今日の難解漢字は、
「執る」
「蝗」
「雹」
「賃う」
「草臥れる」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「執る」です!
「執事」「固執」などの熟語で使われる「執」は日常的によく見かける漢字です。
では、
「執る」
と送り仮名をつけたら、なんて読むのでしょう?
そのまま「しつる」と読むのは間違いですよ。
「執る」読み方のヒントは?
「執る」には、手に持ち、それを使って仕事をする、などの意味があります。
「事務を執る」など、「努める」と似たニュアンスですね!
また、態度や姿勢を保つという意味もあります。
「大胆な態度を執る」
などなど……。
もうおわかりですね?
「執る」の読み方、正解は……
「執る」の正解は……
「とる」です!
ほかの「とる」……「取る」との使い分けは、いくつか例文を知っておくことでスムーズに行えますよ。
「連絡を取る」
「先制を取る」
「教鞭を執る」
「筆を執る」
「平和主義を執る」
「取る」は単純な手に取る動作に対して使われるイメージ。
反対に「扱う」「司る」などの意味で使うときは「執る」が一般的なようですね!
だから家事や事務を執行する使用人のことを「執事」と呼ぶのです。
2つ目の漢字は「蝗」です!
虫へんに「皇帝」の「皇」と書く、何ともゴージャスなイメージを持つこの漢字。
虫へんがつくからには、何かの昆虫の名前でしょうか。
でも、虫だとしても、かなりの大物なのは間違いないですね!
さあ、この偉大なる「蝗」は何と読むのでしょうか!?
「蝗」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは昆虫の名前です。
ヒント➁ 何と食べることもできます。
ヒント③ 海外などでは大量発生して農作物を荒らすことでも有名です。
「蝗」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「イナゴ」です!
えー!「虫の皇帝」って書くからてっきりカブトムシのヘラクレスとか想像していたのに、「イナゴ」なの?と少し残念な気持ちになったのは私だけでしょうか・・・。
「イナゴ」は、森や草原などにいるバッタのような見た目をしている昆虫ですが、「稲を食べる害虫」ということから「イナゴ」と呼ばれるようになった説があります。
また、古来より水田から得られる重要なタンパク源として食用としても扱われており、多くの地域で佃煮などで食用とされていることでも有名ですね。
日本では食べられたりしてあまり脅威には感じませんが、海外でイナゴの大量発生による農作物の壊滅状況を目の当たりにしてしまうと、まさに「皇帝」のごとく振舞う様は、まさに「蝗」の字がぴったりですね。
3つ目の漢字は「雹」です!
雨を包むと書いて「雹」と書きます。
空から降って来るものではありますが、雨を包んだものです。
さて、なんと読むでしょうか?
「雹」読み方のヒントは?
空から降って来るもので、雨でもなければ雪でもないです。
ヒントを言うと、空から降って来る氷です。
というと簡単ですがしかし、空から降って来る氷は二種類あります。
もうひとつ言うと、大きさによって呼び方が変わります。
さあ、なんと読む?
「雹」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ひょう」
です!
空から降って来る氷は、「雹」と「霰」(あられ)があります。
直径5mm以上の氷粒の事を雹といい、直径5mm未満の氷粒は霰と言います。
特に雹が降ってきた時は、すぐさま避難しましょう。
酷ければ車のガラスを割ってしまう危険もあるので、できるだけ屋根のある場所に入るかフードなどを被って安全な場所に避難してください。
雹は冬ではなく、5月~7月といった初夏に降る物です。
雹は大きくて重みもあるので、体に当たると大けがに繋がる事もあるので注意してくださいね。
4つ目の漢字は「賃う」です!
難読クイズで脳のストレッチです!
「熬る」という漢字、一見すると「熟(じゅく)」に似ていますが…読めますか?
早速ヒントを読んで考えてみましょう。
「熬る」の読み方のヒントは?
料理を作るときに使います。
例:「豆を熬る」、「ゴマを熬る」
食材の水気がなくなるまで、しっかり「熬る」のがおいしさのポイント。
特にコーヒー豆を「熬る」と、なんともいい香りがします!
正解は…
正解は「いる」です。
「煎る」や「炒る」の方が一般的だと思います。
でも、「熬る」と「煎る」の下には「灬」(れっか)、「炒る」の左側には火偏(ひへん)があります。この3つの漢字は、火の部首が共通しているんですね。
料理以外では、古典文学の「春雨物語」に「心熬る(こころいる)」という表現が残されています。いても立ってもいられない、いらだちやあせりを表す言葉です。
「熬る」以外の使い方は?
「熬」の音読みは「ゴウ」です。
製塩技術に「煎熬(せんごう)」という用語があります。
また、四文字熟語には「焦熬投石(しょうごうとうせき)」という言葉もあります。
「焦熬」は焦がして熬ること、「投石」はそのままの意味です。焦がしたものは壊れやすいため、「ひどく壊れやすいこと」をたとえています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
5つ目の漢字は「草臥れる」です!
「草臥れる」
これ、何と読むかわかりますか?
一見すると、馴染みがない言葉のように感じますが…
さあ、あなたは何と読みましたか?
「草臥れる」読み方のヒント!
実は、言葉自体は絶対に聞いたことがある
とてもわかりやすい言葉です。
大体はひらがなで書かれるため、
漢字はあまり知られていないのです。
ヒントは「へとへとな状態」を表す言葉。
さて、読めるでしょうか?
「草臥れる」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「くたびれる」
です!
「草臥れる」は
「長時間体や頭を使って疲れた状態」を指す言葉。
年老いて気力や若さを失った時にも使われます。
「休憩する暇がなくて草臥れた」
「仕事を辞めてから、すっかり草臥れてしまった」
などで使われます。
「骨折り損の草臥れ儲け」という成句は
「ただただ大変で成果が上がらない」という意味で使われていますね。
語源は「草に臥(ふ)すくらい疲れている」という状態からきているそうで、
本当にヘトヘトな状態が伝わってきます。
松尾芭蕉も
「草臥れて 宿かるころや 藤の花」という句を残していて、
江戸時代ごろには使われていた言葉なんですね。
言葉としては知っていても、漢字は知らなかった!という方が多いのでは?
ぜひ読み方を覚えて、漢字マスターを目指しましょう!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!