漢字読み講座

【今日の難読漢字】「米粉」「捻子」「徒心」「訝しい」「幼気な」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「米粉」

「捻子」

「徒心」

「訝しい」

「幼気な」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「米粉」です!

「米粉」

もちろん、このままずばり「こめこ」でも合っていますが、違う読み方があるのをご存じでしょうか?

米粉は、その名の通り米を製粉したもので、お団子やお餅、麺類の原料にもなっていますね。

さぁ、「こめこ」以外に何と読むのでしょうか?

 

「こめこ」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇ー〇〇」4文字の食べ物です。

ヒント➁ 英語では「ライスヌードル」です。

 

米粉で作った麺ということは・・・

 

「米粉」の読み方の正解は?

正解は、「ビーフン」です!

 

原料そのものが漢字となっている、面白い読み方ですね。

 

ビーフンは、中国の福建省あたりが発祥とされている食べ物で、材料はもちろん米粉です。

 

もともと、東アジアでは小麦よりもお米の生産が多かったため、必然的に麺類を作るのもお米を利用したものになるのは頷けるところです。

 

日本でも、一般的にビーフンは乾燥された状態で販売していますが、本場中国では、なんと乾燥前の状態で販売されているのもあるとか。

一度「生米粉」を食べてみたいものです。

2つ目の漢字は「捻子」です!

初めてこの漢字を見たとき、「捻くれた子ども」って思春期か!と一人ツッコミを入れてしまいました。

 

ずばり、単純に「捻くれた子」と書く「捻子」。

もちろん「ねんこ」や「ねこ」とは読みませんよ!

 

さあ、この思春期まっさかりな「捻くれた子」、いったい何と読むのでしょうか。

 

「捻子」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① カタカナまたは平仮名で「〇〇」の2文字です。

ヒント② 子どもや何かの動物ではありません。

ヒント③ 何かを木材で作るときには必須の道具です。

 

「捻子」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ネジ」です!

 

確かに「ネジ」は捻りますが、「子」っていうイメージはないですね。

 

よく使われる漢字としては他にも「螺子」がありますが、通常はカタカナで「ネジ」の方が多いと思います。

これは、フランス語で「ぶどうの蔓」という意味の「vitis」が語源と言われているためですね。

 

ちなみに皆さんご存じ、あのレオナルド・ダ・ヴィンチもこの「捻子」からインスピレーションを受けてたくさんの発明をしているんですが、何か分かりますか?

 

「捻子」はらせん状に切り込みが入っていることから、グイグイ下にめり込んでいく形をしていますが、何とこれを「上向きに、しかも木ではなく空気に」めり込ませたら?という、何とも常人では思いつかない発想をしてしまうんです!

これが、いわゆる「ヘリコプター」の原形のようなものになるんですが、「捻子」から「ヘリコプター」に行きつくなんて、凄すぎます・・・。

3つ目の漢字は「徒心」です!

今回は、あの「かぐや姫」にも登場した!?漢字です。

「徒心」読み方のヒントは?

「心」はそのまま読みますが、「徒」は訓読みになります。

分かるでしょうか?

「徒心」の読み方、正解は…

あだごころ」と読みます。

同じ読み方で「徒花(あだばな)」という言葉もありますね。

意味は「まごころがなく移りやすい心。浮気心」になります。

読み方は難しいですが、わりと耳にしたことがあるのではないでしょうか?

「徒」は「むだ」という意味です。

よって、「徒心」は「移り変わりやすい心、持つだけむだな心」を意味します。

今では使われることが少ないため、古語として分類されています。

”かぐや姫”で有名な、日本最古の物語「竹取物語」にも「あだごころつきなば、のち悔しき事もあるべきを」という文例があります。

これは、「浮気な心がついてしまったら、後悔することもあるに違いない」という意味になります。

時折、「徒心」をもった有名人の不倫のニュースが取り沙汰されますが、人の心は1000年前からお見通しだったようですね。

4つ目の漢字は「訝しい」です!

「いかがわしい」?「あやしい」?「けわしい」?「うたがわしい」?

残念ながらどれも違うんです。

読み方が難しいため、普段はひらがなで表記されていることも多い文字です。

なので、聞けば「あぁ、そうか!」と思うはずですよ。

それではさっそく、考えていきましょう!

「訝しい」の読み方のヒントは・・・?

「訝しい」の読み方のヒントは、

  1. 読み方をひらがなで書くと、「〇〇〇しい」の3文字です。
  2. 物事がはっきりしなくて気がかりな様子」を表す漢字です。
  3. 古文では「いふかしい」と読まれていました。

③は大ヒント!もう分かりましたよね。

「訝しい」の読み方の答えは・・・

答えは、「いぶかしい」でした!

古文では「いふかしい」と読まれていたのが、現代では濁って「いぶかしい」と読まれるようになりました。

さて、「訝しい(いぶかしい)」の意味ですが、「疑わしい」「怪しい」と同じような意味だと思っていませんか?

でも、実は違うんです。

「疑わしい」「怪しい」が、「物事がはっきりしなくて恐怖や不安、疑いをもつ」ことを表すのに対して、「訝しい」は「物事がはっきりしなくて興味がわく、好奇心を持つ」ことを意味しているんです。

これは意外ですよね!

ところが現代では、「疑わしい」や「怪しい」と同じ意味で使われることが多くなっています

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!

5つ目の漢字は「幼気な」です!

「幼気な」

これ、何と読むかわかりますか?

 

漢字はとっても簡単。

でも、いざ読むとなると自信をなくしてしまうかも!?

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「幼気な」読み方のヒント!

「幼稚園」などで使う「幼」と、「気持ち」などで使う「気」ですが、

「幼気な」では、「よう」とも「き」とも読みません!

 

特に「幼」はかなり特殊な読み方なんです。

 

さて、読めるでしょうか?

 

「幼気な」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「いたいけな

です!

 

「幼気な」は

「子どもがけなげでかわいらしい様子」のこと!

 

加えて、そんな子どもの様子を見て

心を打たれたり、心が痛むほどいじらしいさまのことも指します。

 

初めておつかいを頼まれて頑張っている様子や、

転んでも泣かずに耐えている様子などを見た時には、

ぴったりな言葉ですね。

 

そもそも「幼」の訓読みは「おさな-い」です。

 

なぜ「幼気な」のような読み方になったのかというと、

もとは「痛き(いたき)」+「気(け)」を組み合わせた言葉だったからなのだそう!

 

心が痛むくらいかわいい!という意味は残り、

漢字だけが子どもの様子を表す「幼」に変化したのですね。

 

かなり頻出の漢字でしたが、

読めなかった…という方もいるのでは?

ぜひこれを機に覚えてくださいね!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!