漢字読み講座

【今日の難読漢字】「糾う」「映日果」「日和見」「鄙びる」「除う」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「糾う」

「映日果」

「日和見」

「鄙びる」

「除う」

です!

さて、なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「糾う」です!

「糾う」

「叫」という漢字に似ていますが、意味や読み方はまったく違います。
「糾弾する」の「糾」でもありますが、送り仮名があるときは「きゅう」とは読みませんよ!

「糾う」読み方のヒントは?

「糾う」には糸をより合わせたり、縄をなったりする意味があります。

いとへんにあるように、糸を絡ませるようにして、交え合わせるという意味があるのですね!

読みは「〇〇〇う」で、送り仮名を含めて4字です!

「糾う」の読み方、正解は……

「糾う」の読み方、正解は……

「あざなう」です!

わかりましたか?

有名な故事成語に「禍福はあざなえる縄のごとし」があります。

もっとわかりやすく言うと「不幸と幸福は交互に交え合った縄のようだ」みたいな感じ。

そこから転じて、
「不幸と幸福は交互に訪れるものだ」という意味が含まれるようになりました。

つらいことがあっても、それがずっと続くわけではなくかならず幸福が訪れる……と、前向きなメッセージが込められています。

もし身近で不幸に悲しんでいる人がいたら、ぜひ「禍福はあざなえる縄のごとし」を教えてあげてくださいね。

2つ目の漢字は「映日果」です!

これはかなりの難問です!

 

漢字としての意味、音読み、訓読み、どれも正解とはほど遠く、イメージがつきづらいものとなっています。

 

ヒントになるか分かりませんが、「映日果」は、中国語で「インリークオ」と発音します。

って、余計混乱させてしまいましたね・・・。

 

今回もヒントを参考にしながら考えてみましょう!

 

「映日果」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 一般的には「無花果」と書きます。

ヒント➁ カタカナ表記が一般的で、「イ〇〇〇」です。

ヒント③ 食べることができる木の実です。

 

「映日果」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「イチジク」です!

 

「イチジク」は、ジャムなどにもなるくらいメジャーな果実で知っている方も多いと思いますが、クワ科の落葉高木の果実のことを指します。

 

このイチジクは海外から入ってきたこともあり、別の表記もたくさんあって、「無花果」、「底珍樹」「天仙果」などの漢字もあります。

 

「イチジク」の特徴としては、花を咲かせずに果実がなるように見えることから、「無花果」と書く漢字が主流になっているそうです。

 

また、冒頭にお伝えした「映日果(インリークオ)」は、13世紀頃にイランから伝来したときの中世ペルシア語「アンジール」が語源となっていて、古来から世界中で親しまれていた果実であることが分かりますね!

3つ目の漢字は「日和見」です!

3つの漢字からなる言葉ですが、どの漢字も小学校低学年で習う簡単なものばかり。

 

「ひわみ」や「ひわけん」、「びわみ」など音読みにするだけでもいくつか候補が出てきますね。

 

こういうケースだと発音や意味からくる当て字が筆頭になりますが、どうでしょうか?

 

ヒントを見ながら一緒に考えてみましょう!

 

「日和見」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 意味は「天気をうかがう」です。

ヒント➁ 「自分の意見がコロコロ変わること」にも使われます。

ヒント③ 天気は「ひより」とも言いますね!

 

「日和見」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ひよりみ」です!

 

「日和見」とは、簡単に言えば「天気予報」のことです。

 

「日和」は「天気」を表す単語で、「天気を見る」→「日和見」となりました。

 

また、船を安全に航行するためには天候が良い事が一番。

そのため、良い船長というのは昔から天気予報の腕も一級です。

 

江戸時代においては、天気予報をするために事前に山に登って航海のルートを決めていたそうですが、このとき登る山のことを「日和山」と言ったそうですよ。

 

たまには、私たちも空を見上げて明日の「日和見」をしてみませんか?

4つ目の漢字は「鄙びる」です!

「鄙びる」の読み方をご存じでしょうか?

滅多に使わない漢字なので、初めて見たという方も多いかも知れません。

しかし、ひらがなで書くとよく耳にする言葉なので「ああ、こう書くのか!」と思いますよ。

さて、あなたには読むことができますか?

「鄙びる」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇びる」の4文字です
  2. 「田舎の」「見下げる」「いやしい」などの意味があります
  3. 「都会を離れて鄙びた宿に泊まった」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「鄙びる」の読み方!正解は!?

正解は「ひなびる」です!

「鄙」という漢字は本当に珍しい形をしていますが、読み方を聞くと意外に一般的な言葉ですね。

ヒントで紹介したように「鄙びる」という言葉には本来「見下げる」「いやしい」のような意味があります。

しかし最近では「いやしい」というより「趣がある」「風情がある」という意味で使われる場合が多くなっていますね。

都会よりも田舎に憧れる人が増えたからでしょうか。

時代によって、言葉の持つイメージが少しずつ変わってきているようです。

5つ目の漢字は「除う」です!

「除外する」や「除く」など、日常でよく使う漢字であるものの、送り仮名が「う」になった途端、一気に難読漢字に早変わり・・・。

 

「徐」の意味としては、「のぞく」、「のけものにする」、「とりさる」というものですが、これだけでは読み方が分かりませんね。

 

次のヒントを見ながら、常用漢字の珍しい読み方を覚えてしまいましょう!

 

「除う」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 意味は「のぞく」「のけものにする」と同じです。

ヒント➁ 「あっち行け!」と言うときの「手の仕草」が近いです。

ヒント③ 「は〇う」の2文字です。

 

「除う」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「はらう」です!

 

小学校で習う常用漢字なのに、「はらう」と読むことは知らない人も多いはず。

 

「はらう」は、まさに手で「しっしっ」と何かを追い払う仕草と同じで、「除外する」や「のけものにする」という意味と同じですね。

 

また、祈願やおまじないでもお馴染み、「魔除け」などの「よけ」もこの漢字であることから、「自分に都合の悪いものを遠ざける」という意味も持っています。

 

たしかに漢字をよく見ると、部首以外の部分は「余る」ですから、いらないものを表しているんですね!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!