漢字読み講座

【今日の難読漢字】「加加阿」「蕃椒」「満天星」。この3つの中で、食べ物があります!

今日の難読漢字は

「加加阿」

「蕃椒」

「満天星」

の3つです。

 

さあ、何と読む?

 

まず最初の難読漢字は「加加阿」!

素直に読めば「かかあ」ですよね。

 

「かかあ」といえば、「かかあ天下」の「かかあ」が思い浮かびますよね。

 

ということは、「かかあ」→「おっかあ」→「お母さん」のことでしょうか。

 

でも残念ながら、「お母さん」のことではありません。

 

ちなみに最後の文字は「あ」とは読みませんよ!

ヒントも見ながら正しい読み方を考えてみましょう!

 

「加加阿」の読み方のヒントはコレ!

これはカタカナ読みで「〇〇〇」の3文字です。

後ろに「豆」がつけば、みんな大好きなあの甘い食べ物の原料となります。

 

「加加阿」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「カカオ」です!

 

「カカオ」は、アオギリ科という木の常緑樹です。

イメージとしては、「カカオ豆」から連想するように、何か黒っぽい、チョコレートの元になるような甘い木の実という感じがしますね。

 

でも、実際は、白っぽい色をした20cmくらいの房が、高さ5m~10mの樹に実り、その房の中に50粒ほどのカカオ豆が入っています。

 

「カカオ」というと「ガーナ産のチョコレート」など、アフリカの国々が生産地として思い浮かびますが、日本でも沖縄をはじめとして暖かい地方で栽培されているものもあります。

 

「カカオ豆」をはじめ、砂糖なども日本で採れたものを使った「100%国産チョコ」があったら食べてみたいものですね!

 

次の難読漢字は「蕃椒」!

「蕃椒」という漢字、かなり難問です。

 

1文字目の「蕃」は、「ばん、はん、しげる」と読む漢字で、「草が生い茂っている」様を表すものです。

 

2文字目は「胡椒(こしょう)」の「椒」の字。

 

そのまま「ばんしょう」でも合っていますが、もっと分かりやすい誰もが知っている読み方があります。

 

さあ、この「蕃椒」、あなたは読めますか?

 

「蕃椒」の読み方のヒントはコレ!

辛い調味料といえばコレ!

「鷹の爪」ともいいます。

 

「蕃椒」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「とうがらし」です!

 

「とうがらし」といえば、一般的には「唐辛子」と書きますよね。

 

そもそも「唐辛子」とは、ある植物に実る種子のことを指しますが、その植物こそが「蕃椒(ばんしょう)」です。

 

もともと、「唐辛子」は「中国(唐の時代)から伝わった辛い種子」なので「唐辛子」と書き、そのまま「とうがらし」と読むようになりました。

でも、種子の方ばかりがピックアップされていて、本体である植物の名前はあまり馴染みがありませんね。

 

「蕃椒(ばんしょう)」とは、ナス科のトウガラシ属の多年草であり、メキシコ原産の植物です。この植物本体の「蕃椒(ばんしょう)」も、種子の取引を通じていつしか「蕃椒(とうがらし)」と読むようになったそうですよ!

 

最後の難読漢字は「満天星」!

 これは小学生でも読める、「まんてんぼし」。

 

都会の夜空では見ることができなくなってしまった今日この頃、田舎の空気が澄んだ場所では現在でも夜空いっぱいの星を見ることができると思います。

 

そんな「満点星」ですが、実は星の名前以外にも違う読み方があるのをご存じですか?

 

夜空いっぱいに広がった星をイメージしてしまう今回の難読漢字、かなり難しいのでヒントを参考に頑張ってみてください!

 

「満天星」の読み方のヒントはコレ!

これは日本にも自生している樹木の花です。

また、白い可愛らしい提灯のような花をつけます。

 

「満天星」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ドウダンツツジ」です!

 

「ドウダン」とは、この植物の花が枝分かれしている様が、夜に使う提灯の脚部と似ていることから「トウダイ」がなまったもの。

そのため、「トウダイツツジ」とも呼ばれています。

 

「満天星」という漢字が使われているのは、本種がある中国での名称をそのまま引用しているためで、読み方は和名の「ドウダンツツジ」となっています。

 

また、あまり知られていませんが、1991年2月に発見された小惑星「6786」には、この植物にちなんで「満天星(ドウダンツツジ)」の名称がつけらているんです。

可愛らしい見た目と、その輝かしい名前をもつドウダンツツジ、素敵すぎます!