今回は「寵児」「際物」「艶姿」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「寵児」
「寵児」の読み方をご存じでしょうか?
ウ冠に「龍(りゅう)」と書かれていますが「りゅうじ」と読むのは間違いです。
意外とよく耳にする言葉だったりしますよ。
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「寵児」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です。
- 時流にうまく乗って、もてはやされる人のこと
- 時代の寵児
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「寵児」の読み方!正解は!?
正解は「ちょうじ」です!
「寵」という字は龍を囲って大事に養っている様を表し「いつくしむ、可愛がる」といった意味があります。
そのため「寵児」とはそもそも「親から格別に可愛がられた子」という意味ですが、転じて「時代の波に乗って世間からもてはやされる人」という意味も持つようになりました。
「〇〇は映画界の寵児です」「〇〇はまさに現代の寵児だ」といった表現を、一度は耳にしたことはあるでしょう。
似た言葉に「風雲児」がありますが、風雲児には「激しく動く時代の波に乗る」という意味が含まれるため、若干ニュアンスが違いますね。
2問目はこの漢字!「際物」
「際物」の読み方をご存じでしょうか?
もちろん「さいぶつ」や「さいもの」と読むのは間違いです。
読みにくい熟語ではありますが、言葉としてはほとんどの方が知っているに違いありません。
さて、あなたには読むことができますか?
「際物」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です。
- 「売り出す季節が限定されたもの」などの意味
- 「今回の舞台は際物揃いだね」のように使われます。
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「際物」の読み方!正解は!?
正解は「きわもの」です!
「際」という漢字は「もう少しで別の物になる」「ギリギリ」のような意味を持ちます。
なのでヒントで示したように「売り出す季節が限定されたもの」のことを「際物(きわもの)」と言うのです。
例えば、3月の「ひな人形」や正月の「羽子板」などですね。
また、そこから転じて、社会で起こった事件や流行を取り入れた映画や舞台のことも際物と呼ぶようになりました。
さらに、性格や風貌がかなり変わった人のことを際物と呼ぶこともありますね。
最後はこの漢字!「艶姿」
「艶姿」の読み方をご存じでしょうか?
「えんし」と読むこともできますが、もっと一般的な言葉で読むことができますよ。
艶という漢字は普段あまり見かけることがないので、なかなか難しいかも知れません。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「艶姿」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です。
- 「艶」の字は「艶やか」と同じ読み方をします。
- きらびやかな着物をまとった艶姿が美しい。
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「艶姿」の読み方!正解は?
正解は「あですがた」です。
「艶姿(あですがた)」とは「艶(あで)やかで美しい女性の姿」のことを言います。
「艶姿(えんし)」という読み方もありますが、日常でよく耳にするのは「あですがた」という言葉の方ですね。
「艶」という字には「つや」という読み方もあり、女性の美しい姿を「艶(つや)やか」と表現することも。
また、熟語としては他に「艶美(えんび)」「凄艶(せいえん)」「艶笑(えんしょう)」などがあります。