今回は「山茶花」「雎鳩」「疾うに」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「山茶花」
この3文字から成る「山茶花」、どれも漢字が簡単ですが読み方となると難しい・・・。
単純に音読みにして「さんちゃか」とか「ざんちゃっか」と読めそうですが、どちらもこんな言葉はありませんね。
次に、意味から考えた「山に咲く茶色の花」ではどうでしょうか。
でも、野草や野花と言わず、花のの中で茶色の花びらをしたものってあまり思い浮かびません・・・。
となれば、最後は音からくる当て字が怪しいところです。
ここはヒントを見て、「山に咲く茶色の花」の正体を突き止めましょう!
「山茶花」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 神戸市の市の花です。
ヒント② 「〇〇ン〇」の4文字です。
ヒント③ 茶色ではなく、赤やピンクの花です。
「山茶花」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「サザンカ」です!
確かに、「サザンカ」を見てから「山茶花」とくれば、何となく当て字として読めますね。
「山茶花」は、外観がツバキに似ている、赤やピンク色の花を咲かせる植物です。
野生しているものは、花色は淡いピンクや白をしているのに対し、植栽されている園芸品種のもは赤やピンク、白などいろんな色をしているのが特徴です。
ツバキとの見分け方としては、花びらが1枚ずつ散るのが「山茶花」、花全体が散ってしますのが「ツバキ」と思ってOKです。
「山茶花」は、俳句などで冬の季語として使われる植物ですが、実は寒さにさらされると花が落ちてしまうなど、冬に強い花という訳でなないというのが面白いところですね!
2問目はこの漢字!「雎鳩」
2文字目が「鳩(ハト)」ですから、恐らく鳥類で間違いない「雎鳩」。
それにしても、1文字目の「雎」が難しくて、さっぱり見当もつきません・・・。
「雎」はもちろん漢字検定1級の漢字で、部首は右側の部分で「ふるとり」といいます。
ということで、この字だけでも「鳥」を表していて「雎鳩」と同じ読み方ができます。
例えで、「淑女」を表すこともあるそうですが、余計分かりませんねwww
「雎鳩」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇ご」または「〇〇〇〇う」です。
ヒント② 初級、中級、上級。この中に正解がある!?
ヒント③ クリスマスに教会に行ってお祈りするのは?
「雎鳩」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「みさご」または「しょきゅう」です!
2つ読み方がありますが、どちらも聞きなれない単語ですね。
「雎鳩」とは、「鳩」の字がついてはいますが、「鷹」科の鳥のことです。
北極や南極などの極地を除けば世界のあらゆるところに分布している、全長60cmくらいの大型の鳥です。
鷹科の鳥らしく、翼を広げるとなんと2m近くもなり、大空を翔ける雄大さには感動します。
ただ1点、他の鷹と異なるところは「魚が大好き」なところ。
魚を獲るためだけに発達した脚の爪なんかもあり、「鷹=森のハンター」という図式ではなく、「雎鳩=漁師」というのが面白いですね!
最後はこの漢字!「疾うに」
「疾うに」
は、あまり日常会話では使わないかもしれません。
しかし、どちらかというと文学的でやや古風な表現として、頻出する言葉です。
「疾走」の「疾」と同じ漢字ですが、あなたは正しく読めますか?
「疾うに」読み方のヒントは?
「疾うに」には、ずっと前に、という意味があります。
「息子は疾うに家を出て、東京で1人暮らしをしています」のような使い方をします。
普段私たちが話すときは、「疾うに」とはあまり言わず、
「とっくに」や「とっくの昔に」と表現することが多いですね!
もうおわかりですね?
「疾うに」の読み方、正解は……
「疾うに」の正解は……
「とうに」です!
「今日の仕事?それならとうに終わっているよ」
などなど。
若者言葉というよりは、やや古風な雰囲気がある「疾うに」。
仕事や課題の進捗を聞かれたら、
「そんなんとっくの昔に終わったよ」
ではなく、
「仕事なら疾うに終わったよ」
と言ってみると、少し知的な雰囲気がしませんか?
ぜひ使ってみてくださいね。