「杮」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(かき)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「杮」読み方のヒントは?
果物の柿と同じ漢字で別の読み方があるのか~、と思われた方もいると思いますが、柿とはまったく別の漢字なのです。
ちなみにこの漢字は「材木を削った時に出る細かい木片」という意味を持ちます。
「杮」読み方のもうひとつのヒントは?
慣用句では「〇〇〇落とし」という言葉でよく使われます。こちらは「新しく作られた劇場やコンサートホールなどで、初めてイベントや催し物をすること」という意味になります。
「杮」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「こけら」
です!
この「杮(こけら)」と「柿(かき)」、パッと見ではどちらも木偏に市場の市とまったく同じ漢字に見えますが、実は市の部分が異なっています。
こけらは上のちょんからしたまでが一本ですが、かきはちょんと下の棒は別になっています。
言われてみないと絶対に気付かない違いですよね。
専門的になりますが文字コードもちゃんと別になっており、「杮(こけら)」は #676E、「柿(かき)」は#67FFが割り当てられています。
「杮(こけら)」には材木からできた細かい木片という意味があると書きましたが、工事で屋根に残ったこの木片を落としてきれいにすることから、劇場の最初の公演のことを「杮落とし」公演というようになったそうです。