今日の難解漢字は、
「狷介」
「堆い」
「儂」
「瞬ぎ」
「首途」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「狷介」です!
「狷介」
この漢字は、時々新聞や小説などでも出現します。
ついつい「やっかい」と読みたくなってしまいますが、それは「厄介」が正しい……。
さて、今日は「狷介」の読み方を考えてみましょう!
「狷介」読み方のヒントは?
「狷介」には、自分の意志を曲げず、他者に心を開こうとしないこと、という意味があります。
「あれは狷介な人だね」
のようなセリフには、少し皮肉的な、悪い意味で頑固だというニュアンスが含まれます。
四字熟語として使われることも多く、「狷介不羈」「狷介不屈」「狷介孤高」などなど。
とにかく自分の意志を押し通し、他人に絶対負けない!という力強いニュアンスです。
わかりましたか?
「狷介」の読み方、正解は……
「狷介」の正解は……
「けんかい」です!
かの有名な中島敦の『山月記』でも、李徴の性質を表す際に使われている言葉なんですよ。
性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった
これを分かりやすい言葉で言い換えると、
「(李徴は)自分の意志を曲げない性格で、他人に心を開かない頑固者で、自信過剰。下っ端の役人でいるだけでは満足しなかった」
という意味になります。
『山月記』はけっこう言葉が難しいので、学生時代は挫折してしまった人も多いのでは?
せっかくのおうち時間に、再チャレンジしてみるのも良いかもしれませんね!
2つ目の漢字は「堆い」です!
「堆い」
この漢字、何と読むかわかりますか?
音読みでは「タイ」と読む漢字ですが、
訓読みの場合はどう読むのでしょうか?
わからなかったあなたは、
下記の解説を参考にしてくださいね。
「堆い」の読み方のヒントはコレ!
まずはヒントとして「堆い」の意味を紹介します。
- 【意味1】1か所に高く積もっていること。また、そのもの。
- 【意味2】気品がある。高貴である。また、非常にすぐれている。
そろそろわかりましたか?
「堆い」の読み方!正解は…?
「堆い」の読み方、正解は……
「うずたかい」です!
「堆い」の意味は、「1か所にうず高く積もっていること」
「高く積み上げること」また、「高く積もっている状態そのもの」です。
転じて、地位が高いことから、「気品がある」「高貴である」
「非常にすぐれている」といった意味で使われる言葉でもあります。
「堆」の漢字を使った熟語は?
「堆い」の表現自体、あまり見かけませんよね。
そこで、「堆」の漢字を使った熟語を2つ紹介します。
- 堆積(たいせき):いく重にも高く積み重なること。積み重ねること。また、そのもの。
- 堆肥(たいひ):藁や落葉などを積み重ね、腐らせて作った肥料のこと。
どちらも「堆い」と似た意味を持つ言葉だということがおわかりいただけるでしょう。
「堆」の漢字そのものが「うずたかい」の意であるため、あわせて覚えておくといいですよ。
まとめ
「堆い」は「うずたかい」と読み、「1か所にうず高く積もっていること」「高く積み上げること」
また、「高く積もっている状態そのもの」といった意味を持つ漢字です。
漢字検定準1級相当の問題ですので、わからなかったあなたも大丈夫。
とはいえ、「堆」の漢字そのものが「うずたかい」の意であるため、
これを機に覚えておくとよいでしょう。
3つ目の漢字は「儂」です!
「儂」という字は何と読むかわかりますか?
音読みで「のう」とも読めますが、今回は訓読みを正解とします。
農業の農に人偏を付けたこの漢字。
さて、あなたには読めるでしょうか?
「儂」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の文字数は「〇〇」の2文字
- 一人称を表す言葉です
- 昔は女性も使っていたそうですが…
以上3つのヒントで考えてみてくださいね。
「儂」の読み方!正解は!?
正解は「わし」です!
一人称の「わたし」が変化してできた言葉で、同義語には「私、俺、我(われ)、己(おのれ)、自分、吾輩(わがはい)」などがあります。
現代では、比較的年配の男性が使う一人称として知られていますが、昔は女性も使っていたようです。
今でも年配の女性が親しい間柄の人と会話する際に「わし」を使用しているのと見かけることがありますね。
「儂」を使った熟語には「懊儂(おうのう)」「我儂(がのう)」などがあり、懊儂は悲しみもだえること、我儂は自分自身といった意味です。
4つ目の漢字は「瞬ぎ」です!
「瞬ぎ」の読み方をご存知でしょうか?
「瞬き」と書いて「まばたき」と読みますが「まばたぎ」と読むのは間違いです。
瞬間の「瞬」の字を使っているので、ごく短い時間に関係ありそうですね。
さて、あなたには読むことができますか?
「瞬ぎ」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇ぎ」の4文字です
- 意味は「まばたき」のことです
- 「瞬ぎもせず、じっと一点を見つめていた」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「瞬ぎ」の読み方!正解は…!?
正解は「まじろぎ」です!
ヒントで紹介したように、意味は「瞬(まばた)き」と全く同じになります。
「まばたき」を意味する言葉には他に「めばたき」「めまじろぎ」といった言い方もありますよ。
しかし日常的には「まばたき」という表現以外は、ほとんど使うことがありません。
「まばたき」よりも何となく詩的な響きを持つ「まじろぎ」という言葉。
この機会にぜひ覚えておいてくださいね。
5つ目の漢字は「首途」です!
「首途」の読み方をご存じでしょうか?
「しゅと」という読み方もありますが、もう一つの読み方が存在します。
普段の生活の中でもよく使われる言葉ですよ。
さて、あなたには読むことができますか?
「首途」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です。
- 旅や新しい生活のために家を出発すること。
- 今日は二人の首途の日です。
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「首途」の読み方!正解は!?
正解は「かどで」です!
意味はヒントで示したように、旅や新しい生活のために家を出ることで、旅立ちを表す言葉ですね。
- 人生の首途の日を祝う
- 首途を皆で見送ろう
- 首途を祝して乾杯する
などの使い方があります。
一般には「門出」と書くことが多いため、読めなかった方も多いかも知れません。
また「首途」は「しゅと」と読むこともできます。
意味は「かどで」とほぼ同じで、物事が始まったり、新しい生活のために家を出ることです。
しかし一般には「かどで」と読むことが多いでしょう。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!