今回の難読漢字は「礼賛」「知己」「殆」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「礼賛」
2文字とも、「れい」と「さん」と読める簡単な漢字ですね。
「礼」は「いろんな行事のなかで決まっている動作や言行、服装や道具などの総称」で、「賛」は「たたえる、褒める」などの意味をもつ漢字です。
普通に読めば「れいさん」になりますが、これは違います・・・。
こういう読めそうで読めない漢字はまだまだたくさんありますが、一つ一つ正しい読み方を身に着けていきましょう!
今回はヒントを見て、一緒に考えていきましょう。
「礼賛」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント➁ 仏教の言葉にもなっています。
ヒント③ 「賛」の字は「讃」とも書きます。
「礼賛」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「らいさん」です!
「礼賛」とは、「素晴らしいものとして、あがめ、褒めること」や「ありがたく思うこと」です。
それぞれの漢字のもつ意味が合わさったものですので、意味は想像通りでしたね!
また、仏教の言葉としても使われており、「仏・法・僧の三宝を礼拝し、その功徳を讃えること」でもあります。
ちなみに、この「礼拝」も「れいはい」の他に「らいはい」が正しい読みになり、「らい」と発音することも覚えておきましょう!
2問目はこの漢字!「知己」
「知己」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字自体は単純だけど、読めそうで読めないかも!?
さあ、あなたは何と読みましたか?
「知己」読み方のヒント!
「知己」は、どちらもとても簡単な漢字ですよね。
「知識」の「知」に、「自己」の「己」。
けれど「ちこ」とは読みません!
「知」はそのまま「ち」と読むのですが、
問題は「己」です。
同じく1文字の読み方なのですが…
さて、読めましたか?
「知己」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ちき」
です!
「知己」は、
「自分のことをよく理解してくれている人」や「親友・幼馴染」を表す言葉。
単に知り合いのことを指す場合もあります。
己(おのれ)をよく知っている人、という、
読んで字のごとくな意味ですね。
ニュースや小説などでもよく見かける文字ですが、
実は「ちこ」と間違ったまま読んでいる人も多いんです。
誤読が多いため「ちこ」と調べると「=ちき」と解説してくれている辞書もあるほど。
ビジネスなどの堅い場面では、
「親友が〜」「幼馴染が〜」と言うよりも
「昔からの知己が〜」と言った方が会話に合いますよね。
覚えておけば、自信を持ってスマートに使いこなせます。
ぜひ正しい読み方を覚えてスムーズに読んでくださいね!
最後はこの漢字!「殆」
「殆」
上の漢字ひと文字で、何と読むかわかりますか?
「殆ど(ほとんど)」「たい」という読み方もありますが、
ひと文字で表記されている場合、どう読むのでしょうか?
「殆」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:「困り果てる」「うんざりする」という意味を持つ
- ヒント2:「殆ど(ほとんど)」「あらかた」という意味もある
- ヒント3:万葉集では「すんでのことで」「あやうく」の意味で使用されていた
そろそろわかりましたか?
「殆」の読み方!正解は…?
「殆」の読み方、正解は……「ほとほと」です!
「殆」は、ヒントの通り、下記のような意味で使われます。
- 「困り果てる」「うんざりする」
- 「殆ど(ほとんど)」「おおかた」
- 「すんでのことで」「あやうく」
ここから転じて、「まったくもって」「たいへん」など、
物事の程度を表す言葉として使用されることもありますよ。
「殆」を使った例文は?
- 息子の成績表を見て、殆呆れてしまった
- 彼の作品の素晴らしさに、殆感心した
例文のように、子供時代に
「あんたの成績には殆がっかりするよ」というような
お説教を受けたことがある人もいるかもしれませんね。
このように、「殆」は日常会話でよく使われる言葉なのです。
「殆」の類語は?
つぎに、「殆」の類語を2つご紹介します。
- 「つくづく」
- 「しみじみ」
上の言葉の方がなじみ深いと感じる人もいるかもしれませんね。
とはいえ、感情を表現する際や、物事の程度を示す際、
「殆」も使いやすい単語のひとつだと言えるでしょう。
なお、「殆」は小説の文中にも登場する言い回しです。
読み方がわからなかった人は、これを機に覚えておくといいですよ。