今回は「剪刀」「感ける」「蔓延る」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「剪刀」
「剪」という一文字では、「せん」や「ほろぼす」なんて恐ろしい意味のある漢字ですが、これに「刀」が加わってしまうと、むしろ怖いですね・・・。
植木などを「剪定する」というときにも使われる漢字であることから、盆栽などが趣味のお父さんやおじいちゃんには簡単な問題かもしれませんが、「剪刀」は何と読むでしょうか?
ヒントをみながら考えていきましょう!
「剪刀」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「剪」の一文字だけでも同じ読み方ができます。
ヒント➁ カタカナまたは平仮名で「〇〇〇」の3文字です。
ヒント③ チョキチョキ、あの文房具です。
「剪刀」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ハサミ」です!
読み方が分かれば何となくそんなものかな、という気がしますが、文房具の「剪刀」は「ハサミ」というイメージで、盆栽など植木に使うものはそのままこの漢字の「剪刀」という感じがしますね。
物を切る、紙を切る道具としてとても便利な道具のハサミですが、その歴史は紀元前10世紀頃まで遡ります。
すでに古代ギリシアでは羊の毛の収穫にはハサミが使われていたそうで、二つの刃で挟んで切る仕組みがそんな昔からあったなんて驚きですね。
2問目はこの漢字!「感ける」
「感動する」や「五感」、「感心する」といった言葉でお馴染みの「感」。
漢字はとても簡単ですし、誰でも「かん」と読めますよね。
でも、送り仮名に「ける」がつくとどうでしょう?
一気に難読漢字に早変わりしてしまいます・・・。
読めそうで読めないこの漢字、あなたは読めますか??
「感ける」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「感動する」とは相反するような意味です。
ヒント➁ 「他が気になる」ような意味です。
ヒント③ 「〇〇ける」の2文字です。
「感ける」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「かまける」です!
「感ける」という言葉は知っていたけど、こんな漢字を書くんだ!と思ったのではないでしょうか??
「感ける」とは、「あることに集中していて、他のことをないがしろにしてしまう」や、「他のことに心を引かれてしまって、やるべきことがおろそかになる」といった意味があります。
もともと、「感」の漢字は「感動する」というように、心が動く様を表しているので、あることに集中している点では「感」の字が表しているのも納得ですね!
でも、本来やるべき方向に「感」の字が向いていないのは、何だか面白いです。
最後はこの漢字!「蔓延る」
「蔓延る」
小説や、コロナ関連のニュースでも時々見かけるこの文字。
「蔓延」だと読めるけれど、
送り仮名がついていますよね。
あなたは正しく読めていますか?
「蔓延る」読み方のヒント!
「蔓延る」は、
実は、音読みにも訓読みにもない読ませ方をする難読漢字。
見慣れない「蔓」の文字は
訓読みだと「つる」と読み、
「つる草がのびて絡まっていく様子」という意味を持つ漢字です。
「蔓延る」もほぼ同じ意味を持っていて、
「雑草が蔓延る」など、
ちょっと面倒なものが広がってしまう、というニュアンスで使われます。
さて、読めるでしょうか?
「蔓延る」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「はびこる」
です!
もともとは先に書いたように
「草木などが繁茂する様子」を表した熟語です。
それが転じて現在は、
よくないものの勢力が強まり、広がっていく様子を表す言葉として知られています。
「疫病が蔓延る」「悪が蔓延る」
といった、ネガティブな文章で使われることが多いです。
ちなみに「蔓延」は、
「まんえん」と読みます。
すっかりおなじみになってしまった
「まん防」の正式名称、
「まん延防止等重点措置」にも使われています。
「蔓」は、漢字検定だと準1級に相当する漢字であるため、
ひらがなで書かれることも多い漢字です。
それだけ難しい漢字かつ、
「蔓延る」は独自の読ませ方をする難読漢字。
もし正解できた方は自信を持ってください!
読めなかった方もぜひ覚えて、明日からは堂々と使いましょう!