「刮げる」
「肯く」
「蛩」
さあ、あなたは何問読めるでしょうか?
さっそく行きましょう!
目次
難読漢字、「刮げる」からスタート!
「刮げる」って、それほど難しい漢字には見えないものの読めませんよね・・・?
「はげる」かな?・・・いえいえ、「剥げる(はげる)」とは右半分が同じですが全く違う文字です。
「刮げる」の読み方のヒントは・・・?
「刮げる」は、汚れ(付着物)を落とす時に使われる言葉です。
ただし「落とす(おとす)」ではないのは分かりますよね。
汚れの落とし方も色々あって、ほこりをほうきで「掃く(はく)」、雑巾で「拭く(ふく)」、スポンジでゴシゴシ「擦る(こする)」など・・・
「刮げる」は、表面を削るようにして付着物を落とす時に使う言葉です。
読み方は、ひらがなで「〇〇げる」ですよ!
分かりましたか?
「刮げる」の読み方の答えは・・・
正解は、「こそげる」でした!
例えばタイルの床についたガムをヘラで落とすような時、「刮げる」がぴったりです。
「刮げる」のは汚れだけでなく、表面に付着した物に幅広く使えるんですよ。
髪や髭を剃る時にも使われる場合があります。
ちなみに方言で「刮げる」を使う地域もあって、少し違った意味で使われています。
例えば名古屋弁で「刮げる」とは、「表面を磨く」という意味。
甲州弁で「刮げる」とは、「削り落とす」という意味。
「ごぼうをこそげる」などと使うんですって!
お次の難読漢字は「肯く」です!
「肯定(こうてい)」の「肯」だということは多くの人が知っているはずですが、「肯く」は読めますか?
「こうく」?
・・・残念ながら違います。
「せく」「はいく」?
「背(せ・はい)」に似ている感じだけど、これも違います。
それではンと読むのか、さっそく見ていきましょう!
「肯く」の読み方のヒントは・・・?
「肯く」の「肯」の漢字の意味にヒントが隠されています!
- 承知する。よしとする。
- あえて・すすんで~する。
- 骨の付いた肉。⇒転じて物事の急所・要点
上記のような意味をもつ「肯」。
「肯く」は、①の意味で使われます。
承知する・よしとする時に、あなたはどんな身振りをするでしょうか?
首を縦に振りますよね・・・
それは「〇〇〇く」です!
もう分かりましたよね?
「肯く」の読み方の答えは・・・
正解は「うなずく」でした!
「うなずく」は、「肯く」の他に「頷く」とも書きます。
ちなみに、肯定するときは首を縦に、否定するときは首を横に振るジェスチャーは世界共通ではないんです。
ブルガリややパキスタン、インドなどでは、首を左右に振ることで肯定を表すそうです。
また外国の人にとっては。日本人が相づちで首を縦に振るジェスチャーが肯定の意味で肯いているのと同じに見えてまぎらわしい場合があるんだとか。
最後の難読漢字は、「蛩」!
「蛩」は、生き物の名前を表す漢字です。
「蚕(かいこ)」?
「蛍(ほたる)」?
似ているけれど、違う漢字ですよね…。
でも漢字の下部分に「虫」が付いているのは共通点。
「蛩」もある虫の名前なんですよ!
さっそく見ていきましょう。
「蛩」の読み方のヒントは・・・?
「蛩」という漢字の上部分は、「恐ろしい」の「恐」に似ていますよね。
そう考えると恐ろしい虫なのかな!?と思ってしまいますが・・・
実物の「蛩」は、綺麗な声で鳴く秋のあの虫ですよ!
ひらがなで「〇〇〇〇」の4文字です。
分かりましたか?
「蛩」の読み方の答えは・・・
正解は、「こおろぎ」でした!
秋に綺麗な声を聴かせてくれますよね。
「蛩」という文字の上部分は「寂しげ」「穴の開いた・空洞の」という意味がある「巩(うつろ)」という漢字。
「蛩(こおろぎ)」は、秋に寂しげに鳴く虫をイメージしているのでしょう。
蛩の鳴く声のことを「蛩語(きょうご)」と言います。
秋の初めに鳴く蛩のことは「早蛩(そうきょう)」、秋に鳴く蛩のことは「秋蛩(しゅうきょう)」。
秋に風情たっぷりに鳴く蛩にまつわる熟語はたくさんあるんですね。
ただ…「蛩蛩」と蛩を2つ続けて書く「蛩蛩(きょうきょう)」は、「北海に生息すると言われる馬に似た想像上の恐ろしい動物」を表すんですって!
やっぱり「蛩」の文字は何だか恐ろしい!?
最後までお付き合いいただきありがとうございました!