漢字読み講座

【今日の難読漢字】「人鳥」「四十万」「諧謔」「竜胆」「胡瓜」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「人鳥」

「四十万」

「諧謔」

「竜胆」

「胡瓜」

です!

さて、なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「人鳥」です!

物の名前を表す漢字には、予想外の読み方をするものが多くあります。

「人鳥」

も、予想外な読み方をする言葉の一つ。
「人」も「鳥」も小学校で習う簡単な漢字なのですが、一体なんと読むのでしょうか。

「人鳥」読み方のヒントは?

ヒントは文字通り、鳥の仲間!
「人」のような「鳥」で、動物園や水族館でもかならずと言っていいほど見かけます。

小さな子からはもちろん、大人にも愛されているマスコットキャラクターのような鳥さんです。

「人鳥」の読み方、正解は……?

「人鳥」の正解は……

「ペンギン」

です!

立ち姿が人間と似ていることから「人鳥」と書かれるようになったのだとか。
よちよちと上手に陸を歩く姿も、人間の子どもとそっくりですよね。

実は人鳥ことペンギンは警戒心がユルく、とても人なつっこい生き物。
そのため南極に生息するペンギンなどは、人間を怖がるどころか近づいてくることもあるそうです。
人間と彼ら人鳥は同じ二足歩行の生き物ですから、彼らは私たちのことを「大きな仲間ペンギン」だと思っているかもしれませんね。

2つ目の漢字は「四十万」です!

一瞬、「四万十川(しまんとがわ)」で有名な高知県の「しまんと」にも見えますが、漢字の並びが違います。

そう、「四万十」ではなく「四十万」です。

石川県の人なら読めて当然?さて、何と読むのでしょうか?

 

「四十万」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇じ〇」の3文字です。

ヒント➁ 石川県金沢市にある地名です。

 

「四十万」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「しじま」です!

 

「四十万」は、石川県金沢市にある地名です。

金沢市といったら、「絢爛豪華な加賀百万石の歴史」で有名ですね。

市内には歴史を物語るスポットが多く、城下町のシンボル「金沢城公園」や日本三名園のひとつ「兼六園」は必見!

 

そんな金沢市にある地区の一つが四十万です。

【四十万にある四十万駅のご紹介】

石川県金沢市四十万4丁目にある「北陸鉄道石川線の四十万駅」は、なんと無人駅なんです。

無人駅とは、駅員が配置されていない鉄道の駅のこと。駅員による出札や改札・集札がないので、バス停のようなイメージですね。なお、無人駅の「無人」とは、利用客の多い・少ないとは関係がありません。駅にもいろいろあって、また知識が増えました!

3つ目の漢字は「諧謔」です!

「諧謔」読み方のヒントは?

いっけん読むのが難しそうですが、「諧謔」それぞれの漢字の”つくり”をよく見て、音読みしてみましょう。

「諧謔」の読み方、正解は…

かいぎゃくと読みます。

皆と虐が”つくり”になっていて、それぞれの音読みをすればよいので、比較的簡単だったかもしれません。

意味としては、「ユーモア、おどけた滑稽なこと、こっけいみのある気のきいた言葉」です。

「どうしてそんな意味になるの!?」と思った方もいるでしょう。

仮に読み方が分かっても、その意味を想像することが難しい言葉の一つといえます。

それぞれの漢字をみると、

諧…調和

謔…戯れる

という意味があります。

合わせると、たしかに「ユーモア」の訳語として適切かもしれません。

文例としては、「諧謔心のある人」「諧謔に富んだ言い回し」のような感じです。

最近のテレビに出ている芸人より、どちらかといえば昔の喜劇人、チャールズ・チャップリンのような人を形容するときにふさわしい言葉でしょうね。

4つ目の漢字は「竜胆」です!

2文字目の「胆」は「きも」とも読めますので、まさか「竜の心臓」では?と予想してしまうこの漢字。

 

「りゅうたん」とも読みますが、これでは意味が分かりませんね。

 

ヒントは、空想上の動物である「竜」とは関係ありません!

えー!

 

それじゃあ、正解はいったい何の「胆(きも)」?

 

「竜胆」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① これは花の名前です!

ヒント➁ 「〇〇〇〇」の4文字です。

ヒント③ 別名は「イヤミグサ」といいます。

 

「竜胆」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「りんどう」です!

 

・・・「竜」とはまったく関係ありませんでしたね。

 

綺麗な青い花を咲かせる「竜胆」がなぜ「竜の胆」と書くのかは、「竜胆」の草がとても苦いことに由来しているためです。

 

もともと、中国では苦い草の代表格である「熊胆(くまのい)」がありますが、それよりもさらに苦い草、ということで「竜胆」と名づけられたそうです。

 

ここまできたら、「竜胆」よりも苦い草はいったい何の胆になるのか、気になりますね・・・。

5つ目の漢字は「胡瓜」です!

中国にある三味線とバイオリンを足して2で割ったような楽器といえば、「胡弓(こきゅう)」ですね。

 

弦の本数に応じて二胡とも呼ばれますが、今回の漢字は「胡瓜」です。

 

2文字目の「瓜」は「ウリ」の字であることから、ウリを使って作られた「胡弓」のような楽器の気もしてきますね。

 

そんな日常的にはあまり見かけない「胡瓜」ですが、難読漢字としては初級レベルの簡単なもの。

 

ここはヒントを見ないで正解してみましょう!

 

「胡瓜」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。

ヒント② 「瓜」の仲間です。

ヒント③ 定番の野菜の一つです。

 

「胡瓜」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「きゅうり」です!

 

え?「きゅうり」って漢字あったの??と思った方も多いと思いますが、「胡瓜」は中国語なので見慣れない感じがするのも納得です。

 

昔の日本では、読み方から当てた「黄瓜(きうり)」という漢字が使われていましたが、「胡瓜」がシルクロードから渡ってきた植物のもので、「胡」が西方を意味することから次第に「胡瓜」という漢字の方が定着したそうです。

 

「胡瓜」はザ・野菜というイメージがするし、緑色をしていることから「緑黄色野菜」だと思われがちなんですが、実はその成分の大半は水。

 

そのことから「胡瓜」には栄養素はほぼなく、「緑黄色野菜」ではありません・・・。

 

でも、その水分の多さやシャキッとした歯ごたえから、さっぱりした料理との相性は抜群で、夏に食べたい冷やし中華や漬物などではなくてはならない野菜ですね。

 

適材適所、どんなものでも活躍する場はあるってことですね!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!