今日の難解漢字は、
「詳らか」
「郁しい」
「微塵子」
「演べる」
「鮮ない」
です!
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「詳らか」です!
「詳らか」
よく使われる漢字ですが、何と読むかわかりますか?
文字通りの意味を持つこの単語ですが、
「しょうらか」「くわしらか」とは読みません。
「詳らか」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:「詳しい」を難しくした言葉
- ヒント2:「詳らかとなる」という言い回しもある
漢字検定準1級からの出題なので、
少し難しいでしょうか?
「詳らか」の読み方!正解は…?
「詳らか」の読み方、正解は……
「つまびらか」です!
意味は、文字通り「詳しいこと」を指します。
また、「物事の細部まではっきりしているさま」を
言い表すときにも使われますね。
読めなかった人も多いのではないでしょうか?
「右大臣の申さるる旨ことに詳らかなりとて、それをぞ用ひられける」
こちらは『愚管抄(ぐかんしょう)』の一文です。
『愚管抄』は鎌倉初期の史論書ですので、
昔から知られていた言葉だということがわかりますね。
「詳らか」の用例は?
「詳らか」という言葉は、どのようなときに使われるのでしょうか。
3つの用例をご紹介します。
- 詳らかな事情を説明しなければいけない
- 新しい仕事の内容が詳らかになった
- 今まで秘密にしていたことを詳らかにした
「詳らか」の言葉を使った文章は、知的に見えますよね。
難解な言葉ですが、ビジネスシーンで使用する機会もあるかもしれません。
「何て読むんだっけ?!」と慌てないためにも、この機会に覚えておきましょう!
2つ目の漢字は「郁しい」です!
「郁しい」
この漢字、何と読むかわかりますか?
すぐにわからなくても、
漢字の意味をイメージすれば読めるかもしれません。
「郁しい」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:よい香りであるさま。盛んに香るさま。
- ヒント2:美しく、気品高いさま。
そろそろピンときている人もいるのでは…?
「郁しい」の読み方!正解は…?
「郁しい」の読み方、正解は……
「かぐわしい」です!
一般的には「香しい」「芳しい」と書きますが、
下記の通り言葉の意味は同じです。
- よい香りであるさま。盛んに香るさま。
- 美しく、気品高いさま。
「郁」が使われる言葉
「郁」の音読みは「いく」ですが、
どうして香りを表す意味を持つのか
イメージできない人もいるのではないでしょうか。
そこで「郁」が使われる言葉を2つ紹介します。
- 馥郁(ふくいく):香りが高いさま。かぐわしい。
- 郁郁(いくいく):香りが高いさま。かぐわしい。
そう、「郁」は音読みで「いく」と読む場合でも、
香りを表すときに使われる言葉なのです。
このことを押さえておくと、
「郁しい」と書いて「かぐわしい」と読むのも納得ですよね。
ちなみに、「郁郁青青」と書いて「いくいくせいせい」と読む四字熟語もあり、
こちらは「花がよい香りを漂わせ、草木が青々と茂るさま」を表す言葉です。
どの言葉も日常会話で使われることはほとんどありません。
しかし、日記やはがき、お手紙などで使ってみると
情緒豊かな人だと褒めてもらえるかもしれませんね。
3つ目の漢字は「微塵子」です!
漢字クイズのお時間です。
今回ご紹介するのは「微塵子」という漢字。
字面だけを見ると微粒子(びりゅうし)という単語に似ていますが、一風変わった読み方をするんです。
あなたは読むことができますか?
「微塵子」の読み方のヒントは?
非常に小さく、ギリギリ肉眼で見えるか見えないかといった大きさの「微塵子」。
水の中に生息し、小学校や中学校の理科の時間に扱われることも多い生物です。
顕微鏡でよく見てみると少しグロテスクな見た目をしていることに気づきます。
きっとあなたも見たことがあるはず。
お分かりでしょうか?
正解は…
正解は…
ミジンコ
でした!
そもそもミジンコに漢字があるということ自体意外ですよね。
ちなみに、ミジンコには心臓がありますが血管はないそうです。
大人になるとミジンコを見る機会はなかなかありませんが、興味があればぜひ観察してみてください。
身体が透明なので心臓をはっきりと見ることができるはずです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
4つ目の漢字は「演べる」です!
難読漢字クイズです。
「演べる」という漢字、読むことができますか?
「講演」「演劇」などで「えん」と読まれる機会が多いため「えんべる」と読みたくなってしまいますが、違和感がありますよね。
本当の読み方は「えんべる」ではなく「○べる」。
ヒントもお出しするので、ぜひ考えてみてください!
「演べる」の読み方のヒントは?
「演」という漢字が使われている言葉の中でも「演べる」の意味合いに近いのは「演説」や「講演」という単語です。
どちらも、自分の意見や考えをおし広めるという意味合いがあります。
その意味から推測するのは難しいかもしれませんが、そこからたどってみることで、もしかすると答えにたどり着けるかもしれません。
それでは正解の発表です。
正解は…
正解は…
のべる
でした!
「述べる」よりも広く自分の考えを伝える際にはこの「演べる」を使います。
覚えておくと、いざというときに読みに困らないかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
5つ目の漢字は「鮮ない」です!
「鮮魚」や「新鮮」、「生鮮」など、「鮮(せん)」という漢字は何だかフレッシュな印象がありますよね。
「鮮やか(あざやか)」という読み方も一般的。
だからといって、「鮮ない」を「せんない」や「あざない」と読むのは・・・残念ながら間違いなんです。
何て読むのか、さっそく見ていきましょう!
「鮮ない」の読み方のヒントとは・・?
「鮮ない」の読み方のヒント、それはずばり「鮮」という漢字の持つ意味です!
「鮮」の持つ意味は・・・
- 新しい・生きがいい・・・(例)新鮮・鮮度など
- 色や形がはっきりしていて美しい・・・(例)鮮やか・鮮明など
- 稀少である、わずか、稀・・・(例)鮮少など
上記の2種類の意味は広く知られていますよね。
ヒントとなるのは3つ目の意味です!
「希少」「わずか」「稀」という意味をもつ「鮮ない」・・・
皆さん、分かりましたか?
「鮮ない」の読み方の答えは・・・
正解は、「すくない」でした!
・・・え、すくないは「少ない」って書くでしょ?・・・ってお思いになりましたよね?
確かにそうです!
「鮮ない」も「少ない」も意味は同じ。
現在、「鮮ない」の漢字を使うことはほぼありません。
論語に「巧言令色鮮(すくな)し仁」と、「鮮ない」の感じが登場します。
「相手にこびへつらう人は、人としての徳が少ない」という意味も合わせて覚えてみては?
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!