漢字読み講座

「著す」「競る」「密密」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「著す」「競る」「密密」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「著す」

「著す」の読み方をご存知でしょうか?

「ちょす」と読んでしまったあなた、気持ちはわかりますが、間違いです。

「著作(ちょさく)」や「著述(ちょじゅつ)」といった読み方をする場合が多いため「ちょす」と間違えている方が多いようですね。

では、正しい読み方は?

「著す」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇す」の4文字です
  2. 意味は「書物を書いて出版する」「著作する」
  3. 彼は何冊かの医学書を著した

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「著す」の読み方!正解は!?

正解は「あらわす」です!

「著わす」と書く場合もあります。

「著」という字は「書く」や「物事を明らかにする」という意味を持つため、書くことで何かを明らかにすることを「著(あらわ)す」と言うのですね。

「あらわす」と読む言葉には、「著す」以外に以下のような言葉があります。

  • 表す:感情などを表に出して見せる、表現する
  • 現す:物事の実態など、隠れて見えなかったものが見えるようになる
  • 顕す:功績や善行などを、世に広く知らせる

それぞれに意味が異なるため、注意しましょう。

2問目はこの漢字!「競る」

「競る」の読み方をご存知でしょうか?

「きそる」と読むのは間違いなので、注意してくださいね。

誰でも知っている簡単な漢字なのに、なかなか読みにくい…

さて、あなたには読むことができますか?

「競る」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
  2. 意味は、他に負けないように競い合うこと
  3. 「ランナーはゴール直前まで競り合った」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「競る」の読み方!正解は!?

正解は「せる」です!

「せる」の基本的な意味は、ヒントでも紹介したように、競い合うことですが、他にも以下の2つの意味を持ちます。

  1. 競売で、高値をせり合うこと
  2. 行商が声を上げて売りながら歩くこと。もしくは、行商を行うこと

「せる」という言葉は、とくに勝負事で使われる場合が多いようです。

「せる」は「糶る」と表記することもできます。

意味は「競る」と同じく、高値を競い合ったり、勝負で勝つために競い合うことです。

最後はこの漢字!「密密」

「密密」の読み方をご存知でしょうか?

「三密」や「密を避ける」などの言葉があるため「みつみつ」と読みたくなりますが、今回はもう一つの読み方でお答えください。

「密」は小学校6年生で習う漢字なので、間違いなく皆さんご存知のはず。

しかし「密密」となると読めない方が多いのでは。

さて、あなたには読むことができますか?

「密密」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 内緒話をする時の話し方
  3. 「密」を訓読みすると?

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「密密」の読み方!正解は!?

正解は「ひそひそ」です。

「密」を訓読みにすると、「密(ひそ)か」と読みます。

なので、二つ重ねると「ひそひそ」になるというわけです。

「密」の字には、以下の二つの意味があります。

  1. 密着している、密度が高い、隙間がない
  2. 秘密、内密、こっそり

「ひそひそ」という読み方は、2番の意味に該当します。

ちなみに「密密」は「みつみつ」とも読むことができますが、その場合も2番の意味になるので、「ひとひそ」と「みつみつ」は同じ意味です。

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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!