今回は「質す」「虎落笛」「狗母魚」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「質す」
「質す」
「しちす?」「しつす?」どちらも違います。
「質」という漢字を他の読み方で使う機会はほとんどないので、なんと読むのか悩んでしまうのではないでしょうか?
「質す」読み方のヒントは?
ヒントは、この言葉は「わからないことや不明瞭なことを質問することで確かめる」場面で使います。
類語としては
「訊ねる」
「尋問する」などが挙げられます。
「質す」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ただす」
です!
「質問の真意を問い質す」
「事実関係を問い質す」などのように使います。
よく間違いを見かけるのが「問い正す」というもの。
間違ったことを「正す(ただす)」のではなく、不明瞭なことを質問して明らかにするという意味で「質す(ただす)」の漢字を使うというわけです。
また過ちや罪を追及する場合の「問いただす」は「糾す(ただす)」を使います。
どれも日常生活で使う言葉なので、しっかり間違えずに使いわけたいですね。
2問目はこの漢字!「虎落笛」
日常的に馴染みのあるシチュエーションでも、それを表す言葉は一般的ではないケースがあります。
「虎落笛」もその一つ。
聞き慣れない言葉ですが、きっと意味を知ったら「わかる!」となるはずですよ!
「虎落笛」読み方のヒントは?
「虎落笛」は、俳句の世界では季語としてよく知られているかもしれません。
ですが、俳句に親しくない人にとっては、おそらく初見の言葉ではないでしょうか?
「虎落笛」が指すのは、冬の季節。
冬の激しい風が柵や竹垣などを強く吹き付け、笛のような音を鳴らす様を表しています。
「とら」「おち」「ふえ」と読みたいところですが、
「〇〇〇ぶえ」と読みますよ。
「虎落笛」の読み方、正解は……
「虎落笛」の正解は……
「もがりぶえ」です!
「虎落」と書いて「もがり」と読むなんて意外ですよね。
「もがり」とは、竹を筋交いに組み合わせ、縄で縛った垣根のことを表します。
竹の垣根(虎落)が笛のように音を立てるから、「虎落笛」なのです。
ぜひ冬の日にこの音が聞こえたら、「虎落笛」という言葉を思い出してくださいね。
最後はこの漢字!「狗母魚」
「狗母魚」という、変わった漢字をもつ魚。
「狗」は身近な「犬」のことで、その母親にあたる魚?ということでしょうか。
進化の過程における犬のご先祖様とも勘ぐってしまいますが、これはもちろん違います。
最後に「魚」の字がついているので、何かの魚で間違いないようですが、「狗母魚」を何と読むか分かりますか?
ちなみに、音読みでも訓読みでも正解にはほど遠い魚です。
「狗母魚」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 通常はカタカナ2文字です。
ヒント➁ 船からの釣りをすると外道として釣れます。
ヒント③ 口が大きく開き、目の後ろまでいってます・・・。
「狗母魚」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「エソ」です!
「エソ」とは、全長は20cm~40cmくらいのものが多く、大きいものでは70cmくらいのものもいる魚です。
その見た目は、頭の前方に大きな目があって、「目の後ろまで大きく開く口」が特徴の恐い姿をしています。
しかも、その大きな口には小さな歯がびっしり並んでいて、獲物を逃がしません・・・。
体は細長くて断面は丸いので、どちらかというと爬虫類に近い感じ。
このことから、釣り人からも外道として扱われている魚なんですが、意外や意外、その実は白身魚で美味しいことでも知られています。
でもその代わり、骨が硬く、小骨も多いことから食すにはかなりの手間がいることからも敬遠されてしまう魚でもあります。
ですが、これらをうまく活用したカマボコなどの練り物としては相性が抜群によく、最高級品として重宝されているようですよ!