難読漢字クイズに挑戦です。
今回の問題は「鞠べる」「良」「嚊」3つの漢字!
目次
1つ目の漢字は「鞠べる」
まずは「鞠べる」。
「蹴鞠(けまり)」の「鞠」ですねが、もちろん「まりべる」とは読みません。
「鞠べる」の読み方のヒントは?
1.「鞠べる」は、送り仮名を含めて6文字の言葉になります。
2.容疑を詳しく調べて、真実を追求することです。
3.昭和のドラマなら、カツ丼が出てくるのかもしれません。
正解は…
正解は「とりしらべる」でした!
「取り調べる」と書くのが一般的ですね。
「鞠べる」と同じ意味で、「鞠訊(きくじん)」「鞠問(きくもん)」という言葉があります。
しっかり「鞠べて」から、罪を決定することを「鞠断(きくだん)」といいます。
「鞠」の読み方と意味
「鞠」の音読みは「キク」です。
訓読みは「鞠べる(とりしらべる)」の他に、「鞠(まり)」・「鞠う(やしなう)」・「鞠む(かがむ)」があります。
「鞠(まり)」は基本的に「毬(まり)」と同義で遊戯に使う球を指します。
「鞠う(やしなう)」を意味する言葉には、幼子を表す「鞠子(きくし)」、養育を表す「鞠育(きくいく)」などがあります。
「鞠む(かがむ)」を意味するのは、「鞠躬(きっきゅう・きくきゅう)」です。身をかがめる、慎む、かしこまる、一生懸命つとめに励むことを表します。
2つ目の漢字は「良」
2つ目は「良」です。
この漢字、「りょう」以外の読み方は?
使う機会が多い漢字ですが、あなたはどう読みますか?
「良」の読み方のヒントは?
1.「良し悪し」の「良」とは全く別の意味です。
2.時間や量、距離、気温などを表す際によく使われます。
3.ひらがなにすると2文字です!
正解は…
正解は「やや」でした!
「ややしばらく経って」「やや気温が上昇した」「やや後退した」など、新聞やテレビニュースで使われることの多い言葉です。
「良(やや)」には、「しだいに」「少しばかり」「かなり」「いくらか」「だんだん」といった意味があります。
『やや年も暮れ、春立てる霞(かすみ)の空に白河の関こえんと』松尾芭蕉「おくのほそ道」
「良」を使う言葉
最後に、「良」を使った面白い言葉を紹介しましょう。
悪貨は良貨を駆逐する:悪いものが良いものを圧倒して市場を占めること
良い花は後(あと)から:優れたものは、時間をかけなければできない
「良玉精金(りょうぎょくせいきん)」穏やかで純真な性格のたとえ
「狡兎良狗(こうとりょうく)」役に立つときはさんざん利用され、不要になると見捨てられる
「良弓難張(りょうきゅうなんちょう)」才能ある部下は自尊心が高く扱いにくい、けれど上手に使えば役立つ
3つ目の漢字は「嚊」
「嚊」あまり見かけない漢字…あなたは何と読みますか?
見たことがあるような無いような…複雑な漢字です。
「嚊」の読み方のヒントは?
1.「嚊」は、誰もが経験しているはずです。
2.目を閉じて口を閉じてください、きっと「嚊」が聞こえます!
3.次の試合を想像して、ボクサーは「嚊」を荒くした。
正解は…
正解は…
「はないき」
でした!
「嚊(はないき)」は、「鼾(いびき)」「嗅ぐ(かぐ)」「嚏(くしゃみ)」など、鼻や口に関係する漢字と共通点がありますね。
鼻呼吸は鼻毛が雑菌やウィルス、ホコリをろ過してくれるので、口呼吸よりも風邪にかかりにくいそうですよ。
「嚊」の読み方
「嚊」の音読みは、「ヒ」と「キ」です。
訓読みは「嚊(はないき)」の他に、「かか」「かかあ」とも読みます。
「かかあ天下」という言葉がありますが、漢字で「嚊天下」と書くんですね!
ちなみに、「かかあ天下」は「嬶天下」でも正解です。
「嚊(はないき)の荒い女性」を「嬶(かか・かかあ)」と呼ぶのだそう。
「嚊」を使う熟語
「嚊」を荒くする:意気込む・強気で威勢がよい・思い込みが激しい
「嚊」を窺う(うかがう):こっそり様子を見る・恐る恐る・相手の意向や機嫌を探る