今日の難読漢字は
「殆」
「革める」
「執る」
「牝牡」
「肖る」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「殆」
「殆」
上の漢字ひと文字で、何と読むかわかりますか?
「殆ど(ほとんど)」「たい」という読み方もありますが、
ひと文字で表記されている場合、どう読むのでしょうか?
「殆」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:「困り果てる」「うんざりする」という意味を持つ
- ヒント2:「殆ど(ほとんど)」「あらかた」という意味もある
- ヒント3:万葉集では「すんでのことで」「あやうく」の意味で使用されていた
そろそろわかりましたか?
「殆」の読み方!正解は…?
「殆」の読み方、正解は……「ほとほと」です!
「殆」は、ヒントの通り、下記のような意味で使われます。
- 「困り果てる」「うんざりする」
- 「殆ど(ほとんど)」「おおかた」
- 「すんでのことで」「あやうく」
ここから転じて、「まったくもって」「たいへん」など、
物事の程度を表す言葉として使用されることもありますよ。
「殆」を使った例文は?
- 息子の成績表を見て、殆呆れてしまった
- 彼の作品の素晴らしさに、殆感心した
例文のように、子供時代に
「あんたの成績には殆がっかりするよ」というような
お説教を受けたことがある人もいるかもしれませんね。
このように、「殆」は日常会話でよく使われる言葉なのです。
「殆」の類語は?
つぎに、「殆」の類語を2つご紹介します。
- 「つくづく」
- 「しみじみ」
上の言葉の方がなじみ深いと感じる人もいるかもしれませんね。
とはいえ、感情を表現する際や、物事の程度を示す際、
「殆」も使いやすい単語のひとつだと言えるでしょう。
なお、「殆」は小説の文中にも登場する言い回しです。
読み方がわからなかった人は、これを機に覚えておくといいですよ。
2つ目の漢字は「革める」
「革める」
「かわめる?」「かくめる?」
「革」はなじみ深い漢字ですが、この送り仮名はあまり見かけないかもしれません。
なんと読むかわかりますか?
「革める」読み方のヒントは?
ヒントは、悪い点を正しくする、古いものを新しくする、態度や服装などをキチンとするといった場合に使われます。
類語は
「改善する」
「作り直す」
「正す」
などが挙げられます。
意味が複数ありますが、日常でよく使う言葉なので考えてみてくださいね。
「革める」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「あらためる」
です!
「だらしない食生活を明日からは革めようと思う」
「改めて提出案を作り直す」
「言葉遣いを革める」
のように使います。
「あらためる」と読む漢字は他に「改める」と「検める」があります。それぞれの違いを解説していきましょう。
「検める」は、「正しいかどうかを詳しく調べる・吟味する・確かめる」場合に使います。
「改める」は、「革める」「検める」両方の意味で使うことができます。
普段は「改める」を見かけることが多いですが、シーンによって漢字を使い分けられたら尊敬されるかもしれませんよ!
3つ目の漢字は「執る」
「執事」「固執」などの熟語で使われる「執」は日常的によく見かける漢字です。
では、
「執る」
と送り仮名をつけたら、なんて読むのでしょう?
そのまま「しつる」と読むのは間違いですよ。
「執る」読み方のヒントは?
「執る」には、手に持ち、それを使って仕事をする、などの意味があります。
「事務を執る」など、「努める」と似たニュアンスですね!
また、態度や姿勢を保つという意味もあります。
「大胆な態度を執る」
などなど……。
もうおわかりですね?
「執る」の読み方、正解は……
「執る」の正解は……
「とる」です!
ほかの「とる」……「取る」との使い分けは、いくつか例文を知っておくことでスムーズに行えますよ。
「連絡を取る」
「先制を取る」
「教鞭を執る」
「筆を執る」
「平和主義を執る」
「取る」は単純な手に取る動作に対して使われるイメージ。
反対に「扱う」「司る」などの意味で使うときは「執る」が一般的なようですね!
だから家事や事務を執行する使用人のことを「執事」と呼ぶのです。
4つ目の漢字は「牝牡」
「牝牡」
「牝(めす)」と「牡(おす)」と書いてなんと読むか…ごく普通に「めすおす」と読んでしまいそうですよね。
「牝牡」読み方のヒントは?
「牝牡」の意味は漢字の意味そのままで、動物のメスとオスのことを表す言葉です。
小説などで使われることはありますが、この読み方は会話で聞いたことがない人の方が多いのではないでしょうか。
「牝牡」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ひんぼ」
です!
では同じ意味でも「牡・牝」と「雄・雌」の違いはなんでしょう?
まず「雄・雌」 を使用を使うのは人間以外の生き物です。その中でも、4本足でヒズメのあるいる生き物に「牡・牝」が使われます。
4本足でヒズメのある生き物といえば、馬や牛、豚など家畜として生活に密着している動物が思い浮かびますよね。
他にも鹿や猪などの野生動物も4本足でヒズメがあるので「牡・牝」が使われます。
また「牝牡」を使った熟語で「牝牡驪黄(ひんぼりこう)」があります。
「驪黄」は黒と黄色のことで、オスとメス・黒と黄色を見間違えることもあるのだから外見にとらわれずに本質を見抜くことこそ大切であるという意味です。
5つ目の漢字は「肖る」
「肖る」
上の漢字、何と読むかわかりますか?
「肖像」「不肖」といった単語に使われている漢字でもありますが、
「る」の送り仮名がつく場合、「しょうる」とは読みません。
「肖る」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:「感化されて同様の状態になる」こと。
- ヒント2:もしくは、「影響を受けた相手と同じ状態になりたい」と願うときに用いられる。
そろそろわかりましたか?
「肖る」の読み方!正解は…?
「肖る」の読み方、正解は……「あやかる」です!
「肖る」の意味をもう一度見ておきましょう。
- 「感化されて同様の状態になる」という意味。
- 「影響を受けた相手と同じ状態になりたい」と願うさま。
- 影響を受けて変化することや、動揺するさまを表す。
「気付けば彼に肖っていた」「あの人の幸運に肖りたい」というように、
”今よりも良い状態”を表すときに使われるのが一般的です。
「肖る」の読み方、正解はほかにもある?
実は、「肖る」と書いて別の読み方をするケースもあります。
せっかくですので、別の読み方や意味も見ていきましょう。
- 「にる」:外見がもとの姿形にそっくりであること。
- 「かたどる」:ある形に似せて作る。のっとる。似せる。
どの読み方にも共通しているのが、
物の姿形や状態を表すときに使う言葉だということですね。
- あやかる:感化されて同様の状態になること。「影響を受けた相手と同じ状態になりたい」と願うさま。
- にる:外見がもとの姿形にそっくりであること。
- かたどる:ある形に似せて作る。のっとる。似せる。
「肖る」は、上でまとめたように、
意味によって3通りの読み方をする漢字です。
すべての読み方を知っていた人は、お見事!
「ひとつでも読めなかった…」という人は、
これを機にすべての読み方と意味の違いを押さえておきましょう!
まとめ
今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?
ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆
最後までお読みいただきありがとうございました!