今日の難解漢字は、
「胝」
「石斑魚」
「綿なる」
「畏まる」
「鏖」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「胝」です!
一文字で「胝」と書くこの漢字、誰でも1回はできたことがあるものだと思います。
特に運動をよくする人だったり、小学生の手の平だったり、これができると職人としても一人前の証のような、そんなイメージもあります。
これは難問ですので、ヒントも参考にしながら考えてみましょう!
さぁ、「胝」は何と読むのでしょうか?
「胝」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 小学生のとき、鉄棒をずっとしていると手の平にできましたね。
ヒント➁ 「〇〇」の2文字です。
ヒント③ 用例は、「耳に〇〇ができる」などがあります。
「胝」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「たこ」です!
ヒントのところで、鉄棒を例として書きましたが、「胝」は物理的に圧迫を繰り返すことにより、皮膚の角質が増殖して肥厚・硬化する現象です。
似たような現象として、足の裏などにできる「魚の目(うおのめ)」と呼ばれるものがありますが、こちらは痛みを伴うもの。「胝」は痛みはなく、ただ硬くなった状態のことを指すそうです。
スポーツ選手や音楽家、職業的に何かを作っている人など、手や足などに「胝」ができている人は多いと思いますが、「胝」はその人の生き様を表す勲章なのかもしれませんね!
2つ目の漢字は「石斑魚」です!
「石斑魚」。
「石の斑点や模様がある魚」と書きますが、いったい何と読むか分かりますか?
最後に魚がつくので、「〇〇うお」や「〇〇ぎょ」と読みたくなりますが、どちらも違います。
普段は漢字で書かないので難しいですが、ヒントを見ながら考えてみましょう!
「石斑魚」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは普段カタカナで表記します。
ヒント➁ 「〇〇〇」の3文字の魚です。
ヒント③ 食べてもあまり美味しいものではないですね・・・。
「石斑魚」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ウグイ」です!
え?「ウグイ」って何?という方、私も恥ずかしながら知りませんでした・・・。
「ウグイ」とは、淡水の川にいる小型の魚のことで、いろんな地方では「オイカワ」や「カワムツ」などと呼ばれていますね。
関東では「ハヤ」としても呼ばれていることが多いと思いますが、いずれにしても漢字表記の「石斑魚」はあまり見かけませんね。
ちなみに、日本で「石斑魚」は「ウグイ」と読みますが、中国や韓国では高級魚である「ハタ」と読むそうです。
同じ漢字でも魚の種類が違うとなると、ますます漢字表記を遠慮してしまいそうです・・・。
3つ目の漢字は「綿なる」です!
難読漢字クイズです。
「綿なる」という漢字、読むことができますか?
「綿」という漢字は「わた」「めん」と読まれることが多いですが、「わたなる」でも「めんなる」でもありません。
ヒントをお出しするので、じっくり考えてみませんか?
「綿なる」の読み方のヒントは?
「綿」という漢字を使った言葉はたくさんありますが、今回ヒントとして取り上げるのは「連綿」という言葉。
長く絶えずつながることを意味し、「連綿と受け継がれてきた技術」のように使うのですが、この言葉の中での「綿」の意味を考えてみましょう。
それでは正解の発表です。
正解は…
正解は…
つらなる
でした!
連綿の「綿」は連なると意味を持っているんです。
日常生活においてはあまり使われることのない用法ですが、覚えておくと表現の幅が広がるかもしれませんね。
言葉は過去から現在、そして未来へと綿なるもの。
美しい言葉を後世にも残せると良いですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
4つ目の漢字は「畏まる」です!
古代の神々に対する恐怖の念や、雲の上の存在の人に対して使う言葉に「畏怖(いふ)」というものがありますが、その「畏」に送り仮名がついたのが今回のテーマです。
昔の日本では、小さい子がトイレトレーニングをするものといえば「おまる」でしたが、「畏まる」は「いまる」とは読みません!
意味としては、「畏怖」に遠からず近からず、といったものなのであまりヒントにはなりませんが、「距離感」はヒントになりそうです。
さあ、「畏まる」はどのくらい「離れている」!?
「畏まる」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇まる」の5文字です。
ヒント➁ 正装が必要な場所、厳かな場所、目上の人の前ではこうしましょう。
ヒント③ 最初の文字は「か」です。
「畏まる」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「かしこまる」です!
「畏まる」とは、「 身分の高い人」や「目上の人」に対して敬う気持ちをもって「慎む態度をとる」ことです。
結婚の挨拶の際、相手のご両親の家に行くときはスーツや清楚な恰好をすると思いますが(え?それは古いって??)、そういう場面を「畏まる」なんて言い方をしますね。
失礼のないように、普段の言動とは違って丁寧に接したり、正座をして座ったりするのも「畏まる」と表現します。
ビジネス言葉でも「恐れ入ります」という言葉があるように、そういった言動の一つ一つに奥ゆかしさがあるのが日本の良いところですね!
5つ目の漢字は「鏖」です!
本日の難読漢字クイズは「鏖」です。
「窯」や「塵」に似ていますが…違いますね。
早速ヒントを見てみましょう!
「鏖」の読み方のヒントは?
1.ひらがなにすると5文字です。
2.『濃紅姫や、家中の人々を鏖にして、只自分独り生き残って、』夢野久作・杉山萠円「白髪小僧」より引用
3.「鏖」と言われたら、ぎょっとする、あるいはゾッとするでしょう。
4.「ひとり残らず鏖にしてやる!」犯人は叫んだ。
正解は…
正解は…
「みなごろし」
でした!
日常生活で使う機会は、ほぼないと思いますが、映画や小説ではよく使われます。
相手を特定せず、無差別に殺すという意味です。
「鏖」の類義語には、「根絶やし」「撲滅」「全滅」などがあります。
「鏖」の読み方と由来
「鏖」の音読みは「オウ」「ヒョウ」、訓読みは「みなごろし」です。
ほぼ同じ意味の言葉に、「鏖殺(オウサツ)」「鏖戦(オウセン)」「鏖闘(おうとう)」があります。
「鏖」という漢字には、もともと「銅製の底が平たい鍋」という意味があったそうです。
- 鍋にすき間なく食材を詰め込んで調理したので「みなごろし」になった。
- 鍋に鹿の肉を詰め込んで調理したことから「鹿」という漢字が入っている
諸説ありますが、正確な由来は不明です。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!