今日の難読漢字は
「解れる」
「捗る」
「繙く」
「靡く」
「狡い」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「解れる」
「解」は、小学校5年生で習う漢字です。
「解答(かいとう)」「正解(せいかい)」の「解(かい)」ですよね。
「解」には「筋道をたどって答えを出すこと」という意味があるんです。
なので、「問題を解く」「謎を解く」など、「とく」と読みますよね。
それでは、「解れる」は何と読むのでしょうか?
かいれる…?とれる…?
残念ながら、どちらも不正解!
さて、この読み方の謎は解けますか?
「解れる」の読み方のヒントは・・・?
ヒントはズバリ、「解く(とく)」のもう1つの意味。
「ひもを解(と)く」「からまった糸を解(と)く」のように、「結んだり縫ったりもつれたりしたものを元に戻す」という意味もあるんです。
「解れる」の読み方・・・もう分かりましたか?
「解れる」の読み方の正解は・・・
正解は・・・
「ほぐれる」「ほつれる」
でした!!
「ほぐれる」と「ほつれる」、どちらも同じ意味のように感じますが違いがあるんです。
「ほぐれる」は、糸や髪などからまったものや帯など結んだものが元通りになること。
「ほつれる」は、編んだり縫ったりした編み目や縫い目ものがほどけること。
・・・微妙な違いですよね!
でも、これこそ日本語の奥深いところですよね。
使い分けできたら、あなたも立派な漢字名人!
2つ目の漢字は「捗る」
何となく見たことのある文字だけど、「~る」が付いて動詞になると読めない漢字って多いですよね。
「捗る」もその一つではないでしょうか?
皆さん、日常的によく使っている言葉ですよ!
さっそく見ていきましょう。
「捗る」の読み方のヒントは・・・?
ヒントはズバリ、「仕事や作業の進み具合を表す言葉」だということです。
- 「さて仕事に取り掛かろう」と思ったら、急な電話や来客続きで一向に進まない・・・
- 締め切りの時間が迫って、驚異の集中力で一気に作業が片付いた!
どちらの経験も、誰にもありますよね?
「捗る」は、どちらのケースに当てはまる漢字でしょうか?
「捗る」の読み方の答えは・・・
正解は・・・「はかどる」です!
仕事が効率よく順調に進むことを意味する漢字なのでした。
ビジネスシーンで頻繁に使われる言葉でもあるので、漢字で書けたらステキですよね。
ちなみに、注意してほしいのが・・・
「捗」という漢字自体は、画数も多くなくて書くのも簡単!
てへんに「歩」だよね?
・・・と思われている方が多いかもしれませんが、実は間違いなんです!
よーく見てください。「歩」の7画目の点が無いですよね?
てへんに「歩」だと11画ですが、1画少ない10画なのでご注意くださいね。
3つ目の漢字は「繙く」
いとへんに「番」と書いて「繙く」。
普段見かけることがない漢字かもしれませんが、日常的に使われることのある言葉ですよ。
さっそく見ていきましょう!
「繙く」の読み方のヒントは・・・?
「繙く」の意味は、次の通りです。
- 書物を縛っている紐を解く
- 書物の内容を読む
まだ巻物に文書が書かれていた時代、書かれている内容を読むためには巻物を結ぶ紐を開く必要がありました。
そのことから、書物の内容を読むことも「繙く」と表現するようになったのです。
巻物の「紐(ひも)」を「解く(とく)」・・・
「ひも・とく」・・・
もう分かりましたよね!?
「繙く」の読み方の答えは・・・
そうです、正解は「ひもとく」でした!
巻物を結ぶ紐を解く様子からできた文字だなんて、歴史を感じますよね。
ちなみに、「繙く」の意味が「書物の内容を読む」だということに、「あれ?」と違和感をもった方もいるのではないでしょうか?
現代では、「歴史を繙く」「謎を繙く」のように「深く掘り下げる」「背景を解き明かす」という意味でも使われるようになったのです。
時代とともに漢字の持つ意味や使われ方も変化していくのですね。
そんな「繙く」の歴史を繙くのも面白そう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
4つ目の漢字は「靡く」
「靡く」って、見慣れない漢字ですよね。
「扉(とびら)」とよく似ていますが「とびらく」とは読みません。
「広」「店」などの部首の「まだれ」の中に、カタカナの「ホ」のような形が2つと
「非」の形で出来上がっている「靡」。
難しい文字ですが、読み方は絶対に聞いたことがあるはずです。
それではさっそく、見ていきましょう!
「靡く」の読み方のヒントは・・・?
- 読み方は「〇〇く」。ひらがな2文字です。
- 「風でひらひらゆらめく」様子を表す言葉です。
- 「異性に言い寄られて、何となくその気になってきた…」時にも使う言葉です。
さあ、分かりましたか?
「靡く」の読み方の正解は・・・
正解は、「なびく」でした!
「靡く(なびく)」と聞くと、まず「風や水の勢いにしたがって横にゆらめくように動く。」という意味を思い浮かべますよね。
それともう1つ、「異性に言い寄られて承知する。」という意味でも使われるんです。
「あんな素敵な男性に言い寄られて、靡かない女性はいない」なんて感じで使われます。
さらには、「他の意思や威力などに屈したり、引き寄せられたりして服従する。」という意味も。
「結局、多数派に靡いた」なんて、話題を集めたドラマ『半沢直樹』の世界みたいですよね。
こんな難しい漢字が読めたら、好きな異性が靡いてくれるかも!?
5つ目の漢字は「狡い」
「狡い」・・・何となく、文字だけ見るとあまり良い印象のない言葉な気がしませんか?
ずばり、正解です!
「狡」の付く言葉はたくさんありますよね。
「狡猾(こうかつ)」は、あくどいこと。
「狡計(こうけい)」は、悪賢いはかりごと。
「狡知(こうち)」は、ずる賢い知恵のこと。
でも、「狡い」は「こうい」とは読みません。
普段からたくさん使う言葉ですよ。
何と読むのか、さっそく見ていきましょう!
「狡い」の読み方のヒントは・・・?
「狡い」の読み方は2種類あります。
「狡い」の類義語は、「あくどい」「ケチ」です。
「狡い」の対義語は、「誠実」「気前」です。
「狡い」の読み方の答えは・・・?
「狡い」の読み方は、「ずるい」「こすい」でした!
「狡い(ずるい)」とは、自分が有利になるように要領よく振る舞うこと。
批判・避難に使う言葉ですが、現在では「うらやましい」という気持ちを込めて使うこともあります。
「勉強全然してないのに100点なんて、ずるい!」「自分だけ手柄取って、ずるい」みたいに、相手の要領の良さをうらやんで使うこと、ありますよね。
「狡い(こすい)」と読む場合は、金品を惜しむ意味に使われることがあります。
いわゆる「ケチ」ですね・・・。
「ずるい」も「こすい」も陰で言われたくない言葉!気を付けましょう。
まとめ
今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?
ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆
最後までお読みいただきありがとうございました!