今日の難解漢字は、
「菌」
「長刀」
「角逐」
「約まる」
「碩学」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「菌」です!
これは「細菌」や「〇〇菌」としてよく使われている「きん」ですが、これ1文字の訓読みもあるんです。
もちろん「菌」そのものといえばそうなんですが、もう少し身近なイメージがある漢字です。
さぁ、あなたは読めますか?
「菌」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」3文字です。
ヒント➁ じめじめした森の中にある木になる食べ物です。
ヒント③ 通常は「木になる子」と書くこともあります。
木の子、ということでもうお分かりですね!
「菌」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「キノコ」です!
言われてみれば、キノコも菌なのでそうかな?とも思いますが、そのままずばり「菌」1文字とは想像がつきませんね。
キノコは植物ではなく、カビと同じ「菌類」という生物群に含まれます。
味や臭いから好き嫌いが大きく分かれる食材ではありますが、マツタケなどの高級食材もあるくらい、昔から人気のある食べ物でもあります。
ただ、見た目からは想像できない毒をもつものもたくさんあるので、山菜取りの場合にはガイドの方と一緒に行くか、事前に調べてから食べるようにしてくださいね!
2つ目の漢字は「長刀」です!
「長い刀」と書いて、いったい何と読むのでしょうか。
イメージでは、佐々木小次郎が持っていたような「身の丈を超えるような長さの日本刀」という感じがしますね。
刀と言えば刀ですが、日本刀とは若干異なります。
さあ、イメージを大事に正解に近づいていきましょう!
「長刀」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」4文字の武器です。
ヒント➁ この武器の有名な使い手は「静御前」です。
ヒント③ 刀というよりは「槍」に近いです。
「長刀」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「なぎなた」です!
よく使われるのは「薙刀」という漢字ですが、「長刀」と書いても「なぎなた」と読みます。
「長刀」は、鎌倉時代から室町時代にかけてよく使われた武器であり、当時の武芸に長けた女性も使っていたとされる中距離・近距離戦で非常に有力な武器です。
ちなみに、源義経の妾である「静御前」は、後世に語り継がれるほどの「長刀」の使い手だったそうですよ。
鎌倉武士に引けをとらないその強さは、女性の武芸文化にも影響を与え、戦前には文部省の通達により、中学校の女子の体育に「長刀と弓道」が取り入れることが決まったほどです。
いつの時代も強い女性って素敵ですね!
3つ目の漢字は「角逐」です!
今回は戦国時代に関係のある?この言葉です。
「角逐」読み方のヒントは?
それぞれの漢字を音読みすることがヒントになります。
「逐」と「遂」は、とても間違えやすいので要注意です!
「角逐」の読み方、正解は…
「かくちく」と読みます。
爆竹(ばくちく)ではありませんよ!
意味は「勢力や権勢を得るために、 互いに争うこと。せりあい」ということです。
「角」は力を競い合うという意味で、「逐」は元は獣を追うことを指し、競う意味も生じたようです。
いったん意味が分かれば「なぁ~んだ」となるような言葉ですね。
よく使われる場面としては、歴史小説などでお互いにせめぎ合ったり、二人が争い合ったり(せり合ったり)する場面です。
たとえば、吉川英治の1973年の作品『新書太閤記』では「日本を日本だけにしか考えられない狭量と狭鼻がこの中で角逐し、この中で私業の争いを繰り返して来た群雄割拠はそれであった。 」というふうに使われています。
戦国時代の血なまぐさい様子を表すのにもってこいの言葉かもしれませんね。
4つ目の漢字は「約まる」です!
「やくまる」と読んでしまいたくなるこの漢字、それでは意味が分からないですよね・・・
「約」という漢字は、下のような意味を持っています。
- およそ
- 互いに取り決めをする。
- 縮める。引き締める。
- 共通の数で割る。
- 費用を控えめにする。節約する。
「約〇分煮込む」とか、「約〇㎞走った」とか・・・-
普段は「①およそ」という意味で使われているのではないでしょうか?
そ他にも②の意味の「条約」や③の意味の「要約」、④の意味の「公約数」や⑤の意味の「倹約」など。
「約」という漢字は生活に根ざした文字だと言えますね。
「約まる」もぜひ読めるようになりたいもの・・・!
「約まる」の読み方のヒントは・・・?
- 「やくまる」ではありませんが、ひらがな2文字で「〇〇まる」と読みます。
- 「約まるところ」という言い方で、「要約すると・つまり」という意味に使われます。
- 古語では「ちぢまる・集まる」という意味で使われていました。
・・・さあ、分かりましたか?
「約まる」の読み方の答えは・・・?
「約まる」の読み方の答えは、「つづまる」でした!
あまり聞きなれない言葉ですよね。
「約まるところ、今回の契約は見送りたい」「約まるところ、彼は彼女が忘れられないんだ」など、「要約すると・つまり」の類義語として使われます。
たくさんの意味をもつ漢字、「約」。
「約まる」もこれでマスターですね!
5つ目の漢字は「碩学」です!
「碩学」の読み方をご存じでしょうか?
「項目」の「項」に似た字が使われていますが「こうがく」と読むのは間違いです。
画数も多くない簡単な漢字なのに、読めそうで読めない難読漢字ですね。
さて、あなたには読むことができますか?
「碩学」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です。
- 学問が広くて深い人のこと。
- 碩学の徒
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「碩学」の読み方!正解は!?
正解は「せきがく」です。
「碩」という字には「優れている」「大きい」といった意味があるため「碩学」は学問が深くて広い人や、大学者といった意味になります。
現代では「碩学」よりも「博学」という言葉の方が馴染みがあるかもしれませんが、碩学は知識の広さだけでなく深さも兼ね備えた人です。
また「碩学の徒」は「深く広く学問を学んだ仲間」といった意味。
かなり昔の言い回しなので、聞いたことはあっても使ったことのある方は少ないかも知れません。
この機会にぜひ覚えておいてくださいね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!