今日の難読漢字は
「金字塔」
「不束」
「費府」
「英里」
「全人」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「金字塔」
これは、何か後世に残るような功績や偉業を成し遂げたときなど、「金字塔(きんじとう)を打ち建てる」といったような使い方をしますよね。
今回の難読漢字の問題は、この「金字塔」を「きんじとう」以外の読み方を考えるものですが、いったい何の塔か分かりますか?
東京タワーやスカイツリーのような「塔」ではないのでご注意を!
「金字塔」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇ド」5文字です。
ヒント➁ 今はただの石ですが、建設当時は金ぴかだったという説もあります。
ヒント③ 大きな四角錐の形をしたお墓です。
「金字塔」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ピラミッド」です!
「ピラミッド」は皆さんご存じ、エジプトにある古代の王のお墓として有名ですね。
エジプト以外にも、南米などにも似たような形の巨石建造物の遺跡があり、これらもまとめて「ピラミッド」と呼ぶそうです。
「ピラミッド」の中で、最も有名なものといえば、エジプトのギザにある3大ピラミッドでしょう。
クフ王、カウラー王、メンカウラー王の3大ファラオのお墓を指し、スフィンクスの近くに君臨しているその姿はまさに雄大そのもの。この「ピラミッド」は世界でもっとも有名な遺跡といっても過言ではなく、そのことから「金字塔」は、「ピラミッドのように雄大で揺るぎない、後世に残る立派な業績」を表す代名詞となりました。
「ピラミッド」が何のために、どんな方法で作られたのかは、未だ解明されていませんが、これを紐解いた人はまさに「金字塔」ですね!
2つ目の漢字は「不束」
「束」に「不」がつくので、「束にできない」・・・。
漢字や意味から予想しようにも、ぴんときませんね。
「ふたば」や「ふそく」ではありませんが、「束にならない=まとまりがない」というイメージは近からず遠からずといったところでしょうか。
さあ、ヒントを束にして、正解にたどり着きましょう!
「不束」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇つ〇〇」の4文字です。
ヒント➁ 「気が利かない」などの意味があります。
ヒント③ 用例では、「不束者ですが・・・」ですね。
「不束」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ふつつか」です!
よく聞く「不束者」とは、「無作法な人」や「未熟者」を表します。
そこから転じて、現代では「気が利かない人」や「未熟で劣っている人」といった意味で使われるようになりました。
ドラマなどで、結婚をするとき相手のご両親に挨拶するときに、「不束者ですが、どうぞ末永くよろしくお願いします!」なんていうシーン、ありますよね!
もともと、この「ふつつか」の語源は、平安時代に使われていた「太束(ふとつか)」だという説があります。
これは「短くて太い柱」を表し、「太くて頑丈なこと」という良い意味で使われていたものが、時代が移り、女性は華奢な体形でおしとやかな方が美しいという意識が出始め、「太束→美しくない→何かが不足している→気が利かない」と変化していったそうです。
人の美意識って、ときに残酷です・・・。
3つ目の漢字は「費府」
これは難問です!
お金そのものや、金品を使うことを表す「費」。
これに幕府や大阪府などの「府」をつけて「費府」・・・。
イメージでは、国や自治体の財政を取り扱う部門のような気もしますが、どれもまったく違います。
完全に音からくる当て字になりますので、ヒントを見ながら考えてみましょう!
「費府」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これはある国の都市の名前です。音読みによる当て字です。
ヒント② 「〇〇〇デル〇〇ア」、8文字です。
ヒント③ 人類史上初の、「信仰の自由が保障された街」です。
「費府」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「フィラデルフィア」です!
フィラデルフィアは、アメリカ合衆国ののペンシルベニア州にある、同州最大の都市です。
場所は、ニューヨークとワシントンDCの間あたりに位置し、東海岸では2番目に人口が多い都市ですね。
「フィラデルフィア」で有名なものといえば、アメリカの独立宣言を行った場所でもある「独立記念館」やアメリカで初めてつくられた「第一合衆国銀行」などがあります。
そのほかにも、世界中で謎に包まれているフリーメイソンの総本山がある都市としても有名ですね。
アメリカの始まりと現代にまで続くミステリーが混在するなんて、すごいですね!
4つ目の漢字は「英里」
パッと見ただけでも、女性の名前によくある「えり」が浮かんできてしまいそうですが、もちろん違います。
難読漢字の問題なので、全然違う意味や読み方なんですが、うまく漢字を当てはめたな、と感心してしまいました。
さあ、ヒントを見ながら「英里」の読み方を考えていきましょう!
「英里」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは意味からくる当て字です。
ヒント➁ 「英」はイギリスを意味します。では「里」は?
ヒント③ 日本では「km」を使います。
「英里」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「マイル」です!
「マイル」とは「長さや距離を表す単位」として、主にヨーロッパ圏で使われていますね。
また、日本でも「1海里」といった単位を使うことがあると思いますが、「イギリスで使われる距離の単位(里)だから、英里」と何ともアカデミックな発想が素晴らしいと思いました。
1マイルは1760ヤード=約1610mとなりますが、これは国際規格のもので、他にも「測量マイル」や「法定マイル」などいくつものマイルがあって、私たちにはあまり馴染みがありませんね。
あなたのまわりでも、「英里」ちゃんと書いて「マイ(ル)」ちゃんと読む子もいるかもしれませんね!
5つ目の漢字は「全人」
そのまま読めば「ぜんじん」または「ぜんにん」ですよね。
これは、何かの都市の名前やモノの名前ではありません。
もちろん、中国の「全国人民代表大会」の略語でもありません。
意味としても「全ての人」という訳でもなく・・・。
これは少し難しいので、ヒントを見ながら考えてみましょう!
「全人」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント➁ 素人は「しろうと」。玄人は「くろうと」。
「全人」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「まとうど」です!
そもそも「まとうど」という言葉、知っていますか?
「全人」の全は「完全の全」を表しますので、簡単に言えば「完璧超人」のことです。
きまじめ、純粋な人という意味もありますし、少し大げさに「律儀すぎる人」といった意味も含みます。
そこから転じて、実は「バカ正直すぎて、愚直な人」といった相反する意味までもつ言葉なんです・・・。
本人は良い意味で使ったはずの言葉が、反対の意味ももっていて恥をかいてしまうことって意外に多いですよね。
この難読漢字のサイトでたくさんの漢字を勉強して、皆さんも「全人」にならないように気をつけましょう!
まとめ
今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?
ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆
最後までお読みいただきありがとうございました!