今日の難読漢字は
「許嫁」
「 寿留女」
「 円らな」
「 語り種 」
「沫」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「許嫁」
「許嫁」
「許す」「許可する」の「許」と「嫁」、どちらも使う頻度が高い漢字ですがなんと読むのでしょう?
「嫁を許す」と書いて「ゆるよめ」?もちろん違います。
実はドラマや漫画で聞いたことのある言葉です。意味がわかると読み方もピンとくるかもしれませんよ。
「許嫁」読み方のヒントは?
ヒントは、幼い頃から親に決められた結婚相手のことを表す言葉です。
類語は
「婚約者」
「フィアンセ」
などが挙げられます。
「許嫁」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いいなずけ」
です!
「婚約者」と意味は似ていますが、「許嫁」は幼い頃から婚約を結んでいる相手のことなので、全く同じ意味というわけではありません。
当事者の意思は関係なく、政略や家同士の事情から親同士が決めた結婚相手を「許嫁」と呼びます。ドラマなどでは「許嫁」をめぐる多くの物語が生まれていますよね。また「許婚」と書いても「いいなずけ」と読みます。
現代では結婚のスタイルも多様化し「許嫁」がいるという人は少数派になりました。「いいなずけ」という言葉も男女差を感じさせる「嫁」ではなく「婚」を使うことが多くなっています。
時代や人々の生活と共に、言葉は変化してゆくんですね。
2つ目の漢字は「寿留女」
「寿留女」
これはかなりの難問かもしれません。お酒のつまみでも人気なある食べ物の名前なのですが、なんだかわかりますか?
実はこの食べ物は漢字でもいろいろな書き方があります。その中でもこの漢字は特別な時にだけ使われるもの。読み方だけでなく、その特別な時というのも気になりますね。
「寿留女」読み方のヒントは?
ヒントは、イカの内臓を取り出して広げた形で乾燥させた加工食品の名前です。「鯣」や「干鯣」と書くこともあります。
もう「わかった!」という方も多いのではないでしょうか。
「寿留女」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「するめ」
です!
略式七品目や正式九品目の結納品のひとつとされている「するめ」ですが、「寿を留める女」という意味で結納では「寿留女」という漢字が使われます。
またするめは保存食として長持ちすることから、花嫁がその家に永く留まれるように、末長く幸せになるようにという願いが込められています。
他にも噛めば噛むほど味がでることから、長く一緒にいるほど味のでる良い夫婦になるようにという意味もあります。
結納品だけでなくおせち料理など、日本では食べ物の名前で縁起のよさを表すことが多いですよね。この細やかな工夫も日本語の味わい深い魅力的な部分といえるでしょう。
3つ目の漢字は「 円らな」
「円らな」
円という漢字は「えん」と読むことが多いですよね。でも「円らな」と書いた場合は別の読み方になります。
「円らな」読み方のヒントは?
ヒントは、丸くかわいい様子を表す言葉です。
「丸みのある」
「クリクリした」
などが挙げられます。顔のパーツの褒め言葉で使われることが多いのですがわかりますか?
「円らな」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「つぶらな」
です!
最もよく聞くのが「円らな瞳」という表現でしょう。丸くてかわいらしい目をしているという褒め言葉ですが、「つぶ」という音の響きから「小さい目」とからかわれていると勘違いして「思わずムッとしてしまった」という人も。
「円ら」には「小さくて丸い」という意味もありますが、「円らな瞳」と表現する時は「丸い目」を魅力的だと伝える言葉として使われているので怒らないでくださいね。
ちなみにブナ科の常緑高木に円ら椎(つぶらじい)という名前の木があります。小さくて丸いかわいらしい実をつけることからその名前がついたといわれています。
4つ目の漢字は「語り種」
「語り種」
「語り」はそのまま「語る(かたる)」と同じように「かたり」と読みます。問題は「種」の読み方。そのまま「たね」とは読みません。もちろん「かたりしゅ」でもありません。
さぁ、なんと読むのでしょう。
「語り種」読み方のヒントは?
ヒントは、時間が経っても広い範囲で語られる話題を表す言葉です。話し続けられる話題の種という意味でこの漢字が使われています。
類語は
「語り継がれる」
「伝承されている」
「伝説になった」
などが挙げられます。
また「種」を「草」と書く場合もあります。「草」と書いた時はそのまま読めばOKです。これは大ヒントですね!
「語り種」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「かたりぐさ」
です!
「彼の行動はいつまでもこの会社の語り種になっている」
「試合での大活躍はのちのちまで語り種となった」
のように使います。
広範囲で知られていても話題になってまだ日が浅かったり、すぐに忘れられてしまったりする時には「語り種」は使われません。年月が経っても、人々に語られている話題に対してのみ使われます。
「語り草」とも書きますが、これは「くさ」という音の当て字です。今では「草」と書くことの方が多くなっていますね。
5つ目の漢字は「沫」
「沫」
この漢字一字で、何と読むかわかりますか?
「泡沫(うたかた)」「沫雪(あわゆき)」などの熟語に使われる漢字ですが、
「沫」一字の場合は5種類もの読み方があると言われています。
「沫」の読み方のヒントはコレ!
「沫」の読み方のヒントは、下記の通りです。
- ヒント1:飛び散る水の粒
- ヒント2:水のあわ
そろそろわかりましたか?
漢字が得意なあなたは、5通りの読み方を考えてみてくださいね。
「沫」の読み方!正解は…?
「沫」の読み方、正解は……
「まつ」「まち」「ばつ」「しぶき」「あわ」です!
音読み、訓読み合わせて5通りの読み方を持つ漢字ですが、「沫」の意味は単純です。
- 「飛び散る水の粒」「しぶき」「飛沫 (ひまつ)」
- 「水のあわ」「「泡沫(ほうまつ)」「水沫 (すいまつ)」
「沫」は漢字検定準1級相当の難易度ですので、5通りの読み方がわかったあなたは漢字博士並みかもしれません…!
「沫」を使う難読熟語は?
せっかくなので、「沫」を使う難読熟語とその読み方を見ていきましょう。
- 飛沫(ひまつ・しぶき)
- 水沫(すいまつ・みなわ)
- 泡沫(うたかた・ほうまつ)
このように、同じ漢字が使われる熟語でも異なる読み方が存在するのが特徴です。
これは、「沫」が漢字2文字以上をまとめて訓読みする「熟語訓」に対応する漢字のため。
「紅葉」を「もみじ」と読むこともあれば、「こうよう」と読むこともあるのと同じです。
まとめ
今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?
ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆
最後までお読みいただきありがとうございました!