「旅の籠(かご)」と書くこの「旅籠」、イメージはなんだか時代劇っぽいですね。
お姫様やお殿様が、従者がもつ大きな「籠」の中に座っている光景が浮かんできそうです。
または、背中に背負った大きな「籠」の中に薪や唐笠を入れて行商しに行くお爺さんの構図も浮かんできます。
このように、「旅」と「籠」はどちらも相性の良い漢字同士になりますが、単語として組み合わさると何と読むのでしょうか?
「旅籠」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「旅」は「たび」とは読みません。
ヒント➁ 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント③ 宿の別名でもあります。
「旅籠」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「はたご」です!
「旅籠」とは、いわゆる「旅館」のことです。
江戸時代では、旅人を宿泊させて食事を提供するの家のことを「旅籠」と呼んでいました。
その歴史から、老舗としての格を出すために明治時代以降も「旅籠」という名称を使うところも多いくらいです。
でも、宿がなぜ「籠」なのでしょうか?
この言葉のもともとの由来は、馬で旅をしているとき、生活に必要な物資や食料、馬の飼料を入れていたのが「籠」でした。
そこから転じて、旅の食料を入れる器が後に宿屋で食事を提供する意味に捉えられ、宿屋や旅館を指すようになったとのことです。