急激に気温が上がり、夜でも寝苦しい季節になってきました。熱帯夜で気持ち良く寝られる環境が整わないと、昼間の活動にも悪影響が・・・そこで今回は今日からできる、熱帯夜対策を4つご紹介します。工夫を凝らして、安眠を取り戻しましょう!
寝室の「湿度」を下げる
寝苦しい、暑いからと冷房の風を強くしたり気温を下げてしまうと電気代も上がり体調も崩しかねません。そもそもエアコンの電気代が上がる理由は「設定温度」と「室内温度」の差が大きい時に大きな電力を必要とするからです。
湿度を設定できる機能を持ったエアコンを使う場合、設定湿度を50%にすると室温が28℃でも部屋は快適に感じられます。湿度が50%以上ある場合は除湿を使い、気温が30℃を超えるなど、除湿では部屋を冷やしきれない場合は、冷房を使うといいでしょう。
引用:HTBエナジー https://htb-energy.com/article/price/a57
電力会社のWEBサイトでも記載があるように、湿度をまず下げる事に成功すれば気温を下げ過ぎる事がありません。適度にエアコンの「除湿」機能を使う事と、扇風機やサーキュレーターといった室内の空気を攪拌することで快適な湿度を保つことが出来るのです。
ちなみに併用する場合の扇風機は、身体に当てる風ではなくエアコンの風に対面から当たるよう斜め下に設置します。こうする事でエアコンから出た冷たい風が部屋中を循環し、少ない電力で大きな除湿効果を得られるのです。
夏用の「パジャマ」を選ぶ
暑くなってくると部屋着のまま眠る人も多いはずです。着なくなったTシャツや短パンなど、「半袖・半ズボン」であれ寝具を気にしない方も居ると思いますが、夏こそ夏用パジャマがお勧めです。
睡眠中はコップ1杯分程度の汗をかく、というのは有名な話ですが身体から出た汗はどこへいくでしょう?当然、寝具が吸ってくれるわけですが綿のTシャツなど吸った汗が乾きにくい物は当然、寝汗で身体に張り付き気持ち悪い状態に変わってしまいます。シーツや掛け布団だけでなく、パジャマも薄ければいいわけではなく吸汗・速乾が大事なのです。
夏用の寝具に変えたり購入する際に、ぜひ夏用のパジャマも検討してみてください。手頃な値段で買える麻のパジャマやサラサラしたシルク製のパジャマなどは一度触れると病みつきになり、お勧めです!
暑くても「湯舟」に浸かる
夏場はシャワーだけでサッと汗を流して終わりにしてしまいがち。しかし、お風呂に浸かることでしっかりと体の中の体温=深部体温を高めて、身体が冷えていく時に訪れる眠気を利用して睡眠につきましょう。
もし「お風呂に入るとドキドキして逆に眠れない」という方は湯温が高すぎるのかも。熱すぎるお湯は交感神経を刺激し逆に意識を活性化させてしまいます。40度のお湯に10分程度浸かり、しっかり汗を流したら水分補給。代謝を上げる事で、体温も自然と落ちやすくなっていきます。
「頭を冷やす」
反省する、、、という意味ではなく「頭寒足熱」という言葉があります。日中、仕事や学業で熱がこもった頭を覚まし、代謝が落ちる夜は足を冷やさないようにしようという考え方です。
昔ながらの氷枕に加えて、今では簡単に手に入る冷却シートなどを使って首元や脇の下など動脈が流れる部位を効果的に冷やす事で深部体温を下げる事が出来ます。エアコンが苦手な方などにもお勧めですが、部分的に冷やす事で眠れなくなる方も居るのでご自身の体調に合わせて利用してください。
まとめ
一昔前は「熱帯夜」と言えば8月のお盆前後の数週間の意味でしたが、今の日本では7月~9月上旬頃までは暑い夜が続きそうです。電気代も馬鹿にならない昨今、少しでも効果的な対策で眠りやすい環境を整えてください!