそのものが脳を覚醒させるわけではないのです。
今回は脳の覚醒を引き起こす犯人である活性酸素についてご紹介します。ぜひ最後までお読みください。
目次
活性酸素こそがストレスの正体
活性酸素という言葉を聞いたことはあるかと思いますが、活性酸素について説明できるかと問われれば答えに窮するでしょう。
活性酸素とは具体的には次のトラブルを起こす悪玉酸素です。
- 細胞の酸化
- 肌トラブル
- 倦怠感
- がん
これらは数あるトラブルの一部ですが、睡眠という視点から見ると、メラトニンの量の低下があります。
メラトニンとは睡眠ホルモン。メラトニンが増えると私たちの体は睡眠モードに切り替わるのですが、分泌量が十分でないと睡眠モードの質が低下します。
つまり、ストレスが睡眠の質を低下させているのではなく、ストレスが原因で発生した活性酸素こそが睡眠の質を低下させているというわけです。
問題の根っこから改善することそが重要なのです。
例えば、エクセルに入力されたデータが間違っていればプリントアウトされた資料は間違っていますよね。ここで修正テープを使って正しいデータを上から書くようなことをしていては永遠に問題は解決できません。問題を解決するためにはオリジナルのデータを修正するしかありません。
実際に活性酸素を減らす方法を見ていきましょう!
活性酸素を減らす栄養を摂取しよう
ストレスフリーな生活が送れれば一番ですが、現実的ではありませんよね。
そこで提案したいのが活性酸素を減らすこと。ストレスを減らすことはすぐにはできませんが、体内で発生する活性酸素を科学的に減らすことは可能です。
具体的には次の栄養素を摂取しましょう。
- ビタミンA:豚レバー、鶏レバー、鶏卵など
- ビタミンC:キウイ、イチゴ、トマトなど
- ビタミンE:ナッツ類、大豆など
- ファイトケミカル:ポリフェノール、カロテノイドなど
活性酸素を減らす生活習慣とは
お手軽なのは先ほど紹介した栄養を摂取することですが、私たちの体には活性酸素から身を守るシステムが備わっています。加齢により機能が低下していくのですが、習慣を見直すことでベースラインを引き上げることは可能です。
活性酸素を減らす生活習慣1:タバコを控える
タバコは百害あって一理なし。活性酸素の発生が活発になりますし、動脈硬化など様々な疾患の原因になります。
活性酸素を減らす生活習慣2:アルコールを控える
アルコールを分解する際に活性酸素が発生します。しかもアルコールを分解する際には様々な栄養素が消費されてしまい体調不良の原因になります。
「酒は百薬の長」とも言いますが、もともとは古代中国が酒税を徴収するために用いた広告文。
趣味として嗜む程度にしておきましょう。
活性酸素を減らす生活習慣3:運動
健康になるには運動するしかありません。マッチョな意見で申し訳ありませんが、これは科学が導き出した動かしようのない事実。
ただし、心拍数が跳ね上がる激しい運動は逆に活性酸素が多く発生します。ウォーキングなどの軽めの運動を行うようにしましょう。
活性酸素をやっつけて睡眠の質を上げよう!
「何も悩まずに穏やかに日々を過ごせたらなぁ。」とは誰もが一度は思い描く理想の人生です。このような人生ならば睡眠の質もさぞ高いことと思いますが、リアルは残酷です。
永遠になくならないストレスに抗うだけではなく、ストレスが原因で発生する諸悪の根源である活性酸素を叩くことで体の睡眠モードが乱れないようにしましょう。
もちろん、並行してストレス対策を行うことも忘れないでくださいね!慢性的なストレスは身を滅ぼします。