今日の難解漢字は、
「蛇舅母」
「雪花菜」
「胡座」
「嗽」
「螻蛄」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「蛇舅母」です!
動物を表す漢字には、不思議な当て字が多くあります。
「蛇舅母」
もそのひとつ。
一見難しそうな漢字ですが、1字ずつ意味を確かめると、ビビッとひらめくかもしれません。
「蛇舅母」読み方のヒントは?
読み方のヒントは、ずばり「蛇」「舅」「母」をそれぞれ分解してみること!
「舅」は「鼠(ネズミ)」と少し字面が似ていますが、異なる漢字です。
読み方は「しゅうと」で、夫または妻の父親のことを指す言葉。
「姑」の男性バージョンです。
これらを組み合わせてみると、「蛇の夫の父親の母」ということになります。
蛇(嫁)と夫と夫の父親と母を家系図に表してみてください。
すると、蛇と母の血縁関係はどうなりますか……?
「蛇舅母」の読み方、正解は……
「蛇舅母」の読み方、正解は……
「カナヘビ」です!
蛇と似ているけれど、蛇と関係は近いものの血縁関係がない……。
確かな語源は不詳とされていますが、上記の理由から「蛇舅母」と当て字されたのではないかと考えられています。
カナヘビはトカゲに似た生き物ですが、トカゲよりも尻尾が長く体表に光沢がないのが特徴です。
カナヘビは「蛇舅母」のほかに、体に金色の斑点があることから「金蛇」や、可愛らしい姿故に「愛蛇」とも表現されるようですよ。
2つ目の漢字は「雪花菜」です!
「雪花菜」この漢字を見ただけで、すごく綺麗なイメージが沸いてきますよね!
「雪の花の菜」というからには植物か花の名前だと連想してしまいますが・・・。
この漢字は当て字になりますが、さあ、「雪花菜」は何と読むのでしょうか?
「雪花菜」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 字のごとく白いです。
ヒント➁ これは植物や花ではありません。なんと食べ物です。
ヒント③ 大豆が原材料です。
「雪花菜」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「おから」です!
そもそも最近の若者は「おから」ってご存じでしょうか?
雪花菜は、スーパーやお惣菜屋さんで見かけることができると思いますが、豆腐を作る過程でできる「豆乳を絞った後の残りかす」をベースに作った食べ物です。
そのためすごく安いですが、値段に反してとても美味しい食品です。
さらに栄養価も高く、脳の記憶力を高めるホスファチジルコリンという栄養素も豊富に含まれているんだとか。
昔の日本では、「商売相手との縁が切れないように」という願いを込めて、京都の商人の家などでは毎月食べる風習があったほどの食品なんです。
難読漢字に挑戦するときは、ぜひ雪花菜を食べてみてはいかがでしょうか!
3つ目の漢字は「胡座」です!
「座」という字が入っているので、何かの星座でしょうか。それとも中国から伝来した楽器でしょうか?
この読み方は、音読み・訓読みしてもほど遠い読み方をしますので、あて字になりますね。
さあ、これは何と読むのでしょうか?
「胡座」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」3文字です。
ヒント➁ お父さんやおじいちゃんがよくこうやってくつろいでいます。
ヒント③ 「椅子の上」ではしません。地べたでするものです。
「胡座」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「あぐら」です!
胡座とは、お父さんやおじいちゃんが縁側や床などで座るときによくやっているあの座り方です。
両膝を左右に開き、体の前で両足首を組むような座り方で、「胡座をかく」なんて言ったりします。
「胡」は、アジアの西の方のモンゴルやアラビア諸国の異民族という意味があり、足の裏を見せるのが失礼になる風習があった地域の座り方が元になっている、という説もあります。
胡座をかくイメージは男性が強いですが、古来日本では、平安・鎌倉時代の宮廷につかえていた女官たちも胡坐をかいていたそうです。
ただ、その座り方が女性として品がないので、正座や正座を崩した女座りが広まっていった歴史があります。
でも、胡座ってすごい楽ですし、女性でもついついやってしまいますよね。
何でも気楽が一番!胡座をかきながら今日もtake it easyです!
4つ目の漢字は「嗽」です!
難読漢字クイズです。
「嗽」という漢字、読むことができますか?
なんとなく見たことが気もするけれど、漢字単体で見ると読むのは難しいと感じる方もおおいいのではないでしょうか?
ヒントもお出しするので、ぜひ考えてみてください!
「嗽」の読み方のヒントは?
「嗽」は、ある行動を示す言葉です。
音で予測するのは難しい漢字なので、その行動に関するヒントを出そうと思います。
「嗽」は、喉の調子が悪いときや風邪予防のために行われる、水で口をゆすぐ行為のこと。
ガラガラと音を立ててする、あれです。
分かりましたでしょうか?
正解は…
正解は…
うがい
でした!
この一文字でそんな読みができるなんて、少し驚きですよね。
よく似た漢字に「漱」というものもあります。
夏目漱石の「漱」です。
「嗽」「漱」どちらの漢字も送り仮名をつけて「くちすすぐ」と読むことができます(「嗽ぐ」「漱ぐ」)。
ぜひこの機会にどちらの漢字も覚えてみてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
5つ目の漢字は「螻蛄」です!
難読漢字です。
「螻蛄」はなんと読むのでしょう?
「螻」は「蝮(まむし)」ではありません。
3つのヒントから考えてみてください!
「螻蛄」の読み方のヒントは?
1.ひらがなにすると2文字です。
2.俳句の世界では「螻蛄」が夏の季語、「お螻蛄鳴く」が秋の季語です。
3.「散財し過ぎて、すっかり螻蛄になった」
4.「ミミズだって、お螻蛄だって、アメンボだって」
そろそろピンときましたか?
正解は…
正解は「けら」でした!
体長約3センチのコオロギに似た昆虫です。
基本的に土中で生活しているので、あまり目にすることはありません。
5月6月頃になると、土の中で「ジーン」と鳴きます。
「螻蛄」を用いた熟語
すっかり文無しになることや解約された状態を「お螻蛄になる」といいますね。
他にどんな言葉があるのか見てみましょう。
「螻蛄才(けらさい)」「螻蛄芸(けらげい)」:多芸多才でも、どれも中途半端なこと。そのような役に立たない才能。
「螻蛄腹立つれば鶫喜ぶ(けらはらたつればつぐみよろこぶ)」:一方が怒れば、他方が喜ぶこと。両者の利害が相反すること。
「螻蛄の水渡り(けらのみずわたり)」:真似してもやり遂げられないこと。初めは熱心だが途中でやめてしまうこと。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!