今回のお題は「憤る」「樹懶」「喧しい」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「憤る」
難読漢字にチャレンジしましょう。
今回は「憤る」です。
ピンときて、「いきどおる」と答えた人は大正解!
ですが…
実は他の読み方があるんです。
「憤る」の読み方のヒントは?
1.現代では、成人に対して「憤る」を使う機会は少ないでしょう。
2.機嫌が悪く、不平不満を表現することです。
3.眠くなった赤ん坊が「憤る」。
4.お腹をすかせた幼児が「憤る」。
正解は…
正解は「むずかる」でした!
「むつかる」とも読みます。
「か」を濁して「むずがる」だと思っている人が多いかもしれません。
「憤る(むずかる・むずかる)」と「難しい(むずかしい・むつかしい)」は同じ起源の言葉です。
したがって、「か」は濁りません!
敬称をつけて「おむずかり」と表現することもあります。
例:『きつうおむずかりになりまして、』谷崎潤一郎「盲目物語」
「憤る」と似た言葉
「憤る(むずかる)」と似ている意味の日本語は…
「愚図る」・「拗ねる」・「駄々をこねる」・「ふてくされる」・「つむじを曲げる」・
「悪態をつく」・「癇癪を起こす」などたくさんあります。
「憤り(いきどおり)」を感じると、大人も同じ態度をとりがちです。
因縁や難癖をつける人は、「むずかっている」のかもしれません。
2問目はこの漢字!「樹懶」
本日の難読漢字クイズは「樹懶」です。
1文字目の「樹」はともかく、2文字目の「懶」は難しい漢字ですね。
でも、大抵の人は「樹懶」の存在を知っているはず…。
「樹懶」の読み方のヒントは?
1.「樹懶」は、「樹」と関係が深い動物です。
2.ひらがなにすると4文字になります。
3.野生の「樹懶」は、南アメリカや中央アメリカの熱帯地帯、アマゾンの密林などに生息しています。
4.「哺乳類なのに変温動物」というのが珍しい!
正解は…
正解は「ナマケモノ」でした!
微笑んでいるような口元がキュートな動物です。
「樹懶(ナマケモノ)」の「樹」はそのままの意味。
「樹」に登ったまま生活し、排泄するためにしか地上には降りてきません。
2文字目の「懶」も、実はそのままの意味。
「懶」の音読みは「ラン」、訓読みは「懶る(おこたる)」「懶い(ものうい)」「懶い(ものぐさい)」なので音読みでも訓読みでも意味は変わりません。
まさにぴったりの漢字ですね。
「樹懶」は変温動物
「樹懶」は哺乳類ですが、ヘビやカエルと同じ変温動物でもあります。
代謝が非常に低いため、排泄するのは1週間から10日に一回、食事は一回10g以下(葉っぱが数枚だけ!)、1日の移動距離は1メートル前後、1日20時間も睡眠に費やします。
最後はこの漢字!「喧しい」
「喧」という漢字は「喧嘩(けんか)」「喧噪(けんそう)」というように、「けん」という音読みがあります。
しかし、実はこの漢字には「喧しい」と書いて訓読みをさせることがあるのを知っていますか。
主には古文で用いられますが、たまにおじいちゃんおばあちゃんが使ったりする言葉です。
1.「喧しい」読み方のヒントは?
ヒントは、「喧」という漢字は「ピーチクパーチク、うるさい!」という意味を表していることです。
大勢の人が集まってしゃべっている時のうるささをイメージしてください。
2.「喧しい」の読み方、正解は…
正解は、
「かまびすしい」
です!
実際に大きな音がうるさいという場面で使われることが主流です。
しかし、「結婚しないと世間がうるさいから」というような場面での「うるさい」にも使われることがあります。
古い小説などにはよく出てくる漢字です。
1つの教養として覚えておくといいですね!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。